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2023.05.25鉄道伊予灘ものがたりの予約方法や列車・座席の特徴などを紹介

四国を走る観光列車「伊予灘ものがたり」はいつから予約が開始になる?食事は予約が必要?など気になりますよね。

伊予灘ものがたりの座席の予約は、1か月前の午前10時に開始され、空席状況はJR四国の公式サイトから確認できます。

また、伊予灘ものがたり限定の食事やスイーツを楽しむなら、みどりの窓口やせとうち観光ナビ「setowa」で食事予約券を事前に購入しなければなりません。

そこで本記事では、座席の予約方法や食事予約券の購入方法などについて詳しく解説していきます。

伊予灘ものがたりの予約方法

伊予灘ものがたりの予約は、以下の3点をおさえておきましょう。

それでは、それぞれの詳細をみていきましょう。

座席の予約について

人気の観光列車「伊予灘ものがたり」の座席予約は、乗車日1か月前の午前10時から開始されます。みどりの窓口か主な旅行代理店にて以下のきっぷを購入する必要があります。

・1号車・2号車・・・乗車券+特急券+グリーン券
・3号車・・・乗車券+特急券+個室グリーン券

3号車のみ個室車両なので、必要となるグリーン券の種類が異なる点に注意です。

食事予約券の購入について

伊予灘ものがたりは、列車によって異なる瀬戸内ならではの豪華な食事を楽しめます。食事をするためには食事予約券の事前購入が必須。食事内容の詳細はこちら

食事予約券は主に、JR四国の主な駅のみどりの窓口、全国の主な旅行会社やせとうち観光ナビ「setowa」で購入できます。(※乗車日の4日前まで)

おすすめの予約方法は、「setowa」を使ってインターネット上で予約することです。ただし、「setowa」では、乗車券や特急券、グリーン券は購入できません。

「setowa」を使って予約する方は、乗車日と座席番号の入力が必要なため、みどりの窓口や旅行代理店で、別途各きっぷを購入しておく必要があります。

旅行商品について

伊予灘ものがたりを予約するなら、旅行商品も検討してみるのも手です。おすすめは以下の2つです。

阪急交通社

高松駅発着、松山駅周辺で宿泊するプランがあります。
ゆったりと、「伊予灘ものがたり」乗車を満喫できます!


愛媛バス

「伊予灘ものがたり」乗車前後の移動はバスで楽ちん♪
道の駅でお買い物もできます。


それぞれ運営する会社やプランの内容が異なるので、気になるツアーに関しては、公式サイトからお問い合わせしてみましょう。

伊予灘ものがたりを予約する上でおさえておきたい情報

伊予灘ものがたりを予約する上では、以下の5つの情報を知っておくことが大切です。

それぞれの情報について、解説していきます。

列車の特徴

伊予灘ものがたりには、以下の4種類のコースがあります。

列車によって、運行時間や運転区間、食事内容が異なり、時間帯で車窓も変わります。

大洲(おおず)編


写真はイメージです

・朝の伊予灘の景色を車窓から満喫できる
・地元の恵みを使ったモーニングセット(季節によって変化)

伊予灘の朝の景色を車窓から眺めながら、地元産の新鮮な旬野菜や食材を使った贅沢なモーニングを味わえるのが特徴です。また、大洲の街歩きに便利なマップやクーポンの配布、オリジナルグッズなどの販売もあります。

双海(ふたみ)編

・贅沢な和洋折衷料理や蓋物料理を味わえる
・途中停車する伊予上灘駅で地元と方とふれあえる


写真はイメージです

愛媛県産の旬な食材を使った内子杉の木箱で提供する和洋折衷料理や温かな料理を楽しめるのが特徴です。また、途中停車する伊予上灘駅では、犬や猫の福駅長が出迎えてくれることも。さらに、地元の方々とのふれあいも楽しめます。

八幡浜(やわたはま)編

・愛媛県産の食材をふんだんに使ったミニフレンチコース
・道の駅「八幡浜みなっと」で八幡浜のグルメも味わうことができる


写真はイメージです

フレンチレストランのシェフが、腕によりをかけて作るミニフレンチコースを列車の中で味わえるのが特徴です。八幡浜駅からバスで約7分のところにある、道の駅「八幡浜みなっと」には、ご当地グルメが楽しめる「アゴラマルシェ」や、八幡浜市場に水揚げされた新鮮な海産物を購入できる「どーや市場」があり、八幡浜のグルメも味わうことができます。

道後(どうご)編

・特製スイーツのアフタヌーンティーセット
・伊予灘の夕焼けを満喫できる
・松山駅に着いたら道後温泉を楽しむ


写真はイメージです

マカロンやタルト、サンドイッチなど、アフタヌーンティーを楽しむのにピッタリのセットを注文できます。列車が運行する時間帯はちょうど夕暮れ時なので、季節によっては伊予灘の夕焼けを存分に楽しめるのが特徴です。

松山駅に到着したら、旅の疲れを癒やすために、道後温泉を利用するのもいいでしょう。

車両ごとの特徴

伊予灘ものがたりには3つの車両があります。ここでは、各車両の特徴と魅力について紹介していきます。どの車両を予約するか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

1号車−茜(あかね)の章の特徴


4人掛けのボックス席やカウンター席など、さまざまなタイプの座席があります。運転席側を大型のガラス扉にしたことで、前面の景色も楽しめるのが魅力です。

さらに、海側と山側の座席どちらにも、景色を楽しめる大きな窓があります。伊予灘の景色や夕日を楽しむなら海側、伊予ののどかな田園風景を楽しむなら、山側の座席を予約するのがおすすめです。

2号車−黄金(こがね)の章の特徴


沿線に降りそそぐ太陽や、愛媛の名産である柑橘類をイメージした車両です。2号車限定で、海向きの2人掛けのペアシートがあることや、洋風のテーブル・座席が特徴だといえます。

モダンな雰囲気で伊予灘の景色や食事を楽しむのにピッタリの車両です。

3号車−陽華(はるか)の章の特徴


上品なインテリアと桜小紋の装飾が美しい、プライベートな空間を楽しめる車両です。2名から8名の1グループで貸し切りできるグリーン個室で、2人掛けソファーシートが車内に4席配置されています。

客室に入るとアテンダントが出迎えてくれ、飲み物や食事、おもてなしを楽しめます。

運転区間

伊予灘ものがたりの運転区間は2区間です。具体的には、松山駅〜伊予大洲駅と松山駅〜八幡浜駅の2区間で運転しています。

・大洲編・・・松山→下灘→伊予大洲(下り)
・双海編・・・伊予大洲→下灘→松山(上り)

・八幡浜編・・・松山→下灘→伊予大洲→八幡浜(下り)
・道後編・・・八幡浜→伊予大洲→下灘→松山(上り)

  • 下灘駅は乗降駅ではございません。

両区間を比較すると、松山駅~八幡浜駅の方が、走行距離と運転時間が長いため、ゆっくり列車旅を楽しむことができます。

運転日・時刻表

伊予灘ものがたりは、主に土日祝に運転します。
現在発表されている2023年度上期の運転日は以下の通りです。

6/3、4、10、11、17、18、24、25
7/1、2、8、9、15、16、17、21、22、23、28、29、30
8/4、5、6、11、12、13、15、18、19、20、26、27
9/2、3、9、10、16、17、18、23、24、30


空席状況は、JR四国の公式ホームページで確認してみましょう。


料金

3号車を利用する場合は、個室グリーン券(28,000円)を購入しなければならず、合計金額が高くなる点に注意しましょう。



利用人数が多くなればなるほど、1人あたりの料金は安くなることがわかります。

伊予灘ものがたりをさらに満喫する2つのポイント

絶景の見どころスポットがある

伊予灘ものがたりに乗車するなら、以下のスポットは見逃せません。

・天守が復元された大洲城
・「赤橋」で有名な長浜大橋
・目の前に広がる伊予灘の風景や夕日を楽しめる下灘駅

八幡浜編と道後編の伊予大洲駅~西大洲駅では、鎌倉時代からの長い歴史のある大洲城を眺められます。近年の復元作業で復元された、当時の天守の再現された姿を車窓から満喫できるでしょう。

伊予出石駅から伊予長浜駅間では、「赤橋」で有名な長浜大橋が見られます。また、下灘駅では、各列車が10分ほど停車。伊予灘の風景や夕日の絶景を堪能できます。


下灘駅

車内販売限定の飲食物やグッズを購入できる

伊予灘ものがたりの車内では、オリジナルドリンクやデザートを楽しめる他、グッズを購入可能です。具体的には、以下のような飲食物やグッズがあります。

・道後ビール(700円)
・オリジナルカクテル(800円)
・地酒飲み比べセット(1,200円)
・四国観光列車クリアファイル(350円)
・ビアグラス(800円)
・ひのきの木工コースター(800円)


道後ビール

グッズは、JR四国公式ホームページ内のオンラインショップでも販売されているので、車内販売で購入できなかった場合は、オンラインショップも確認してみましょう。

まとめ

伊予灘ものがたりの予約方法や列車の特徴、運転日や料金について解説しました。

伊予灘ものがたりのきっぷはJRのみどりの窓口や主な旅行代理店で購入できます。現地の旬の食材をふんだんに使用した食事を楽しみたいなら、食事予約券の事前購入も忘れずに。

食事予約券は、せとうち観光ナビ「setowa」で購入するのが便利です。各きっぷの購入はできない点に注意してくださいね。

伊予灘ものがたりのきっぷと食事、四国発着のJR往復きっぷがセットになった日帰りプランや、その他旅行商品はネットからでも予約ができるので、チェックしてみてください。

伊予灘ものがたりの食事は列車ごとに異なります。また、座席や時間帯によって車窓からの景色も変わるので、希望の食事や景色を楽しめるように、本記事で事前に確認して列車旅を楽しんでください。


「伊予灘ものがたり」についてもっとくわしく

伊予灘ものがたり―新車両でリニューアル! 愛媛県にこだわった食事、伝統工芸、絶景が楽しめる観光列車(THE列車)

  • トレたび編集室/編
  • 写真/JR四国、交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2023年5月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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