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2022.04.07鉄道伊予灘ものがたり―新車両でリニューアル! 愛媛県にこだわった食事、伝統工芸、絶景が楽しめる観光列車(THE列車)

愛媛県の魅力を全身で感じる観光列車

伊予灘の絶景と愛媛県産の食材を使用した食事が楽しめる人気の観光列車が、予讃線松山駅と伊予大洲駅・八幡浜駅を結ぶ特急「伊予灘ものがたり」です。
2021年12月に初代車両による運行を終了し、2022年4月2日から新車両での運行が開始されました。

3両編成の列車の1号車「茜(あかね)の章」・2号車「黄金(こがね)の章」は、これまで親しまれてきたデザインのイメージを引き継ぎながら、2号車に2人用海向きシート「ペアシート」が設置されるなど、これまで以上に魅力的な座席配置となっています。
また、新たに連結される3号車「陽華(はるか)の章」には、車両の約半分を占める贅沢な空間の個室「Fiore Suite(フィオーレスイート)」が設置されました。

列車コンセプトは、『レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間』で、愛媛県のこだわり【食、景色、伝統工芸】を楽しみながら、人々の温かさにふれられる、ここにしかない鉄道旅-ものがたり-をお楽しみいただけます。

なお、各車両に観光映像や前面展望ライブ映像を配信できるモニター、座席ごとのコンセントが設置されているほか、車内Wi-Fiサービスを利用すると、自分のスマートフォンで前面展望ライブ映像が楽しめます。

また、砥部焼女性作家グループ「とべりて」の作品を中心に、洗面台洗面鉢やトイレ内手洗い鉢、コーヒーカップ、ティーカップなど、愛媛県の伝統工芸品「砥部焼」を車内で活用しています。
まさに愛媛県の【食、景色、伝統工芸】が満喫できる列車なのです。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKの車両解説

下り列車の先頭を飾る1号車「茜の章」


1号車「茜の章」

下り列車の先頭に連結される1号車「茜の章」は、伊予灘を染めてゆく夕焼けを思わせる茜色の車両です。
伊予灘の絶景が目の前に広がる海向き展望シートや、床面を高くして海が見やすいように工夫した山側の2人用対面シート、家族連れやグループに最適な4人用ボックスシートが配置されています。
また、運転席側の仕切りが大型のガラス扉となり、車内から流れゆく前面展望を楽しむことができます。

新たにペアシートが設置された2号車「黄金の章」


2号車「黄金の章」

中間に連結される2号車「黄金の章」は、沿線に降りそそぐ太陽や、愛媛の名産であるみずみずしい柑橘をイメージした黄金色の車両です。
「茜の章」と同様に、海向き展望シートや、海が見やすいよう床面を高くした山側の2人用対面シートの配置はもちろん、新たに海向き展望シートに2人用のペアシートが設置されました。
広々とした洋風の椅子やテーブルなど、モダンスタイルを基調とした明るい空間で伊予灘の旅を満喫できます。

ラグジュアリールームの3号車「陽華の章」


3号車「陽華の章」

上り列車の先頭に連結される3号車「陽華の章」は、「大切な人と過ごす時間と空間」がテーマの個室「Fiore Suite(フィオーレスイート)」です。
気品あふれるインテリアと陽の光や桜小紋のデザインを散りばめた、ぬくもりと安らぎが感じられる個室空間となります。
ものがたり列車初となるグリーン個室で、広々とした空間に海向きの2人掛けソファーシートが4席配置されています。
なお、個室は1室貸切(要個室料金)となり、2名~8名で利用することができます。


フィオーレスイートの乗車レポートはこちら

「大洲編」の食事サービス


大洲編「朝のひとときを味わう旬彩モーニング」 大洲編「朝のひとときを味わう旬彩モーニング」

ヨーヨーキッチン!(愛媛県松山市) 料理長 牛川 雄一 ヨーヨーキッチン!(愛媛県松山市) 料理長 牛川 雄一

松山駅発の「大洲(おおず)編」は、新鮮なサラダ、旬の味覚のキッシュ、愛媛県産の食材を使用したメイン料理からなる彩り豊かなモーニング。
「とべりて」が制作する砥部焼の食器や、内子杉の木製プレートが使用され、見た目でも愛媛が感じられます。松山市「ヨーヨーキッチン!」の「朝のひとときを味わう旬彩モーニング」(3,000円・税込)が楽しめます。

「双海編」の食事サービス


双海編「内子杉の木箱で彩る和杉膳」 双海編「内子杉の木箱で彩る和杉膳」

レストランからり(愛媛県喜多郡内子町) 料理長 片山 陽士 レストランからり(愛媛県喜多郡内子町) 料理長 片山 陽士

伊予大洲駅発の「双海(ふたみ)編」は、愛媛県産の旬の食材を使用した和洋折衷料理。
内子杉で作られた一段重に敷き詰められており、杉の香りと美しい木目が料理を引き立てています。
喜多郡内子町「レストランからり」のあたたかなお吸い物と前菜もついた「内子杉の木箱で彩る和杉膳(わさんぜん)」(5,500円・税込)が楽しめます。

「八幡浜編」の食事サービス


八幡浜編「門田フレンチ~伊予灘ミニコース」 八幡浜編「門田フレンチ~伊予灘ミニコース」

瀬戸内風仏蘭西料理レストラン門田(愛媛県松山市) シェフ 堀尾 啓太 瀬戸内風仏蘭西料理レストラン門田(愛媛県松山市) シェフ 堀尾 啓太

松山駅発の「八幡浜(やわたはま)編」は、瀬戸内の穏やかな気候と風土で育った食材を使用した瀬戸内フレンチ。
季節ごとにもっとも味わい深くなる旬の食材を厳選しているのが魅力です。
松山の老舗料理店「瀬戸内風仏蘭西料理レストラン門田」のシェフが手掛ける「門田フレンチ~伊予灘ミニコース」(5,500円・税込)が楽しめます。

「道後編」の食事サービス


道後編「伊予灘の菓織箱(かおりばこ)アフタヌーンティーセット」 道後編「伊予灘の菓織箱(かおりばこ)アフタヌーンティーセット」

Petit Paris~パンのある暮らし~(愛媛県松山市) シェフ 近藤 和之(フランス料理アカデミー会員)・近藤 智子 Petit Paris~パンのある暮らし~(愛媛県松山市) シェフ 近藤 和之(フランス料理アカデミー会員)・近藤 智子

八幡浜駅発の「道後(どうご)編」は、砥部焼のお重に詰め込まれた愛媛県産の食材を使用した特製スイーツと、伊予柑の果皮を使用したオリジナルブレンドティー「伊予灘view tea」を提供します。
松山市の「Petit Paris(プチ・パリ)~パンのある暮らし~」の「伊予灘の菓織箱(かおりばこ)アフタヌーンティーセット」(3,500円)が楽しめます。

  • 食事の写真はイメージです

目の前に海が広がる絶景スポットの下灘駅


下灘駅

伊予長浜経由の予讃線(愛称:愛ある伊予灘線)の途中駅となる下灘(しもなだ)駅は、ホームの目の前に伊予灘の海が広がる絶景スポットです。
「伊予灘ものがたり」の全列車は、下灘駅に約10分間停車しますので、列車から降りて海の景観やローカル駅の佇まいを楽しむことができます。
なお、伊予灘駅の前後の区間も車窓に美しい海の風景が広がりますので、食事を楽しみながら海の景観を満喫することができます。


列車情報

運転日 2022年度上半期は土・日曜・祝日および金曜(5月6日を除く)運転
運転区間 予讃線 松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅間
運転時刻 【大洲編】松山駅8:26発→伊予大洲駅10:28着
【双海編】伊予大洲駅10:57発→松山駅13:01着
【八幡浜編】松山駅13:31発→伊予大洲駅15:12着→八幡浜駅15:50着
【道後編】八幡浜駅16:14発→伊予大洲駅16:33発→松山駅18:17着

「伊予灘ものがたり」の詳細はこちら(JR四国ホームページ)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/四国旅客鉄道株式会社、photolibrary
  • 掲載されているデータは2022年4月1日現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。

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