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2025.06.24旅行青森県・津軽エリア行くならまずコレ!ここならではの伝統や文化を体験する旅に行こう!

青森津軽の自然と文化に身をゆだねて

せっかく旅行に行くなら、その土地ならではの体験やグルメは逃したくない! でも、最近の注目スポットも気になる……。そんなあなたに「津軽へ行くならまずこれを押さえておけば大丈夫!」な5スポットを厳選してお届けします。  

今回は、青森県の津軽エリアに注目。山間に連なる千本鳥居がフォトジェニックな高山稲荷神社や、伝統文化のねぷたを素材にした「ねぷた灯ろうづくり」に挑戦も。スケールの大きな自然と文化に抱かれて、いつもと違う非日常が味わえそうです。

津軽へはどう行く?


東北新幹線「はやぶさ」

東京駅から津軽エリアの玄関口・弘前駅まで747.2km。新幹線はやぶさに乗り、新青森駅まで3時間11分、そこから奥羽線普通弘前行きに乗り37分で弘前駅へ到着します。鶴の舞橋へは五能線陸奥鶴田駅で下車、高山稲荷神社へは五能線五所川原駅で下車し、車で向かいます。

青森市、弘前市、五所川原市などが含まれる青森県の西側半分を指す津軽エリア。一帯を見守る御神山の岩木山がそびえ、津軽平野に架かる長さ300mの木造三連太鼓橋の鶴の舞橋や高山稲荷神社など、絶景スポットも数多くあります。

津軽行くならまずコレ! 5選

定番!【高山稲荷神社】


千本鳥居が並ぶ稲荷神社として、注目されているのが「高山稲荷神社」です。朱色の鳥居がどこまでも続き、まるで異世界へ誘うような空間が広がります。ご祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、佐田彦命(さたひこのみこと)、大宮能売命(おおみやめのみこと)です。


鳥居が続く道を歩く。

拝殿の美しさに感動!

創建は、鎌倉から室町にかけてこの一帯を統治していた豪族・安藤氏と伝えられ、五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の神様として、地元の人に親しまれています。

千本鳥居は昭和55年(1980)に地元農家の有志により50基から始まり、今では約270基が連なります。高さ約2mの鳥居が約200mにわたって続く光景は、なんとも神秘的! その全景を眺めるなら、ぜひ境内の高台へ。季節の花々と朱色の鳥居のコントラストは、目を奪われる美しさです。

千本鳥居の奥には狐たちの像も、ひっそりとたたずんでいますよ。


高山稲荷神社

住所 青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
問い合わせ先 0173-56-2015
時間 8:30~18:00
交通アクセス JR五所川原駅からタクシーで約30分
URL https://takayamainari.jp/

定番!【鶴の舞橋】


青森県産のヒバを用いて作られた「鶴の舞橋」は全長300m、日本一長い木造の三連太鼓橋として知られています。完成は1994年、日本古来の建築技術が駆使された木のぬくもりと優しいアーチ型が美しい橋です。

老朽化による補修工事のため、2023年度から2025年度にかけて大規模改修が実施されていますが、2025年4~8月までは通行可能。訪れるならば絶好のチャンスです。


橋の名前は上空から見ると、まるで鶴が羽根を広げているように見えることから。

夕暮れの橋の美しさも格別。

鶴の舞橋は「長い木の橋」=「長生きの橋」と読めることから開運長寿のパワースポットとされ、橋を渡ると“長生きができる”といわれているそう。また、鶴の舞橋のすぐそばの丹頂鶴自然公園ではつがいの丹頂鶴を見学することができます。加えて開運・心身清浄のご利益もあるといわれる岩木山を望むこともできるため、一帯がパワースポットとされています。

橋を眺めるのにおすすめの時間帯は、夕暮れの夕焼け時。オレンジや赤のグラデーションを背景にした大橋の堂々たる姿は見惚れるほどの美しさです。


鶴の舞橋

住所 青森県北津軽郡鶴田町廻堰字大沢
問い合わせ先 0173-26-5563(鶴田町観光案内所)
交通アクセス JR五所川原駅から五能線で6分、陸奥鶴田駅から車で15分
URL https://aomori-tourism.com/spot/detail_82.html

定番!【藤田記念庭園の『大正浪漫喫茶室』】


手前が「タムラファーム」、奥が「ないすらいふ」のアップルパイ。単品各660円。


カフェは赤いとんがり屋根の洋館の中に。

大正浪漫を感じて。

藤田記念庭園内にある洋館内のカフェでは、大正時代の面影が残る空間で、ゆったりとティータイムを過ごすことができます。ぜひここではアップルパイを。リンゴの生産量日本一を誇る弘前市市内の菓子店などで作られているアップルパイが6~7種類用意され、好きなものを選べます。

自社農園で採れた真っ赤に熟した紅玉をじっくりソテーしておいしさを充分にひきだした「タムラファーム」のアップルパイをはじめ、大きめにカットしたりんごをコンポートし、青森県産小麦粉を使用した「津軽ゆめりんごファーム」、サクサクのパイと贅沢なバターの香りとりんご本来の優しい味わいを楽しめる老舗「ジャルダン」など、市内人気店のアップルパイが勢ぞろいで、テイクアウトも可能です。ほかにも温かいアップルパイに、アイスクリームや特製クッキーを添えたスペシャルプレート(990円)もあります。

また食事のメニューなら弘前産のりんご入りビーフカレーを。牛肉の旨味とりんごのまろやかなコクと甘みが、口の中に広がります。


藤田記念庭園の『大正浪漫喫茶室』

住所 青森県弘前市上白銀町8-1
問い合わせ先 0172-37-5690
時間 9:30~16:30
定休日
交通アクセス JR弘前駅から車10分
URL https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=taishoroman_cafe

注目!【モホドリ蒸留研究所】


プレミアムプランで提供されるアップルブランデー3種類とおつまみ。

自家製アップルブランデーの美味しさをもっと広めたいと青森県の地元農家が立ち上げた蒸留研究所がこちら。

日本唯一の特別製法で造られた、ボトル1本に青森県産りんごを約10個使用した贅沢なブランデーなどが評判です。

また工場見学も楽しみのひとつ。蒸溜設備や作業の様子を見学し、そのあとは直営店でのお買い物やカウンターでのブランデーの試飲ができます。お酒が飲めない人にはリンゴジュースなどが用意されていますよ。

スタンダードプラン(1000円)なら店舗内工場のガラス越しに「モホドリ蒸溜研究所」の成り立ちについて説明をきいてから樽貯蔵場所へ。その後、店舗にて自社アップルブランデー2種類が味わえます。豪華なプレミアムプラン(4000円)は工場見学のあと、開発中でまだ発売されていない樽熟成アップルブランデーを含む自社製品3種類と、そのアップルブランデーに合うおつまみのマリアージュを楽しめます。お土産も付いているとあって、こちらも好評です。


津軽弁で「もほどり」とは梟(フクロウ)のこと。古くからフクロウはリンゴの害獣であるハタネズミを捕食することから益獣として親しまれています。

蒸溜設備や作業の様子を見学。

直営店でのお買い物やカウンターでのブランデーの試飲が楽しめます。


モホドリ蒸留研究所

住所 青森県五所川原市大町508-5
問い合わせ先 0173-23-5805
時間 10:00~18:00
定休日
交通アクセス JR五所川原駅から徒歩5分
値段 スタンダードプランは1000円、プレミアムプランは4000円
URL https://www.mohodori.com/

注目!【手作り雑貨体験工房IRODORI】



実際にねぷたに使用されていた絵柄。

ねぷた絵で作られたうちわの販売も。

灯ろう制作体験はミニLED付き。

青森の伝統文化ねぷた絵を再利用した、艶やかな「ねぷた灯ろう」を制作できるのがここ。江戸時代に造られた伝統的建造物が残る、風情ある黒石市の中町こみせ通りに立つ施設で、黒石ねぷたまつりで実際に使用された「ねぷた絵」を再利用した制作体験ができます。

灯ろうは、ねぷた絵から切り分けられた四角いパーツを選んで、組み合わせて作ります。伝統的な色や柄のコラージュは雰囲気満点、部屋に飾ればとっておきのオブジェとなること間違いなしです。

黒石市発祥の温湯(ぬるゆ)こけしの伝統を受け継ぎ、新しい感性を活かして創作された「りんごこけし」や、地元のアーティスト・トヨカワチエさんによる作品「はとぶエッ!」といった青森の作家が作る雑貨も並び、ここにしかない出合いも楽しみです。


手作り雑貨体験工房IRODORI

住所 青森県黒石市中町38
時間 平日:11:00~、12:00~、13:00~、14:00~。土・日・祝:10:00~、11:00~、12:00~、13:00~、14:00~、15:00~。
定休日
交通アクセス JR弘前駅から弘南鉄道で36分、黒石駅から徒歩10分
値段 二段6820円、三段8800円、ミニ小4400円、ミニ大5500円
URL https://www.trip-tsugaru.com/tour/3207/

津軽の伝統や文化の奥深さに触れる旅

岩木山が御神山としてそびえる津軽地域は、雄大な自然が広がり、その自然の恵みを甘受しながら人々の文化が脈々と受け継がれていることを肌で感じられるはず。高山稲荷神社や鶴の舞橋を訪れれば存分にパワーをもらったら、ねぷたまつりの息吹を灯ろう作品に興じたり、青森県産のリンゴを味わったり、充実した旅となりそうです。


著者紹介

前田真紀

10年以上暮らした那須塩原から、東京に戻って1年。展覧会や首都圏の名所めぐりを楽しむ日々。

ブログにてときどき那須のスポットを更新。
https://nasu-shiomikke.blogspot.com/

  • 写真協力/高山稲荷神社、藤田記念庭園、弘前市観光協会、モホドリ蒸留研究所、青森県、(一社)Clan PEONY 津軽
  • 掲載されているデータは2025年6月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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