祖谷渓谷にかかるかずら橋でスリルも味わう
気軽にみんなで温泉を楽しみたい! 電車で行ける温泉地を、トレたびがピックアップ。その地で楽しみたいモノ・コトもご提案します。
ひっそりした山奥にある日本三大秘境のひとつ、徳島県の祖谷温泉。ケーブルカーで訪ねる渓谷沿いの露天風呂でマイナスイオンを浴び、祖谷のかずら橋をそろりそろりとわたれば、いつの間にか五感が研ぎ澄まされていきそうです。
祖谷温泉へのアクセス
観光列車「四国まんなか千年ものがたり」
JR高松駅から祖谷温泉のあるJR大歩危駅までは98km。まずは高松駅からJR予讃線に乗りこみ、33分で多度津駅へ。多度津駅から大歩危駅までの65kmはラグジュアリーな観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で行きましょう。2時間15分で到着します。
「四国まんなか千年物語」は歴史に思いを馳せながら、大人の洒落た小旅行を気軽に楽しめる本格的な観光列車。渓谷沿いの移りゆく車窓を眺めながら、ソファーシートに身を沈めて地元の恵みを味わう贅沢の極みを体験できます。
徳島県・祖谷温泉はこう楽しむ!
泊まる【和の宿 ホテル祖谷温泉】
ケーブルカーで渓流沿いの露天風呂へ
本館4階には絶景を独り占めできる「雲の上テラス」が
奥深い緑の中を分け入り、たどり着いた先は日本三大秘境・祖谷渓谷の一軒宿、ホテル祖谷温泉。ケーブルカーで行く源泉掛け流しの露天風呂と、雄大な祖谷の自然、地産の旬の料理によるおもてなしでゆったりとした時間を過ごせる宿です。
祖谷渓谷一帯は古くから温泉が湧出し、平家一族も祖谷へ入山した際にこの温泉を見つけて湯治したという伝説も残っています。そこかしこで温泉が湧き出ていたため、今も「フロノタニ」という地名が残っているほど。
泉質はアルカリ性単純硫黄温泉。アルカリ成分が多く、ぬるっとした感触の湯は古い角質を柔らかくし、優しく除去してくれる「美肌の湯」と呼ばれています。
祖谷川沿いの渓谷露天風呂
供される料理は山の恵みを余すことなく味わえる慈食キュイジーヌや祖谷和食。山菜、蕎麦、雑穀といった滋味深い料理を堪能できます。コースによってはまろやかな甘さが特徴の阿波牛なども味わえます。
夜の帳が降りると目の前に広がる満天の星空も、周囲に民家がない“一軒宿”ならではの贅沢です。
開放的な窓から山々が望めるスイートルーム
阿波牛も味わえる阿波特選コース
和の宿 ホテル祖谷温泉
| 住所 | 徳島県三好市池田町松尾松本367-28 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0883-75-2311 |
| 交通アクセス | JR大歩危駅からバス約35分(1日1回送迎バスあり) |
| 値段 | 1人2万6550円~(1泊2食付き) |
| URL | https://www.iyaonsen.co.jp/ |
体験する【祖谷のかずら橋】
日本三奇橋の1つで国指定重要有形民俗文化財
かずら橋はシラクチカズラで作られたものでその重さは約6t。水面からは14mの高さで幅は2m、長さ45mにわたって橋が続きます。
ミシッミシッと音を立てながらスリルとともに橋をわたると、左を曲がって50m先に平家の落人が琵琶を奏でていたという伝説が残る「琵琶の滝」が現れます。落差約40mにもなる大きな滝は迫力満点です。
急峻な四国山地に抱かれた祖谷地域は隠田集落と呼ばれ、屋島の合戦に敗れ逃れた平国盛と安徳帝の一行が、平家再興を願ってたどり着いた地とされています。外部との交通が長い期間隔絶されていたこともあって、中世以来の生活様式や独特の風俗が原形に近い状態で残されているのも特徴です。
またかずら橋の由来には諸説あり、追手から逃れるため、橋を切り落とせるように作ったとする説や、四国を巡行した弘法大師が困っている村人のために作ったという説が残されています。
毎夜19:00〜21:30の間にはライトアップされ、照らし出された橋は美しく幻想的な姿を見せます。
3年ごとに架替えが行われている
祖谷のかずら橋
| 住所 | 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0883-76-0877(三好市観光案内所) |
| 時間 | 4月~6月/8:00~18:00、7月〜8月/7:30~18:30、9月~3月/8:00~17:00 ※各最終時間に橋の入り口が締まります。 |
| 定休日 | 無休 |
| 交通アクセス | JR大歩危駅からバス30分 |
| 値段 | 大人(中学生以上)550円、小学生350円、幼児無料 |
| URL | https://miyoshi-tourism.jp/spot/46/ |
食べる【かずら橋ブルーベリー園&古民家カフェ天空】
標高500m、祖谷の緑深い山中にたたずむカフェ
蕎麦、ゆず、よもぎなどの風味が広がるスコーン(500円)も人気
祖谷の山々に囲まれた高台にある、古民家をリノベーションした落ち着いた雰囲気のカフェです。茅葺き屋根の店内には、畳敷きの間に囲炉裏があり、祖谷地方の農家の典型的な作りが見られ、まるで誰かの家に招かれたような空間が広がっています。
そんなお店のおすすめは、手作りのピザやスイーツ。どれも自家栽培や地元産にこだわった食材を使用しています。
特に「ごうしいものピザ」は、祖谷伝来のジャガイモ・ごうしいもをトッピング。世界農業文化遺産に登録された「西阿波急傾斜地農法」で育てた有機無農薬栽培によるジャガイモは格別の味わいです。
本場イタリア製のエスプレッソマシンで淹れる香り高いコーヒーや地元産のお茶と合わせてゆっくりと味わうことができます。
また夏にはブルーベリー狩り体験も。硬貨ほどの大きな実をつけるものや、ピンク色の果実といった珍しい品種など、採れたてをそのまま味わえるのが魅力です。ブルーベリー収穫後は、自分で摘んだブルーベリーをたっぷりとのせたピザづくりの体験も(別料金)。
“祖谷の風土を五感で味わうひととき”を体験してみてはいかがでしょう。
ごうしいものピザ(1200円)
かずら橋ブルーベリー園&古民家カフェ天空
| 住所 | 徳島県三好市西祖谷山村閑定63 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 090-2827-8323 ※ブルーベリー狩り体験は予約制。予約は公式サイト又は電話にて受付。 |
| 時間 | 10:00~16:30 |
| 定休日 | 木曜・金曜、12月中旬~3月中旬 ※ブルーベリー狩り体験期間は6月中旬~8月末頃 |
| 交通アクセス | JR大歩危駅からバス21分の「かずら橋 夢舞台」下車徒歩30分 ※タクシーに乗る場合は、タクシーの事前予約がおすすめ |
| URL | https://cafetenku.com/ |
買う【歩危マート】
駅近なのでお土産選びにも便利
JR大歩危駅から徒歩1分の場所にある大歩危のシンボル的な店で、いつも地元の人や観光客でにぎわっています。
キャッチフレーズは“ザ・地場産(じ~ば~さん)”。地元産の祖谷こんにゃくや岩豆腐など、地場産品にこだわって販売しています。
中でも評判なのが、ぼけあげです。店長の山口由紀子さんが考案し、特許も取得している人気筆頭の商品。油揚げと厚揚げの中間ぐらいの揚げ具合が独特で、濃厚な大豆の風味を感じられます。軽く焼いて大根おろし、ネギ、しょうゆなどをかけて食べるのが一般的ですが、ピザとして食べるのもおすすめ。購入すると、調理レシピをもらえます。
通りを渡って反対側にある歩危マート2号店では、祖谷そば(450円)やぼけあげ(750円)などの名物料理を店内で味わえます。
名物料理を手軽に食べられる
油揚げでも厚揚げでもない絶妙な揚げ具合のぼけあげ(700円)
ねりものがトッピングされた祖谷そば(450円)も好評
歩危マート
| 住所 | 徳島県三好市西祖谷山村徳善西7 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0883-84-1111 |
| 時間 | 8:00~18:00(日のみ9:00~15:00) |
| 定休日 | 無休 |
| 交通アクセス | JR大歩危駅から徒歩1分 |
| URL | https://miyoshi-city.jp/spot/%E6%AD%A9%E5%8D%B1%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88/ |
古に思いを馳せ、ゆったりとした時間を
平家落人が身を潜めていた伝説も残る奥深い山間にある祖谷温泉で、とろみがかったアルカリ性の温泉に癒やされ、その土地に根付いた食材をふんだんに取り入れた郷土料理を味わうひととき。山々を眺めながら、ゆっくりとした時間の流れに身を任せていれば、いつのまにか凝り固まった心と体がほぐれていきそうです。
著者紹介
- ※写真提供/ 三好市観光協会、ホテル祖谷温泉、かずら橋ブルーベリー園&古民家カフェ天空、歩危マート
- ※表記されている価格は税込みです。
- ※掲載されているデータは2026年4月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
