千葉勝浦の鵜原(うばら)理想郷と隠れ家温泉宿でのんびり
気軽にみんなで温泉を楽しみたい! 電車で行ける温泉地を、トレたびがピックアップ。その地で楽しみたいモノ・コトもご提案します。
大正時代に別荘地として注目されたリアス式海岸が美しい鵜原理想郷。どこを撮っても絵になるハイキングコースを歩いたり、近くの漁港で獲れた魚介類や地元産の野菜など、さまざまな品が並ぶ朝市を散策するのも楽しみです。
勝浦・鵜原温泉へのアクセス
特急「わかしお」
JR東京駅からJR勝浦駅まで110km。特急「わかしお」に乗って1時間27分で、勝浦駅に到着します。
「わかしお」は東京方面から外房エリアをつなぐ、2004年にデビューしたE257系の特急列車。「美しい房総半島の自然」をイメージした豊かな自然の残る房総半島と近代的な都市を沿線に持つ特急車両にふさわしいデザインが特徴です。勝浦に向かうなら、ぜひ海側を眺められる左側の座席を。到着まで旅情をいっそうかき立ててくれます。
千葉県・勝浦、鵜原温泉はこう楽しむ!
泊まる【磯香の湯宿 鵜原館】
海原を眺めながら入れる展望風呂
トンネルを進んだ先に姿を現すのは、房総半島の国定公園にひっそりたたずむ創業100年以上の『隠れ老舗旅館』。
全10室の部屋は、山と海に囲まれた立地が活かされ、宿にいながら自然の息遣いや景色を身近に感じられます。窓を開ければ豊かな自然と満天の星空が広がり、耳を澄ませば鳥のさえずりが聞こえてくる、そんな安らぐ時間を過ごせます。
トンネルを抜けた先には洞窟風呂が
お造りやキンメダイの煮つけなど新鮮な魚介を中心にした懐石料理
10室のうち5室が露天風呂付き
鵜原温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病などに効能があると言われています。
宿の名物といえるのが、3種の趣が異なる貸切もできる天然温泉です。絶景の鵜原理想郷を一望できる「展望風呂」、小さなトンネルを抜けた先にある「トンネル風呂」、神秘的な雰囲気にひたれる「洞窟風呂」。それぞれ個性的な湯を楽しめます。
食事は勝浦の海の幸をふんだんに用いた、創作料理が中心。伊勢海老やアワビ、サザエにキンメダイなど、地元ならではの旬の食材を取り入れ、目にも鮮やかなひと皿に、心もおなかも満たされます。
磯香の湯宿 鵜原館
| 住所 | 千葉県勝浦市鵜原998 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0470-76-0521 |
| 交通アクセス | JR鵜原駅から徒歩12分 |
| 値段 | 2万8000円~(1泊2食) |
| URL | https://ubarakan.com/ |
体験する【勝浦朝市】
出店者との会話のやりとりも醍醐味
勝浦の朝市は天正19年(1591)、当時の勝浦城主・植村土佐守泰忠が漁業と農業を奨励したことによって、農水産物の交換の場として開設されたのがはじまりと伝えられています。その歴史は、なんと430年以上。
開設場所はこれまで何度か変わりましたが、今でも毎月1日~15日を下本町朝市通り、16日~月末までを仲本町朝市通りと分けて開催されています。
かつては地域の人々の台所として親しまれてきた朝市ですが、今では観光客も多く訪れるように。
店先には、山の幸、海の幸をメインに、自家製のお漬物や塩辛、竹細工などの工芸品、食べ物、飲み物まで多彩な内容な品々が並び、目移りしそうなほどです。出店者も若者や移住者が増えて、いっそうバラエティあふれるラインアップがそろうようになりました。
平日限定ですが、朝市を「歩く」ワークショップ(参加費1人1000円1日3名限定)も開催されています。出店者と一緒に歩けば、より朝市のディープな魅力に触れられそうです。
新鮮な野菜や、勝浦漁港などで獲れた新鮮な魚介が並ぶ
勝浦朝市
| 住所 | 千葉県勝浦市勝浦・下本町朝市通り(毎月1日〜15日)/仲本町朝市通り(毎月16日〜月末) |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0470-73-2500(勝浦市観光協会) |
| 時間 | 6:30頃~11:00頃 |
| 定休日 | 水曜、1月1日 |
| 交通アクセス | JR勝浦駅から徒歩約10分 |
| URL | https://www.katsuura-kankou.net/asaichitop/ |
見る【鵜原理想郷】
海岸線を間近に見られる「黄昏の丘」
鵜原理想郷は、鵜原地区の南東部に位置する海岸一帯を指し、鵜原駅からわずか徒歩約7分で入り口までたどりつけるアクセスのよさも魅力の景勝地です。
「理想郷」と呼ばれる由縁は、大正初期にここを別荘地とする計画があったことから。
鵜原理想郷の地形は、太平洋に突き出ているいくつかの岬から形成されており、荒波に浸食された典型的なリアス式海岸です。紺碧の海に突き出た岬の先端にまで、深い入り江を覆うように木々や海岸性の植物が茂っています。この複雑な自然造形に惹かれて、古くから与謝野晶子らをはじめとする多くの文人墨客がこの地を訪れ、数々の作品を残しています。
ここではぜひハイキングコースを歩いてみて。手弱女平(たおやめだいら)、ひとつやま、毛戸岬、白鳳岬、明神岬、黄昏の丘と見どころが続く1時間半ほどのコースでその魅力を堪能できます。手弱女平には鐘付きのデザインベンチ「幸せの鐘」が設置されているほか、パノラマが広がる「黄昏の丘」にも素晴らしい絶景が広がり、人気のフォトスポットになっています。
手弱女平からは海中公園まで望むことができる
人気フォトスポットのひとつ「幸せの鐘」
鵜原理想郷
| 住所 | 千葉県勝浦市鵜原 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 0470-73-2500(勝浦市観光協会) |
| 交通アクセス | JR鵜原駅から徒歩7分 |
| URL | https://www.city.katsuura.lg.jp/page/1164.html |
食べる【元祖勝浦担々麺 江ざわ】
担々麺 970円
勝浦の人気ご当地グルメ勝浦担々麺は、この店の前身である1954年創業の「大衆食堂 江ざわ」が提供を始めたメニューです。
当地の海女(あま)や漁師が寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして定着していったといいます。一般的な担々麺と違うのは、そのスープです。鶏ガラ・豚ゲンコツ・魚介からとったダシと自家製タレをブレンドした醤油ベースのスープが特徴で具材はミジン切りの玉ネギと挽肉が中心。その表面を覆う、真っ赤な自家製ラー油が味の決め手です。辛いのにコクがあり、一度食べるとやみつきに。
今では街をあげてのご当地グルメとして市内を中心に広がり、約40店舗が「正規取扱店」として認定されています。
つけ麺スタイルの冷やし担々麺 970円
行列必至なので、朝整理券を手に入れたい
前身である食堂で勝浦担々麺が誕生
元祖勝浦担々麺 江ざわ
| 住所 | 千葉県勝浦市白井久保296-8 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 090-4410-5798 |
| 時間 | 11:30~18:00 |
| 定休日 | 月曜(臨時休業あり) |
| 交通アクセス | JR勝浦駅から車15分 |
| URL | https://www.facebook.com/tantanmen.ezawa/ |
勝浦のダイナミックな自然からパワーを得る
房総半島の南東部に位置する勝浦市にはダイナミックなリアス式海岸が続き、その美しい景観には、思わず写真を撮りたくなるスポットがあちらこちらにあります。430年以上も続いてきた日本三大朝市のひとつと言われる名物朝市でお店の人との会話をしながら買い物をしたり、ご当地グルメの勝浦担々麺を堪能したり。ゆったりと流れる時間に身を任せて過ごせそうです。
著者紹介
- ※写真提供/ 磯香の湯宿 鵜原館、(一社)勝浦市観光協会、江ざわ
- ※表記されている価格は税込みです。
- ※掲載されているデータは2026年7月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
