トレたび JRグループ協力

2019.10.04旅行この路線で行こう! 四国編 牟岐線の旅

市街地から田園地帯、山間部を抜け、海岸線へと移り変わる車窓からの眺め。徳島県内を南下する牟岐線の旅

牟岐線は徳島駅から徳島県内を南下し、海部(かいふ)駅に至る全30駅、総延長79.3キロメートルのローカル線。
阿佐海岸鉄道と共に「阿波室戸シーサイドライン」という愛称を持つ。
徳島駅から阿南駅あたりまでは田園地帯と郊外住宅地が続き、山間部を抜け、その先の由岐(ゆき)駅あたりから海が見え、牟岐駅から浅川駅までは海岸線を走る。
牟岐線沿線にはご当地ならではの観光やグルメのスポットがあり、ゆっくりのんびりと旅を満喫したい人にとっては特におすすめのエリア。
※写真は夏季シーズンの臨時駅、田井ノ浜駅付近

牟岐線路線図


牟岐線列車

むろと


牟岐線の徳島駅~牟岐駅間を運行する特急列車。牟岐線は全線非電化のため、キハ185系気動車が導入されている。これは、旧国鉄が開発し、民営化直前の1986(昭和61)年から四国地区に投入された特急型気動車。2両編成で、下り1本・上り1本の1往復が運行されている。トレインマーク牟岐は室戸岬をデザインしたもので、青地に白い線で岬を描き、黄色い線で夜の海を照らす灯台の灯りを表現している。

牟岐線おすすめスポット情報

阿波おどり会館

観客も「踊る阿呆」を体験できる


徳島の夏の風物詩・阿波おどりを一年中観覧できる専用ホール。昼の公演は阿波おどり会館の専属連が出演、夜の公演は有名連33連が毎日交代で1連ずつ出演する。プロに踊り方を教えてもらい、一緒に舞台で踊れる「阿波おどり体験コーナー」が盛り上がりをみせる。阿波おどりの歴史と文化を学ぶことができる「阿波おどりミュージアム」を併設。


阿波おどり会館

●交通アクセス
徳島駅から徒歩約10分
●URL
https://awaodori-kaikan.jp/

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

人形浄瑠璃の名作を気軽に楽しめる


人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」は、阿波藩(徳島県)のお家騒動の犠牲になった庄屋、板東十郎兵衛の名を借りて作られた物語。ここは板東十郎兵衛の屋敷跡で、国指定重要無形民俗文化財の阿波人形浄瑠璃を毎日2回上演。語り、三味線、人形が一体となった独特の舞台芸術に魅了される。展示室には人形浄瑠璃に使用される阿波木偶や道具を展示。


徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

●交通アクセス
徳島駅から川内循環バス左回りで約25分「十郎兵衛屋敷」下車すぐ
●URL
http://joruri.info/jurobe/

中華そば いのたに本店

有名人も通う徳島ラーメンの名店


徳島ラーメンを代表する店。濃いめでコクのある豚骨醤油ベースのスープ、麺は中細ストレート。甘辛く煮た肉が味に深みを与え、お好みで生玉子をトッピングすればスープがマイルドになる。メニューは、中華そば、中華そば肉入り、ライス、生玉子のみとシンプル。1999年から翌年まで「新横浜ラーメン博物館」に出店していたこともある。


中華そば いのたに本店

●交通アクセス
徳島駅から徒歩約11分
●URL
http://www.inotani.jp/instanthp/page01.html

ひょうたん島周遊船

水都・徳島を体感する水上散歩


徳島市は、数多くの川が縦横に流れることから水の都とも呼ばれる。新町川と助任川に囲まれた中州は、形がひょうたんに似ていることからひょうたん島と呼ばれる。両国橋北詰の新町川・阿波製紙水際公園ボートハウス前から出航した船からは、美しく整備された街並みをはじめ、眉山(びざん)や城山などを見ることができる。


ひょうたん島周遊船

●交通アクセス
徳島駅から徒歩約10分
●URL
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/taiken/hyoutanjima.html

月ヶ谷温泉 月の宿

山里に立つ自然にやさしい宿


勝浦川の上流に立つ月ケ谷温泉の一軒宿。四国八十八カ所霊場巡りの立ち寄り宿にもなっている。岩場から自然湧出した冷泉を引き込み、木質バイオマスチップボイラーで沸かした自然にやさしい風呂は、肌ざわりがよく、よく温まる。客室にも地元産の杉材をふんだんに使うなど、エコへの取り組みにも熱心だ。地産地消にこだわった和食膳も好評。


月ヶ谷温泉 月の宿

●交通アクセス
徳島駅から車約60分
●URL
https://www.e-kamikatsu.jp/own/index.asp

とゝ喝

鯛めしコースで徳島の味覚を堪能!


徳島産の魚と地酒にこだわる日本料理店。名物の「鯛めし」は、鳴門市瀬戸町の堂浦漁協に水揚げされた一本釣りの鯛の中でも最高級の「うず華鯛」を使い、丸ごと1匹を炊き上げる。身の締まりが良く、濃厚な味わいと弾力のある歯ごたえは、まさに極上の味。旬の食材をふんだんに取り入れた料理が付く鯛めしコースで、徳島の味覚を堪能しよう。


とゝ喝

●交通アクセス
徳島駅から徒歩約15分
●URL
http://www.totokatsu.com/

眉山公園

万葉集にも詠われた徳島市のシンボル


「眉の如雲居に見ゆる阿波の山かけてこぐ舟泊知らずも」と、万葉集にも詠まれた眉山。阿波おどり会館内に乗り場がある眉山ロープウェイで山頂駅まで約6分。標高約280メートルの山頂部一帯は眉山公園として整備され、市民の憩いの場となっている。山頂駅の展望台に立てば、吉野川や瀬戸内海、遠く大鳴門橋や淡路島を望む雄大なパノラマが広がる。


眉山公園

●交通アクセス
徳島駅から徒歩約11分の眉山ロープウェイ約6分下車すぐ
●URL
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/park/bizan.html

とくしま動物園

体験イベントが盛りだくさんの動物園


徳島市総合動植物公園の施設の一つで、約15ヘクタールの広さをもつ四国最大級の動物園。園内は温帯区、熱帯区、サバンナ区、寒帯区、こども動物園区の5つのエリアで構成され、約70種400点が飼育されている。ゾウの餌やり、ポニー乗馬、小動物とのふれあいなど、さまざまな体験もできる。遊園地「とくしまファミリーランド」を併設する。


とくしま動物園

●交通アクセス
文化の森駅から車約10分
●URL
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/zoo/

徳島ガラススタジオ

気軽に楽しむガラス工芸体験


ガラス工芸のワークショップや制作体験講座など各種イベントを開催。気軽に創作体験をするなら、コップやぐい呑みを作る吹きガラス、コップや皿にオリジナルデザインを彫り込むサンドブラスト、ガラスに熱を加えて溶着するフュージングなど、さまざまなプログラムがある。いずれもプロの指導を受けられるので、ガラス工芸初心者でも楽しめる。


徳島ガラススタジオ

●交通アクセス
地蔵橋駅から徒歩約15分
●URL
https://www.civic-center.jp/glass-studio/

お松大権現

猫神さまは勝負事・願い事の神様


江戸時代、この地に住むお松という女性は、奉行の不当な裁きを不服として直訴し処刑された。お松が飼っていた猫は妖怪に化け、奉行の家を祟り仇を討ったという伝説が残る。「猫神さま」と呼ばれ親しまれており、約1万体の招き猫が奉納されているほか、高さ約2メートルのジャンボ猫、病気治癒を願うさすり猫など、境内はどこを見ても猫ばかり。


お松大権現

●交通アクセス
阿南駅から阿南バス「加茂谷」行き約40分、加茂谷下車
●URL
https://nekogami.jp/

金刀比羅神社

子供が演じる「三本足狸問答」の神楽


琴平の金毘羅大権現の分霊を勧請し、福井町古津に祀ったのが始まりといわれる。1716(享保1)年に現在地に移り、社殿を造営。神主に化けた3本足のいたずらタヌキが、本物の神主と問答の末、正体を暴かれるという『博学狸こんぴら三本足狸問答』が伝承される。境内に3本足のタヌキを祀る狸塚があり、11月の例大祭では神楽が奉納される。


金刀比羅神社

●交通アクセス
阿波福井駅から徒歩約13分
●URL
http://www.awakotohira.tanuki.jp/

日和佐うみがめ博物館カレッタ

大浜海岸はウミガメ保護発祥の地


日和佐の大浜海岸は、アカウミガメの産卵の地。戦後、肉を取るために殺されていたアカウミガメの保護を目的に、日和佐中学校の先生と生徒がウミガメ研究会を発足。これが現在の博物館活動につながっている。館内には、カメの進化や歴史を知るコーナーや子ガメ水槽、日和佐とウミガメの歴史を解説するウミガメハイビジョンシアターなどがある。
※施設の全面改修工事に伴い2024年3月31日(日)(予定) まで休館中


日和佐うみがめ博物館カレッタ

●交通アクセス
日和佐駅から徒歩約20分
●URL
https://caretta.town.minami.lg.jp/

薬王寺

行基と弘法大師。高僧ゆかりの寺


726(神亀3)年に聖武天皇の勅願により行基が創建。815(弘仁6)年、この地を訪れた弘法大師が小堂を建立し、42歳の厄除けのために薬師如来を彫り安置したとされる。仁王門をくぐると33段の女厄坂、42段の男厄坂があり、各段ごとに薬師本願経が書かれた小石を埋めてあるので賽銭を一段ずつ供えて厄流しをする風習がある。


薬王寺

●交通アクセス
日和佐駅から徒歩約10分
●URL
https://yakuouji.net/

モラスコむぎ

マニア垂涎の日本三名宝を展示


世界中から集めた貝や化石の標本約2000種6000点を所蔵する「貝の資料館」。日本三名宝といわれるテラマチダカラ、オトメダカラ、ニッポンダカラという3種のタカラガイを展示。管理棟は巻貝、展示棟は二枚貝をイメージした木造建築で、徳島県産のスギやヒノキをふんだんに活用している。エントランスホールから松ヶ磯に続く浜に下りられる。


モラスコむぎ

●交通アクセス
牟岐駅から車約5分
●URL
https://www.town.tokushima-mugi.lg.jp/docs/2017041700033/

鯖大師本坊

サバ好きには辛い鯖大師祈願


寺名は八坂寺だが、一般に鯖大師と呼ばれる。絵馬に願い事を書いて奉納し、サバを3年間絶って祈念すると願い事がかなうと信じられ、弘法大師や行基にまつわるサバ伝説が残る。大師堂には、サバを持って立つ大師石像が安置され、拝観できる。お遍路さんや参拝者の宿泊所となっている鯖大師へんろ会館を併設し、宿泊者は住職の法話も聞ける。


鯖大師本坊

●交通アクセス
鯖瀬駅から徒歩約2分
●URL
http://www.sabadaishihonbou.jp/

轟の滝

日本の滝百選の一つで四国一の大滝


海部川の支流、王余魚谷川(かれいだにがわ)水域にある落差58メートルの滝。滝は轟神社のご神体であり、鳥居をくぐった先の岩場の間から滝が落ちる。上流には、大小さまざまな滝が連続する轟九十九滝があり、一帯が滝の回廊を形成する。本滝(轟の滝)から最上部の鍋割の滝までの約1500メートルは遊歩道が整備され、往復約2時間で巡回できる。


轟の滝

●交通アクセス
阿波海南駅から車約40分
●URL
https://www.kaiyo-kankou.jp/spots/spots-856/

地図

  • 文:塙広明(アド・グリーン)
  • 写真協力:阿波おどり会館、阿波十郎兵衛屋敷、いのたに本店、徳島市観光課、月ヶ谷温泉 月の宿、とゝ喝、徳島市公園緑地課、とくしま動物園、徳島ガラススタジオ、お松大権現、金比羅神社、日和佐うみがめ博物館カレッタ、薬王寺、モラスコむぎ、鯖大師本坊、海陽町観光協会、徳島県観光協会、美波町商工会由岐支所、アスティとくしま、日和佐八幡神社
  • 掲載されているデータは2019年10月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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