トレたび JRグループ協力

2024.10.18旅行「XRバス」で恐竜の世界へ! グルメも美観も楽しむよくばり福井旅を鉄道写真家・村上悠太がご案内

今こそ最速で「恐竜王国」福井へ

北陸新幹線敦賀延伸開業から半年が過ぎ、ますます魅力が増す福井県。2024年10月1日から12月31日にかけては「北陸デスティネーションキャンペーン」も展開され、注目度も上昇中!

今回は福井を気軽にしっかり楽しめちゃう見どころをご紹介します!

東京~福井間最速2時間51分! とっても近い福井県

これまで東京~金沢間を結んでいた北陸新幹線が、2024年3月16日に福井県敦賀駅まで延伸開業し、加賀温泉やあわら温泉、そして福井といった、観光アクセスに便利な拠点まで首都圏からダイレクトアクセスが可能になりました。東京~福井間の所要時間は最速達タイプの「かがやき」で、2時間51分です。


東京と福井がぐっと近くなった北陸新幹線

北陸新幹線で運行されているW7・E7系は新幹線の「ファーストクラス」とも呼ばれている「グランクラス」もあり、ラグジュアリーな空間はもちろん、「かがやき」では専属のアテンダントによる、リフレッシュメント(軽いお食事)やアルコールを含むドリンクサービスが提供されています。


特別な旅を演出してくれるW7系「グランクラス」

恐竜ファン必見! 駅を降りたらすぐに恐竜がお出迎え

さて、福井と言えば食に自然、文化に伝統工芸と見どころ満載!
その中でも特に有名なのが「恐竜」なんです! 実際、福井駅前にも恐竜がいたりと、新幹線を降りると至る所に恐竜の姿が。実は福井県は日本で最も多くの恐竜化石が見つかっている場所で、2000年に日本で初めて命名された「フクイラプトル」を筆頭に、6種類もの新種恐竜と1種の鳥類が見つかっています。


駅前にいるフクイべナートルがくわえているのは


……越前ガニ!?


福井駅構内「くるふ福井駅」には福井のおみやげや駅弁が大集合

飲食店も多いのでぜひ立ち寄って!

多くの化石が発見されている福井県勝山市には、世界3大恐竜博物館のひとつ「福井県立恐竜博物館」があり、2023年には通算入館者数が1300万人を超えるほどの大人気ミュージアムになっています。

恐竜ファンはもちろん、太古の歴史に触れることができる必訪スポットですが、博物館がある勝山市までは、福井駅からちょっと距離があります。そんな交通アクセスにおススメしたいのが日本でもちょっと珍しい“バス”なんです!

乗っているだけで恐竜&福井を満喫! 新感覚バス

福井駅で新幹線を降りて、「福井県立恐竜博物館」をはじめ、県内の観光スポットまで新たな二次交通として登場したのが、こちらの「新感覚XRバス WOW RIDE いこっさ!福井号」!


乗車は事前予約制。「JRおでかけネット」から予約可能

イラストもたのしい「新感覚XRバス WOW RIDE いこっさ!福井号」

このバスには既存のバスとは異なるポイントがたくさん!
車内に入ると、そこに広がるのは窓の部分に敷き詰められたたくさんのモニターたち。それは天井にも設置され、目的地に到着するまで、最新のデジタル技術を使用した拡張現実(AR)・と福井の歴史や自然、そして恐竜などが登場する仮想現実(VR)映像をモニターに映し出し、目的地に関連したコンテンツを楽しみながら移動することができるのです!


車内いっぱいに恐竜が登場するほか、福井の自然風景が上映される


質問タイムも設けられ、マイクで“福井通”な出演者たちに実際に質問ができる

福井駅~福井県立恐竜博物館の便では、俳優の今井翼さん、温水洋一さんらが登場。福井の街に恐竜が登場し、大冒険を繰り広げるほか、博物館の見どころポイント、福井の名物・自然風景などを知ることができるコンテンツが上映されます。


様々な角度から恐竜を“知る”「福井県立恐竜博物館」

「いこっさ!福井号」で福井駅から約1時間。バスは多くの恐竜の化石が実際に発見された勝山市を進み、「福井県立恐竜博物館」に到着します。2000年7月にオープンしたこちらは世界有数の恐竜博物館で、実物・レプリカを合わせて全身骨格標本が数多く展示されています。


見た目の迫力だけでなく、音や触感で恐竜を学べる

圧巻の展示が広がる

2023年にはリニューアルオープンし、3階建ての新館を増築。福井県の恐竜史はもちろん、単に恐竜について学べるだけでなく、地球科学の歴史を学べるコーナーや発掘された化石の周りについた岩を取り除く作業が見学できる「化石クリーニング室」、ガラス張りで中が見えるようになっている収蔵庫などがあり、1日中滞在していても楽しめる博物館になっています。


福井で発見された恐竜・鳥類のモニュメント「恐竜の塔」(新館)

押さえておきたい! 福井駅から徒歩圏内の「養浩館庭園」

続いては福井駅から福井県庁(福井城本丸跡)を抜けて、徒歩約15分のところにある、養浩館庭園へ。新幹線の開業と共に賑わいを見せる駅前とは打って変わって、ゆったりと静かな時がその空間に流れています。


水と光の美を感じる養浩館庭園

数寄屋造りの屋敷を備える回遊式林泉庭園で江戸時代に作庭された養浩館庭園は、福井藩主松平家の別邸として作られました。

他に類を見ない水の扱い方をしたその庭園は、時間や季節ごとにとってその姿を変え、日中であれば水面に太陽がきらめき、その反射が屋敷の至るところに輝きを与えます。また、屋敷の東側には「流れ」と呼ばれる、浅い小川のような光景が広がり、水流と小石が織りなす、繊細な水の美を見ることができます。四季の中でも特に美しいのはこれから始まる紅葉で、秋の始まりから晩秋まで、園内の様々な木々が秋の色合いに染め上がります。


季節限定で「御月見ノ間」にてお茶席が開催される

今秋は10月19日〜11月9日の土日祝に開催予定

名物「越前そば」を自ら打つ!

さて、福井といえばグルメも豊富!甘辛いソースに揚げたてのカツをくぐらせてご飯に乗せる、「ソースカツ丼」や新鮮な日本海の海の幸など、一度の旅行ではとても食べ尽くせません。
そんな中、香り高くさっぱりといただけるおそばも人気!大根おろしを乗せた「越前おろしそば」は県内の至るところで食べることができる、福井グルメの中でもポピュラーなもののひとつ。でも、せっかくなら自分でお蕎麦を打ってみるのはいかがでしょう??


そば打ち体験のほか、ランチ営業も行っている「越前蕎麦倶楽部」

福井県産在来種を100%使用し、つゆにも添加物を一切使用しないこだわりの越前そばを提供している「越前蕎麦倶楽部」では、そば打ち体験ができ、自分で手打ちしたそばを食べることができます。そば打ち、というと車で行くような郊外にあるイメージかもしれませんが、このお店は駅から徒歩5分と駅近!
一見難易度が高そうにも思えますが、先生が丁寧に教えてくれるので、誰でも簡単に本格的なそば打ちが体験できます。


先生に教わりながら打つので失敗なく楽しめる

打ったそばは ざるそばかおろしそばでいただける

北陸新幹線の予約は「e5489」と「えきねっと」がおすすめ!

北陸新幹線の予約はWeb予約が便利でおトク!北陸新幹線はJR西日本とJR東日本が共同で運行しているため、JR西日本のWeb予約サービス「e5489」とJR東日本の「えきねっと」の両方が利用可能。予約期間や列車によって、割引価格で購入できるので、旅の予定が決まったらすぐにアクセスしてみましょう!急な予定変更でも何度でも変更できる商品も多いので、とりあえずきっぷだけ確保・・・といった使い方もOKです。

交通系ICカードがあればチケットレスでも利用できるので、駅の窓口や券売機できっぷの引換も不要です。また、福井周辺を鉄道で周遊するならJRおでかけネットで発売中の「tabiwa by WESTER」周遊パスもおすすめ!例えば「越前tabiwaパス」なら、ハピラインふくい線や一乗谷朝倉氏遺跡博物館などの入場券、おみやげの割引クーポンなどがついて、2500円(2日間有効)です。様々なエリアが設定されているので、旅程に合わせて最適なパスを選択できます。

秋の行楽シーズンもまもなく!北陸新幹線で秋の福井を満喫しましょう!




著者紹介

村上悠太

1987年鉄道発祥の地新橋生まれ、JRと同い年の鉄道写真家。
交通新聞社刊『鉄道ダイヤ情報』では「ユータアニキ」としてあらゆる現場で鉄道を支える「鉄道HERO」たちの取材を続ける。元々旅好きから写真を始めたので、乗り物に乗って旅をしながら写真を撮るのが大好き。

X:https://x.com/yuta_murakami
Instagram:https://www.instagram.com/yuta_murakami/

  • 取材・撮影・文=村上悠太
  • 掲載されているデータは2024年9月現在のものです。
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