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神輿と伝統の踊りが人々の絆を結ぶ大槌(おおつち)まつり開催(9月16~18日、岩手県大槌町)


 立派な角をつけた鹿が踊り、大きな目玉のが舞う。お囃子(はやし)の笛や太鼓が鳴って、数頭の獅子頭がじゃれあうように舞い踊る。宵宮祭の境内は、まるで郷土芸能大会のような演舞が続く。
 
 大槌まつり大槌稲荷小鎚(こづち)の町内2つの神社の祭典が連続して開かれる祭りである。両神社で宵宮祭と翌日の神輿渡御を行い、さまざまな郷土芸能の奉納舞が最大の見どころ。鹿が踊る鹿子(しし)踊り虎が舞う虎舞獅子頭が現れる大神楽(だいかぐら)山伏系大和神楽の御神楽(みかぐら)などがある。それぞれに保存会があり、昨年の参加団体は18団体にもおよんだ。踊りには激しい動きもあるものの、どこか優雅さを感じるのは伝統の力だろう。同時に村祭りのような親しみもある。
 
 神輿渡御では神輿とともに芸能団体が勢ぞろいする。行列のコースは大槌稲荷神社で約14キロメートル、小鎚神社で12キロメートルほどあるが、コース上に設けられたいくつかのお旅所で奉納舞をにぎやかに披露。祭りがグンと盛り上がる。今年は役場庁舎前にステージも設置する。
 
 クライマックスは小槌神社の神輿2基が小鎚川に入る水垢離(みずごり)。神輿の魂振(たまふ)りの動きに呼応し、大小の幟や虎舞の虎も集まり回りを跳ねる。熱狂のひとときだ。
 
 町を大震災と大津波が襲った平成23年でも、規模は縮小したものの祭りは開催された。その時の合言葉は「生ぎでだったがぁ(生き抜いたか)」。思わず血が騒いだ。人口1万2000人の町に、昨年は3日間で2万人が来場。祭りは大槌町復興のエンジンとなっている。
 
~神輿と伝統の踊りが人々の絆を結ぶ大槌まつり~
●開催日時・地名
 -平成28年9月16日(金)17:00~20:30(大槌稲荷神社宵宮祭)
 -平成28年9月17日(土)8:00~16:00(大槌稲荷神社神輿渡御)、17:00~21:00(小鎚神社宵宮祭)
 -平成28年9月18日(日)8:30~17:30(小鎚神社神輿渡御)
 (荒天時中止)
●料金:観賞無料
●問い合わせ:大槌まつり実行委員会(大槌町観光物産協会内) TEL.0193・42・8725
●交通:
 -小鎚神社へはJR釜石線釜石駅からバス25分の中央公民館入口下車、徒歩5分
 -大槌稲荷神社へはマスト前から車10分
●詳細:大槌町観光ポータルサイト
 
文=土井正和

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