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2021.05.28鉄道鉄道友の会 21年ブルーリボン賞・ローレル賞決まる など【今週の交通新聞より】

2021年5月24日~28日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 予讃線「鉄道ホビートレイン」運転へ
・JR東日本・JR西日本・ジェイアール東日本物流 北陸新幹線の荷物輸送サービス拡大 “エキソト”小売店でも販売
・JR新潟支社 現美新幹線のソファなど 28日からオークション出品
・JR九州 九州新幹線でリモートワーク推奨車両「シェアオフィス新幹線」
・鉄道友の会 21年ブルーリボン賞・ローレル賞決まる

5月24日 月曜日

JR四国 予讃線「鉄道ホビートレイン」運転へ


 JR四国は6月19、20日、予讃線新居浜―伊予西条間で「鉄道ホビートレイン」を運転する。同線伊予土居―伊予西条間と新居浜、伊予西条駅の開業100周年を記念したもので、同列車に乗る「鉄道ホビートレイン特別運行ツアー」の参加者を募集している。併せて同19日から「予讃線高松駅(伊予土居駅)~伊予西条駅開通100周年記念入場券」を発売する。 

 同トレインは0系新幹線車両の先頭部分を模した外観が特徴。「予土線3兄弟」の〝三男〟として、通常は同線宇和島―窪川間を走行しているが、伊予土居―伊予西条間などの100周年を記念するとともに、伊予西条付近が新幹線生みの親・十河信二氏(元国鉄総裁)ゆかりの地であることから、新居浜―伊予西条間を走らせることとした。同区間の営業運転は初。

 ツアーは発着駅により「新居浜1、3、5、7号」と「西条2、4、6号」の各コースを設定。新居浜コースは同駅―伊予西条間で同トレインに乗車し、特急自由席で新居浜に戻る。西条コースは伊予西条―新居浜間で同トレインに乗車、特急自由席で伊予西条へ。発車時刻は、新居浜発「新居浜1号」9時20分、「3号」12時、「5号」14時20分、「7号」15時20分。伊予西条発「西条2号」9時57分、「4号」13時36分、「6号」14時53分。

 募集人員は各コース30人。旅行代金は大人3500円、子ども3000円。四国各地から乗車できる追加プラン(要別途料金)や、新居浜、西条での観光プラン(同)もある。参加者には同記念入場券、新居浜、伊予西条駅隣接施設で使用できる商品券、同駅最寄りの「四国鉄道文化館」入場引換券を進呈。発売箇所は同社ワープ支店、駅ワーププラザ、インターネットの「JR四国ツアー」。

 記念入場券は、伊予土居―伊予西条間の開業により、同区間が予讃線起点の高松と結ばれて100周年を迎えたことを記念したもので、新居浜、中萩、多喜浜、伊予西条、伊予土居の5駅の普通入場券(硬券)を台紙にセットし、発売額850円。発売箇所は新居浜、伊予西条駅と「JR四国ツアー」。発売数は1100セット(ツアー参加者分を含む)。ツアー参加者には券番号「1」から順に渡す。発売期間来年3月31日まで、売り切れ次第終了。


5月25日 火曜日

JR東日本・JR西日本・ジェイアール東日本物流 北陸新幹線の荷物輸送サービス拡大 “エキソト”小売店でも販売


 JR東日本、JR西日本、ジェイアール東日本物流の3社は21日、北陸新幹線による荷物輸送サービスについて、あす26日から6月末にかけて、配送箇所を従来のエキナカから市中の小売店などへ拡大すると発表した。新幹線の速達性を生かし、北陸エリアの鮮魚類を水揚げ当日の夕方には、より広い範囲の首都圏の消費者へ届ける。

 3社は昨年2月と10月の2回、北陸新幹線を活用して富山県産鮮魚類を金沢―東京間で輸送。東京駅のエキナカ店舗などで販売している。

 今回、新たに配送先を“エキソト”である市中の小売店などにも拡大する。ジェイアール東日本物流が荷主から輸送を受注し、JR東日本とJR西日本が北陸新幹線により金沢―東京間で荷物を輸送。東京駅からはジェイアール東日本物流が小売店などへ配送、新鮮な商品を消費者へ届ける。

 具体的には、北陸エリアで朝に水揚げされた鮮魚類(120サイズ換算で最大30箱)を金沢発9時47分「かがやき508号」で東京駅へ輸送。トラックなどに積み替え、26、31日と6月の毎週月・金曜日は大型小売店「イトーヨーカドー」の東京都内の一部店舗へ、今月27~29日(29日は同発10時57分「はくたか560号」で輸送)には鮮魚類小売店「魚力」の首都圏の一部店舗へ、それぞれ配送する。

 今後はさらに営業を拡大し、鮮魚類をはじめとした生鮮食品の定期輸送を進める。また、医療品や機械部品、新聞など、「その日のうちにすぐ届けてほしい」ニーズの高い商品について、新幹線の速達性を生かした荷物輸送でソリューションの提供を目指す。


5月26日 水曜日

JR新潟支社 現美新幹線のソファなど 28日からオークション出品


 JR東日本新潟支社は20日、昨年12月で運行終了した上越新幹線「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」のオリジナルソファの販売方法について、詳細を発表した。同社グループの通販サイト「JRE MALL」内「TRAINIART(トレニアート)」の鉄道古物オークションで28日14時から入札を開始する。

 商品は、同新幹線12号車に設置されていた1人掛けソファ1脚と2人掛けソファ1脚、座席プレート1枚をセットにして、1セットのみ出品。入札期間は28日14時~31日12時30分。同支社では今後も、オリジナルソファなどの販売を計画している。


5月27日 木曜日

JR九州 九州新幹線でリモートワーク推奨車両「シェアオフィス新幹線」


 JR九州の青柳俊彦社長は25日の定例会見で、6月14~30日の平日に、九州新幹線博多―鹿児島中央間の1日上下各1本にリモートワーク推奨車両「シェアオフィス新幹線」を1両設定すると発表した。走行中の車内で自由に通話でき、周囲を気にせずにオンラインでの打ち合わせが可能となる。今回は期間限定で試験的に実施し、移動空間でのシェアオフィスの需要を探る。 

 同様の取り組みは、JR東日本が今年2月に東北新幹線「はやぶさ」「やまびこ」で実証実験を実施。さらに同社は6月14日から約1カ月間、引き続き利用者ニーズの把握を目的に、対象列車を拡大して実験を行う計画を発表している。

 シェアオフィス新幹線の対象列車は、上りが鹿児島中央12時発「さくら402号」(博多13時37分着)、下りが博多16時24分発「同409号」(鹿児島中央17時59分着)。N700系(8両編成)の6号車指定席(グリーン席を除く)を活用する。

 座席は、6号車1~9列の電源コンセントがある窓側のA席とD席計18席が使用可能。乗車券と指定席特急券のみで利用でき、追加料金は不要。座席指定なし。

 希望者は他の号車の指定席を購入し、推奨車両の空いている窓側席に着席する。満席の場合は利用不可。推奨車両では飲酒を控えるよう案内する。利用者にはアンケートへの協力を求める。

 より快適なリモートワーク実現のために、JR九州は各企業とも連携。NTTドコモが提供するWi―Fiルーターで安全性の高い通信回線が利用でき、スマートフォンなどで電子雑誌読み放題サービス「dマガジン for Biz」も受けられる。ライオン提供の除菌ウエットシート(1枚入り)を配布する。

 青柳社長は「博多―鹿児島中央間は約1時間30分と短いが、忙しいビジネスマンの味方になればと思う。仕事環境を提供するサービスの一環として、今後の料金面も含めてお客さまの意見を聞いた上で事業化を目指していきたい」と述べた。


5月28日 金曜日

鉄道友の会 21年ブルーリボン賞・ローレル賞決まる

 鉄道友の会は26日、2021年のブルーリボン賞に近畿日本鉄道80000系「ひのとり」、ローレル賞にJR東日本E261系「サフィール踊り子」、JR東海「N700S」を選定したと発表した。近鉄のブルーリボン賞受賞は、14年の50000系「しまかぜ」以来7年ぶり9回目。 

 候補車両16系列・形式の中から、会員の投票結果に基づきブルーリボン賞を、投票結果を参考に選考委員会の審議によりローレル賞を決定した。

■ブルーリボン賞 近鉄80000系「ひのとり」


 近鉄の80000系は、都市間輸送の新たなスタンダードとして開発され、大阪難波と近鉄名古屋間を結ぶ名阪特急として昨年3月にデビュー。先進的でスピード感のある車体フォルム、艶感のある深い赤色の外観デザインに加え、「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、車内の快適性を向上させた。

 座席は、日本で初めての全席バックシェル採用により、気兼ねなくリクライニングできるようにし、特に電動式フルアクティブサスペンションを採用した先頭車のプレミアム車両は、座席も本革3列シートとした。

 名阪特急として多様な用途に対応し、車内からの眺望を楽しめる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和。完成度が極めて高く、魅力あふれる車両となっている。
 

■ローレル賞 JR東日本E261系 「サフィール踊り子」


 JR東日本E261系は、「大人のIZU 本物のIZU」をコンセプトに、都市部と伊豆を結ぶ観光特急として昨年3月に営業運転を開始。外観は紺碧(こんぺき)色をベースに、車両先頭から後方につながるラインが特徴的なデザインとした。

 車両は全室に天窓を配置。全席グリーン席で構成しており、1号車のプレミアムグリーン車は座席を1+1列配置、通常のグリーン車は1+2列配置とした。2、3号車は個室グリーン車、4号車は食堂車(カフェテリア)となっている。車両情報管理システムは、同社の特急で初めてINTEROS(インテロス)を採用。最新技術を取り入れ、付加価値の高い移動空間と輸送ネットワークを提供する極めて完成度が高い車両として選定した。


サフィール踊り子についてもっと知りたい方はこちら

■ローレル賞 JR東海「N700S」


 JR東海のN700Sは、新型新幹線車両として昨年7月に営業運転を開始。同社新幹線車両として13年ぶりのフルモデルチェンジを行い、最高の新幹線車両を意味する「Supreme(最高の)」のSを付した。

 床下機器の小型軽量化を一層進めたことにより、従来不可能だった機器配置を可能とし、編成両数を柔軟に構成できる標準車両を実現。高速鉄道としては世界初となるバッテリー自走システムも搭載している。

 本年度導入編成からは、改正省令に対応して車いすスペースを拡大。さらなる安全・安定輸送の確保のため、車両監視機能の強化や車内防犯カメラの増設なども行われた。技術とサービスの向上で、日々多くの乗客を快適、安定的に輸送する車両として選定した。


N700Sについてもっと詳しく知りたい方はこちら



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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