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2021.08.27鉄道四国の旅は観光列車で!2021年注目の列車を集めました【四国デスティネーションキャンペーン2021】

ちょっと贅沢な車窓旅

紅葉の山、きらめく海や川など、車窓から見える美しい景色の数々。四国では、その土地ならではの歴史や風土を物語る観光列車が人気。笑顔で迎えてくれる地元の人たちの姿もあり、旅をいっそう思い出深いものにしてくれる。おいしい海山の幸に舌鼓を打ちながら、心癒やされる“旅(ものがたり)”を楽しもう。

伊予灘ものがたり

波穏やかな瀬戸内海と人情にふれる旅へ


四国初の本格的な観光列車して登場した「伊予灘ものがたり」は、4つの“ 旅(ものがたり)”があり、いずれも美しい伊予灘の景色を満喫できる。爽快な朝の景色なら「大洲編」、穏やかな昼の景色なら「双海編」「八幡浜編」、茜色に色づく夕景なら「道後編」を。同じ路線を運行しながらも、異なる景色が待っており、旅をより感動的なものにしてくれる。

車窓を彩るのは、景色だけではない。各駅から、線路沿いから、笑顔で迎えてくれる地元の人たちも車窓の名物。この笑顔に会いたくて、伊予灘ものがたりはリピーターが多いというのも頷ける。


五郎駅名物のたぬき駅長と仲間たち。あたたかい手振りや手作りの看板に注目!

旅のクライマックスは、映画やドラマのロケ地にもなっている下灘駅。 駅の下方に国道が開通するまでは「日本で一番海に近い駅」として知られた無人駅だ。しばし降り立ち、瀬戸内海の穏やかな凪の海を眺めていると、ものがたりの主人公になったよう。記念の1枚をカメラに、心に残したい。


絵になる下灘駅とレトロモダンな車両。各便で停車するので記念撮影をぜひ

伊予灘ものがたりは2021年12月27日にラストランを迎えます

四国初の本格的な観光列車として運転を開始した「伊予灘ものがたり」が、一つの節目を迎えようとしています。
2021年12月27日をもって、初代車両は引退、2022年春より、二代目車両の運行を予定しているのです。

『別冊旅の手帖 四国』では、そんな伊予灘ものがたりのこれまでのあゆみや、取材班が実際に乗車し体験した車内での出会いや、魅力をご紹介しています。


『別冊旅の手帖 四国』の詳細はこちら


列車情報

運転日 土・日曜、祝日を中心に運転(運転日カレンダーによる)
運転区間 松山駅〜伊予大洲駅・八幡浜駅発 (予讃線海回り〈愛ある伊予灘線〉経由)
運転時刻 大洲編:松山駅発8時26分
双海編:伊予大洲駅発10時56分、八幡浜編:松山駅発13時28分
道後編:八幡浜駅発16時5分
備考 お申し込みはJRのみどりの窓口、主な旅行会社 TEL.0570-00-4592(JR四国 電話案内センター)

おすすめ立ち寄りスポット

【臥龍(がりゅう)山荘】


肱川随一の景勝地に佇み、明治の匠による数奇造りの建物と紅葉に萌える庭園が見事。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星として紹介され、国の重要文化財に指定されている。

【Data】
住所:大洲市大洲411-2
アクセス:R予讃線伊予大洲駅から車6分
時間:9時~17時
TEL:0893-24-3759

志国土佐 時代の夜明けのものがたり

車窓から幕末の志士たちの軌跡と雄大な景色をたどる


南国・土佐を行く“旅(ものがたり)”は、下り「立志の抄」と上り「開花の抄」の2つ。

高知城のお膝元から始まる「立志の抄」は、坂本龍馬ら幕末の志士たちが踏破した脱藩の道と一部並行して突き進む。青く輝く仁淀川を渡り、歴史と文化が薫る里山を過ぎたら、太平洋の雄大な眺め……先人たちも見たであろう荒々しくも懐深き土佐の景。志高き彼らへ思いを馳せて駅へ降り立つのも、この旅ならではの楽しみだ。

窪川駅・土佐久礼駅を出発する「開花の抄」は、立志の道を遡る。終点の高知駅周辺には、幕末維新の足跡をたどるスポットが点在しているので、それらを巡る新たな旅へ出かけたい。


沿線・各駅から受けられる歓迎の声とおもてなしも楽しみ

地域色豊かなコスチュームと笑顔の手振りがほほえましい


「立志の抄」では、土佐の食材を使った創作料理を皿鉢(さわち)風にして提供(写真はイメージ)

土讃線随一のビュースポット「安和駅」

車窓からの眺め。すぐ目の前に太平洋の雄大な景色が広がる


列車情報

運転日 土・日曜、祝日を中心に運転(運転日カレンダーによる) 
運転区間 高知駅~土佐久礼駅・窪川駅 
運転時刻 「立志の抄」高知発12時4分⇒土佐久礼駅着14時13分・窪川駅着14時40分
「開花の抄」窪川駅発15時13分・土佐久礼駅発15時46分⇒高知駅着17時54分 
備考 お申し込みはJRのみどりの窓口、主な旅行会社 TEL.0570-00-4592(JR四国 電話案内センター)

おすすめ立ち寄りスポット

【四国八十八ヶ所霊場 第37番札所 岩本寺】


天平年間(729~749年)、聖武天皇の勅願により行基が開基し、弘法大師の七不思議が伝わる。本堂の天井一面に絵が鮮やかに描かれ、その数575枚。プロ、アマチュア約400人が奉納したもので、画風も多彩。

【Data】
住所:四万十町茂串町3-13
アクセス:JR土讃線窪川駅から徒歩10分
時間:拝観自由
TEL:0880-22-0376


「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」についてもっとくわしく

志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり―1号車が歴史で、2号車はSF!?(THE列車)

四国まんなか千年ものがたり

四国の歴史と絶景、そして「おとなの遊山(ゆさん)」を楽しむ旅


吉野川を渡る「四国まんなか千年ものがたり」は、多度津・善通寺・琴平各駅出発の「そらの郷紀行」、大歩危駅出発の「しあわせの郷紀行」の2つの“旅(ものがたり)”を奏でる。

コンセプトは「おとなの遊山」。その昔、徳島の人たちは桃の節句の時期に弁当を持って山や浜へ出かけ、1日を過ごしたという。豊かな自然に囲まれて食べる弁当は、とてもおいしく感じたに違いない。この小さな旅行を「遊山」といい、弁当箱は「遊山箱」と呼んでいた。

この“ものがたり”は四国の歴史を感じながら、野山へ遊びに出かける大人の洒落た列車旅として、遊山を現代風にアレンジしたもの。車内では、美しい景色と地元食材をたっぷり使った料理や、地元の人たち自慢の地酒やおつまみに舌鼓を打とう。下車後はお参りしたり、温泉に浸かったり、はたまた秘境を巡ったり。非日常的なひとときを堪能する……これぞ現代の「遊山」である。


色づく山々、熟れた果実をイメージした3号車「秋彩の章」

香川漆器による地酒の飲み比べもおすすめ

「しあわせの郷紀行」では遊山箱を使ってサービス(写真はイメージ)


アクセスできる道路はなく、列車以外ではたどり着くのは難しい秘境駅として知られる「坪尻駅」

地元の人々から歓迎のおもてなし


列車情報

運転日 土・日曜、祝日を中心に運転(運転日カレンダーによる) 
運転区間 多度津駅・善通寺駅・琴平駅〜大歩危駅
運転時刻 [そらの郷紀行]多度津駅発10時18分⇒大歩危駅着12時48分
[しあわせの郷紀行]大歩危駅発14時21分⇒多度津駅着17時14分 
備考 お申し込みはJR のみどりの窓口、主な旅行会社  TEL.0570-00-4592(JR四国 電話案内センター)

おすすめ立ち寄りスポット

大歩危峡観光遊覧船


紅葉を清流が彩る中、V字に切り立った渓谷を往復約30分で運航。ゆったりとした流れに身を任せつつ、エメラルドグリーンの水と天然記念物の岩肌が織りなす眺めを楽しめる。

【Data】
住所:三好市山城町西宇1520 レストラン大歩危峡まんなか(のりば) 
アクセス:JR土讃線大歩危駅から車5分
時間:9時~17時
TEL:0883-84-1211

藍よしのがわトロッコ

吉野川とともにあった阿波藍と人の営みを感じる


2020年秋、徳島線にてデビューした「藍よしのがわトロッコ」は、吉野川が育んだ「阿波藍」、藍商人の手により花開いた徳島の文化や沿線の歴史、地元の食や地酒を楽しみながら、吉野川流域の豊かな自然を満喫できる。

徳島駅発「さとめぐみの風」は、終点の阿波池田駅へ近づくにつれ、町の賑わいから里山の景観へと眺めが変わり、吉野川の恵みを享受してきた人々の営みが垣間見える。
阿波池田駅発「かちどきの風」はネーミングがいい。藍48色のうちの「褐色」が、古くから縁起の良い「勝ち色」として戦国武将に好まれたことから、験担ぎの意味を込めて名付けられたという。幸運をもたらす名前にあやかり、下車後は素敵なスポットに出合えるはず。

また、車窓とともに「さとめぐみの風」「かちどきの風」それぞれの列車で販売される駅弁を楽しむのも列車旅の醍醐味だ。事前予約制の駅弁をぜひ味わってみよう。


トロッコ乗車区間(石井駅~阿波池田駅)では、連結しているトロッコ車両に乗車できる

風を直接感じられる、開放感いっぱいのトロッコ車両


さとめぐみの風限定「阿波尾鶏トロッコ駅弁」1300円

合格祈願で 有名な「学駅」。入場券は“入学”と読めることから、5枚セットで“入学”祈願のお守りとして販売

オリジナルの限定グッズなど、車内販売も充実(写真はイメージ)


列車情報

運転日 土・日曜、祝日を中心に運転(運転日カレンダーによる)
運転区間 徳島駅~阿波池田駅(トロッコ乗車区間は石井駅~阿波池田駅) 
運転時刻 [さとめぐみの風]徳島発10時28分⇒阿波池田駅着12時59分
[かちどきの風]阿波池田駅発14時33分⇒徳島駅着16時58分
備考 お申し込みはJRのみどりの窓口、主な旅行会社 TEL.0570-00-4592(JR四国 電話案内センター)

「藍よしのがわトロッコ」についてもっとくわしく

藍よしのがわトロッコ―徳島の伝統「藍」を「愛」せよ! 人気駅弁もふるってご紹介(THE列車)

おすすめ立ち寄りスポット

【池田ダム湖ブロンプトンポタリングコース Ikeda Reservoir Tour】


英国製の折り畳み自転車「ブロンプトン」に乗って、地元ガイドと一緒にポタリング。池田ダム湖を中心に、レトロな商店街やうだつの家なども見学できる。前日18時までに要予約。

【Data】
住所:三好市池田町サラダ1804-9 4SSTAY阿波池田駅前(集合場所)
アクセス:JR徳島線阿波池田駅から徒歩1分
時間:9時~17時
お問い合せ:info@awa-re.com(AWA-RE)

予土線3兄弟

四万十川を駆け抜ける風光明媚な予土線には、「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」「鉄道ホビートレイン」というユニークな列車が運行しており、この3つの列車を「予土線3兄弟」と名づけています。

【長男】しまんトロッコ


四万十川の風景に映える山吹色の列車。トロッコ乗車区間では、爽快な風を感じながら四万十川や広見川の風景を眺めよう。車内では、地元ガイドによる沿線案内や特産品の車内販売※なども行われる。

  • 新型コロナウイルス感染症の影響により中止の場合あり

「しまんトロッコ」についてもっとくわしく

しまんトロッコ―もとは国鉄時代の「貨車」。自然あふれる四万十川の流域をガタンゴトン(THE列車)

【次男】海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号


「かっぱの世界」をコンセプトに、川で遊ぶかっぱたちをデザイン。車内にはかっぱのフィギュアのショーケースや、一緒に記念撮影ができる親子かっぱの人形も。音楽デュオ・スギテツがプロデュースしたかっぱの声も聴ける。

【三男】鉄道ホビートレイン


新幹線の走らない四国に新幹線が走っている⁉ 初代新幹線0系をイメージした団子鼻とスカートが忠実に再現され、実際に“0系”で使用されていたシートも設置。車内には鉄道模型などが多数展示され、鉄道ミュージアムのようだ。

観て楽しい!乗ればもっとワクワクな列車たち


土讃線アンパンマン列車

7200系

特急うずしお

四国には、ほかにもユニークな列車や便利な特急列車など、さまざまな列車が走っています。トレたびでは列車の楽しみ方や車両の特徴など、列車ごとのおすすめポイントをご紹介しています。沿線から観れば楽しく、乗ればもっとココロ踊ること間違いナシ!


土讃線アンパンマン列車についてもっとくわしく

土讃線アンパンマン列車―「あか」も「きいろ」も乗ってみよう! 外も内もアンパンマンの世界でいっぱい(THE列車)


四国の列車をもっと見る

四国デスティネーションキャンペーンについてもっと知りたい!

公式ガイドブック『別冊旅の手帖 四国』


別冊旅の手帖 四国

自治体とJRが共同で展開する大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」の公式ガイドブック「別冊旅の手帖」。

四国の山々や渓谷を色とりどりに染める紅葉絶景スポットや、フォトジェニックな水辺の景色を美しい写真の数々で紹介。

また、しまなみ海道や四万十エリアなど四国ならではの景色や食を、さわやかな風に乗って楽しむレンタサイクルの旅のほか、地域のグルメを味わいながら沿線の景色を堪能できる四国の観光列車もクローズアップ。

四国をくるりとめぐってまだ見ぬ絶景とわくわく体験に出合える、四国を楽しむ情報満載の一冊です。

 


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北は穏やかな瀬戸内海、南には雄大な太平洋、島の中央部には深く高い四国山地と、変化に富み自然に恵まれているのが「四国」です。

【〜四国の 風・水・色 を感じて〜】をキャッチコピーとして、「学(まなび)くるり」、「観(ながめ)くるり」、「遊(あそび)くるり」、「心(こころ)くるり」、「食(ぐるめ)くるり」と5つのテーマで観光素材をご提案。

四国ならではの魅力“自然美”を存分にお楽しみください!


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  • 掲載されているデータは2021年8月現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。
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