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2023.12.28旅行日本の美は北陸にあり! 北陸の「美観」「美食」に注目する発見旅

盛り上がりを見せる北陸

北陸は今、2024年3月16日(土)の北陸新幹線 金沢~敦賀間の開業に向けて盛り上がりを見せています。
現在は、2024年3月31日(日)まで「美観(びかん)」「美食(びしょく)」「美技(びわざ)」「美湯(びとう)」「美心(びごころ)」の5つの美のテーマのもと「Japanese Beauty Hokurikuキャンペーン」が開催されており、同年、10月~12月には、北陸デスティネーションキャンペーンが開催されます。

北陸新幹線 金沢~敦賀間の開業によって北陸三県(福井県・石川県・富山県)の周遊と観光が今よりも容易くなる2024年3月に向けて、一足先に北陸の魅力を一気に体験してきました! 今回は北陸にある5つの美のうち石川県・富山県を中心に「美観」「美食」の2つをご紹介します!

北陸が誇る「美観」

1. 実は知らないことだらけ? SDGsの視点から見る「兼六園」

毎年多くの観光客が訪れ、石川県屈指の観光地としても有名な兼六園。一度は訪れたことがあるという方も多いかもしれません。しかし、SDGsの視点から兼六園を分析した人は少ないのではないでしょうか。

なぜ高台に水があるの?

兼六園は海抜50m以上の高台に位置し、近くに山があるわけでもありません。しかし、園内には大きな池や川があります。
この水源は一体どこからきているのでしょうか。

実は近くにある金沢城の防火用水のために作られた辰巳用水を水源としています。
金沢に流れる犀川(さいがわ)の上流から水を取り込み、用水路を通ったあと、一旦、兼六園内にある霞ヶ池に貯水します。この貯水した水をさらに高地にある金沢城へ逆サイフォン手法という技を使って水を流しています。
江戸時代に作られたためポンプなどの動力はありません。350年以上前の建造物にもかかわらず今も変わらず稼働している丈夫さと、ずっときれいな水質をキープできるという環境の良さに驚きを隠せません。


訪れる人を楽しませる噴水もSDGs

霞ヶ池の下のほうにある噴水も、池と噴水の高低差をうまく使い、動力を使わないで水を噴きあげています。高いところから落ちる水の勢いを利用するなど、地形を有効に活用した、環境にやさしい噴水も必見です。


この他にも兼六園には環境に良い仕組みがたくさんあります。一度訪れたことがある方でも違う視点から兼六園を散策すれば、まだまだ新しい発見があるのではないでしょうか。
様々な観点から詳しく兼六園のことを教えてくれるガイドさんや、新たに始まるGPS音声ガイド「おともたび」を駆使して、SDGsの視点からも「兼六園」を楽しむのがおすすめです。


2. 富山が誇る立山連峰

富山県にそびえ立つ標高3000m級の立山連峰。富山県には立山連峰を望むビュースポットがたくさんありますが、雨晴(あまはらし)海岸では富山湾の向こうに見える立山連峰とご来光を楽しむことができます。


雨晴海岸の近くには、地元の食材を使用したカフェや地酒・地元銘菓を販売しているショップを併設している「道の駅 雨晴」もあり、24時間開放されている2・3階の展望デッキからもご来光を楽しむことができます。
タイミングが合えば2階の展望デッキから氷見線と富山湾、立山連峰のコラボレーションも撮影することができます!


北陸デスティネーションキャンペーン期間中は、宿泊施設から観光タクシーを利用してご来光を楽しむプランもあります。私が訪れた日は雲が多かったですが、それでも一瞬差し込んだ太陽の光に照らされた立山連峰と海岸線の光景は圧巻でした。天気の良い日に立山連峰から望むご来光も見てみたいものです!


雨晴海岸早朝絶景タクシープラン

実施日:2024年10月1日(火)~12月29日(金)の毎日
集合場所:指定の配車場所(高岡市内の宿泊施設)
所要時間:90分
最少催行人員:1名



3. 世界で唯一、チューリップが一年中咲いている施設

日本一のチューリップ球根出荷量を誇り、富山県が育成したチューリップの品種は40種類(2023年11月時点)と、実はチューリップの栽培が盛んな富山県。
そんな富山県で一年中色とりどりのチューリップを楽しめる施設、それが「チューリップ四季彩館」です。


ここは屋内施設のため、天候にかかわらず花を楽しむことができるうえに、園内には人気のランチプレートやスイーツが楽しめるカフェも併設しています。
おすすめはチューリップソフトクリーム!
チューリップの味を伝えるのは難しいですが、ピンク色のソフトクリームから甘い花の香りが漂う新しいスイーツです!


その他おみやげコーナーでは、チューリップの形をした歯ブラシキャップつきの歯ブラシなど様々なチューリップグッズや、約40品種の球根が取り揃えられています。どんなチューリップを育てたいか職員さんに相談をすると、その人にあった球根を選んでもらえます(球根販売は8月中旬~12月まで)。

開花期間が短いイメージもある、チューリップを一年中咲かせることができる理由は、抑制栽培や促成栽培といった様々な技術を駆使しているから。特に開花には温度調節が大切であるらしく、案内をしてくれた職員さんが熱くチューリップの育て方や歴史について説明してくれました。


今までにない景色を見られたのが、中に入れば上から下まで360度ぐるっとチューリップの花に囲まれる「チューリップパレス」。試験管に飾られる切り花に使う延命剤は、花の持ちがよくなるよう、かなり高級なものを使用しているのだとか...! 美しい花々もさることながら、熱のこもった職員さんのお話もとても楽しいです。


チューリップ四季彩館の隣にある砺波チューリップ公園では例年「となみチューリップフェア」も開催しています。2024年は4月23日(火)~5月5日(日)まで。300品種、300万本のチューリップが咲き誇るようです!



北陸の「美食」を満喫!

続いては北陸の食! 特に秋・冬にかけて旬を迎える北陸の食はたくさんあります。

1. 能登香箱(こうばこ)ガニ×能登ふぐ、夢の紅白寿司合戦

メスのズワイガニ「能登香箱ガニ」と能登半島で獲れた天然の「能登ふぐ」。この二つを同時に楽しめる豪華なプランが「紅白寿司合戦」です。七尾市内の3つの店舗が同じテーマでそれぞれの店ごとに趣向を凝らした料理を提供する、まさに夢の競演。


香箱ガニの卵にカニ味噌、フグの刺身、フグの唐揚げなどなんともボリューム感のあるラインナップのほか、各店舗自慢の逸品料理も楽しむことができます。能登ふぐと能登香箱ガニを堪能し、「お腹いっぱい」と思っていたところ……


な、なんと「紅白寿司合戦」の名前の通りお寿司が登場!
そしてこのあとお鍋も出て、お腹も心も大満足!
このプランを楽しめる期間は香箱ガニが水揚げできる冬の2カ月のみ! ほかにも北陸には海鮮料理を楽しむプランがたくさんあるので、北陸の「美食」を堪能したい人はお見逃しなく!


プラン名:すし王国能登七尾 能登ふぐと能登香箱ガニの紅白寿司合戦

2023年は受付終了しましたが、2024年も実施予定!
期間:2024年11月初旬~12月末(香箱ガニ漁解禁期間に準ずる)
※「紅白寿司合戦」参画店舗:能登すしの庄 信寿し、能登前寿司 千代ずし、松乃鮨 本店
※各店舗1週間前までに要予約
※提供時間、定休日、受け入れ可能人数等は店舗により異なります。

2. 海鮮だけじゃない! 富山の伝承料理を楽しむ

冬の北陸は海鮮のイメージが強いですが、海鮮以外の食ももちろんおいしいです。
前出の「チューリップ四季彩館」近くにある、「農家レストラン大門(おおかど)」では富山県砺波市の「伝承料理」を楽しむことができます。


伝承料理とは、砺波市の法事で振舞われる料理が発展したもので、その家ごとで収穫をした米や野菜を蓄えておき、それらを料理して仏前にあげる風習がありました。
「農家レストラン大門」では「丸山」と呼ばれる具沢山で一般的なものよりサイズが大きいがんもどきや、全国でも珍しい長い麺を丸髷(まるまげ)状にした、こしの強い「大門素麺」、ゆでた野菜を味噌であえた「よごし」など昔から大切に引き継がれてきた地元の味が楽しめます。

「農家レストラン大門」の建物は明治時代に建てられた砺波地方伝統の「アズマダチ」家屋。風情ある建物から天気が良い日には、窓から立山連峰も望むこともでき、春には店の前にあるチューリップ畑から花が咲きこぼれます。自然あふれるレストランで楽しむ伝承料理は格別です。

  • 夜の部は予約のみとなります。
  • 季節によって料理の内容が変わります。

まとめ

今回は「5つの美」の中でも、心が癒される自然豊かな「美観」、秋・冬にかけて旬となる北陸の「美食」に触れてきましたが、いずれも心打たれる体験でした。次は北陸三県を周遊して、福井の「越前がに」、石川県の「加能ガニ」「香箱ガニ」、富山県の「高志の紅ガニ」といったブランドガニを食べ比べる贅沢な周遊をしたいです!

今回紹介しきれなかった「美技」「美湯」「美心」含めどれも素晴らしい北陸の旅。北陸を訪れ、5つの美を楽しみながら、自分好みの「美」を探してみてはいかがでしょうか。


北陸デスティネーションキャンペーン 公式サイト


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  • トレたび編集室/編
  • 掲載されているデータは2023年12月現在のものです。
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