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2025.01.06旅行城跡&清流の絶景でリフレッシュ!宿場町散策でグルメも満喫!岐阜県中津川市をめぐる旅

名古屋から特急しなの号で約50分!

中山道と飛騨街道が交差し、古くから交通の要衝だった中津川のまち。中津川市には、中山道69の宿場の内、中津川宿・落合宿・馬籠宿の3つの宿場があり、いにしえの宿場町の面影が残り見どころたっぷり。今回は木曽の入口である馬籠宿と中津川駅からほど近い中津川宿を中心に、中津川市の観光の魅力をお届け。歴史スポットとして、続日本100名城に選定された国指定史跡の山城、苗木城跡の他に、市街から足を延ばして付知峡・夕森渓谷の絶景もご紹介します。

秋の湖と滝を巡るモデルコースをご紹介!

名古屋から特急しなの利用で快適な旅がスタート!

特急しなのは、名古屋〜長野駅間を1日13往復。7時台から19時台まで1時間に1本運転しているので、気軽に乗ることができる特急列車。すべての列車が中津川駅に停車し、名古屋からは約50分の乗車時間ですが、リクライニングシートでゆったりとした列車の旅を楽しむことが出来ます。


中津川市の玄関である中津川駅。市内にはリニア中央新幹線の駅が設けられる予定

名古屋駅から特急しなのに乗って、約50分。中津川駅に到着して、まず目に入ってくるのは駅前ロータリーにある「栗きんとん発祥の地」の碑。中津川市の周辺は良質な栗の産地として有名で、江戸時代より栗を使ったお菓子や料理が中山道を往く旅人たちをもてなしたと言われています。現代では、「栗きんとん」に代表される秋の味覚を求めて、多くの人々が中津川を訪れ、栗を使ったグルメに舌鼓を打つようになりました。


栗のまち中津川を代表するのが「栗きんとん」。看板の二次元コードを読み取ると、栗きんとんを作る工程を動画で見ることができる

付知峡(攻橋・不動公園)

最初の目的地は裏木曽県立自然公園の一部をなし、「森林浴の森日本100選」にも選ばれている付知狭。四季折々の渓谷美が満喫できるスポットを目指し、中津川駅のバス乗り場(1番のりば)から北恵那交通の付知峡線に乗り込みます。付知峡へ向かう道の最寄バス停「付知峡口」までは約50分のバス旅です。


付知地区の町並を抜けて、バス停「付知峡口」に到着!

大半に歩道があり、全区間が舗装されているので歩きやすい

バスを降りたら付知峡までは、約6Km(徒歩1時間半)の道を歩きます。道中はのどかな里山の風景が広がり、清々しい気持ちに。付知峡にある不動公園までの道のりの中間地点、付知川の源流付近にかかる「攻(せめ)橋」からは、透き通った青い水色の川底と木々が相まった絶景が眼下に。思わず息をのむ光景です。


紅葉の時期は「攻橋」周囲の木々も色づき、美しい山並みが見える

付知川は別名「青川」とも呼ばれるほど、水が澄んでいて青く見えるのが特徴。清流という字のごとく、清らかな川の流れは時間を忘れて眺めていられるほど美しい。


橋の上から覗くと透き通った水が川底の石や砂を鮮明に映し出している

付知峡の不動公園には遊歩道が整備されていて1周約40分。遊歩道といっても、吊り橋あり、高低差のある階段ありで、ちょっとした山道といった趣。公園内には迫力ある滝を間近で眺めるビュースポットがあり、奇岩が織り成すダイナミックな光景を見ることができます。全身で滝壺からのマイナスイオンを感じつつ、森林浴が楽しめます。


岩肌をまるで伝うように流れる観音滝

ダイナミックに轟々と音を立てて流れる不動滝

苗木城跡

次は国指定史跡の山城である苗木城跡に向かいます。付知峡口まで戻り、同じ北恵那交通の付知峡線「苗木」バス停で下車し、徒歩約30分の距離です。中津川市街から見て木曽川の対岸に築かれた苗木城の特徴は、自然の巨岩がそのまま石垣として活用されている点。自然を活かしつつ、築城された当時の技術にお城に詳しくなくても思わず感動してしまいます。頂上の天守跡に設けられた展望台からは、木曽川、中津川市街地、そして日本百名山として知られる恵那山が一望できる大パノラマが広がります。


巨岩を使って築いた石垣に設けられた道を登り天守跡へ

展望台は天守の柱があった穴を再利用


晩秋から冬にかけての早朝は雲海が広がり天空の城となることも

夕森渓谷

もう一つ訪れたい場所が、中津川市川上(かわうえ)地区にある「夕森渓谷」。標高700mに位置する絶景スポットで「岐阜県の名水50選」に選定されていて、白瀧伝説のある竜神の滝の他に5つの滝が点在しています。紅葉の時期には1万5000本以上のモミジが色づき、川上川沿いのキャンプ場や遊歩道から紅葉狩りを楽しむことができます。アクセスは、坂下駅から北恵那交通の夕森公園線で、終点の「夕森公園口」バス停下車。


岩場や清流が織りなす景観とモミジが美しい

パワースポットとして知られる竜神の滝を間近で見れる

中津川宿


桝形という外敵の侵入を防ぐため、二度直角に曲げた道筋が今も残る中津川宿

五街道のひとつである中山道。その宿場町のひとつである中津川宿は、中津川駅から徒歩約10分の距離。古い町並みが残るエリアを散策すれば、東美濃地方を代表する商業の町として栄えた江戸時代の宿場町風情を今も感じられます。老舗の和菓子店や古い建物をリノベーションしたカフェなど、訪れたくなる魅力的なお店が数多く建ち並びます。


脇本陣跡には当時の上段の間や庭が再現されている

市内を流れる四ツ目川を渡った先が町並みの見どころ

中津川のグルメ&宿泊スポット

自然や歴史スポットを周った後は、中津川ならではのグルメを堪能しに出発!

中津川の栗菓子

中津川には江戸時代から続く老舗のお菓子屋があり、代表するのは「栗きんとん」。中津川宿周辺には趣のある店舗が並び、宿場町散策をしながらお店を周って食べ比べを楽しむこともできます。

  • 栗きんとんの発売期間は例年9月上旬~12月末頃

旧中山道に面した「すや本店」は新町に店を構える

本町の桝形の間に位置する「川上屋本店」

五平餅のおふくろ

散策で小腹がすいたら、この地方の郷土料理「五平餅」がおすすめ!東濃地方の五平餅は、愛知県の奥三河や長野県の伊那地方で一般的に食べられている平たい楕円形のわらじ型ではなく、丸くお団子に近い形が特徴。「五平餅のおふくろ」では団子型の五平餅に、ごま・くるみ・落花生を使って醤油と砂糖で合わせた『たれ』を絡めて焼き上げる。注文を受けてから焼き始めるので、香ばしい香りが食欲をそそります。


中津川で主流の団子型の五平餅は手に取って食べやすいのが嬉しい(四本で税込600円)

RIVERBED COFFEE BREWER&ROASTERY

100年以上前に建てられ、備蓄庫として使用されていた蔵を改装した店内で、一杯を丁寧に淹れるこだわりのコーヒーを出すカフェ。こだわりのスペシャルティコーヒーは、豆本来の味を感じられるように扱うのはシングルのみ。抹茶テリーヌなどスイーツと一緒にいただくのがおすすめ。


重厚感のある蔵が目印

抹茶テリーヌと香り高いコーヒーが相性抜群(テリーヌ税込700円)

お宿Onn中津川

中津川に泊るなら、様々なタイプのお宿がある中で、旧中山道沿いにある「お宿Onn中津川」が駅からのアクセスも良く、観光の拠点としておすすめ。木曽のシンボルとも言える「木曽桧」が、館内のいたるところで使用され、どこかあたたかい木の温もりを感じられます。旅の疲れを癒やす大浴場もあり、整った設備でゆったりとしたひとときを過ごすことができます。


宿場町の雰囲気と調和する和モダンな外観

コンパクトながらリラックスできるシングル客室(朝食付き9,680円~)

焼き屋 じゅう兵衛

中津川駅前から徒歩1分弱という好立地!マスターの人柄に惹かれて多くの常連客がカウンターに集う元気なお店。バラエティーに富んだ鉄板焼きのメニューの他に、季節の食材を使った数々の期間限定おすすめメニューも揃っています。


塩焼きそばはシャキシャキとした野菜が決め手!(税込880円)

人気のお好み焼きはボリューミーで食べ応え抜群(税込950円)

中津川からいよいよ木曽路へ

中津川を満喫した翌日は、宿を出て駅前のバス乗り場へ。3番乗り場から北恵那交通の馬籠線で馬籠宿へ向かいます。馬籠宿から先はいよいよ木曽路。魅力あふれる木曽路の旅はまだまだ始まったばかり。何度でも行きたくなる木曽路の入口「中津川市」へ、あなたも足を運んでみてはいかがでしょうか。


中津川駅前から馬籠宿までバスで約25分

馬籠宿の水車

木曽エリアの観光情報について
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  • トレたび編集室/編
  • 掲載されているデータは2024年12月1日現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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