この週末は列車で温泉旅へでかけませんか?
仕事に家事に人間関係に……現代人はみんなちょっとお疲れ。そんな毎日を送る人に“何もしなくていい”週末に列車で行ける温泉旅を提案します。好きなときにお風呂に入って、待っていればおいしいご飯が出てきて、移動に列車を選べば乗っているだけで目的地まで運んでくれます。たまには日常を忘れてのんびり、自分にご褒美をあげよう。きっと明日からも頑張ろう! と思えるはず。
今回の旅先は青森県の下風呂温泉。仙台駅から新幹線、在来線、バスを乗り継いで向かった本州最北の地・下北半島。ここではどんなのんびり旅ができるのでしょうか。
- ※新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更、施設の営業変更等が発生することがあります。JRニュースや運行会社、および各施設のHP等をご確認ください。
ローカル線に揺られ下風呂温泉へ
ずいぶんと遠くまでやってきたものだ。ガタゴトと進む2両のローカル列車に乗って、津軽海峡に面した本州最果ての温泉郷、下風呂温泉へとやってきました。
「下風呂」の名前の由来はアイヌ語で「シュマ・フラ」。「においのする岩」という意味で、岩から硫黄泉が湧きたっていたことから、この名がついたのだとか。
室町時代(康正年間)の地図には「湯本」と記されていたことからすでに温泉地として認識され、江戸時代には南部藩主が入浴し、薬師堂に薬師如来を寄進したとも伝えられています。小さな宿ばかりの温泉地だからこそ、温泉はすばらしくよくて、共同浴場に行けば住民の生活を垣間見ることもできます。今秋には日帰り入浴施設が新設されるなどのニュースも。いざ、ローカル線に乗って、海辺の硫黄泉へ――。
青い森鉄道からJR大湊線に入ると、左手の車窓から開けた海景色が見えてきます。停車するのは小さな無人駅が多く、いかにもローカル列車の旅の趣。八戸駅から野辺地駅を経て1時間43分で、下北駅に到着しました。
下北駅舎は予想を裏切り、かなり近代的な建物です。といっても、駅構内に売店はないし、食事処もありません。かろうじて、駅から外に出たところに観光案内所とトイレ、コインロッカーがありました。周囲を見渡すと、飲食店はラーメン屋が1軒、駅前食堂が2軒。あとはレンタカー屋や、ドラッグストア、引っ越し屋さんなど。宿泊施設は昭和の香り漂うプラザホテルむつというホテルが一軒あるのみ。電車の便数が2時間に1本プラスαですから、むしろこのくらいでも開けている方かもしれません。
駅を背にして横断歩道をわたった先に、「まさかりプラザ」という土産処がありました。黄色い看板に派手な書体で「おみやげ広場」と書いてあって、ビデオショップと間違えてしまいそうなデザインですが、雪に閉ざされる冬にはこのくらいの色じゃないと目立たないのかもしれません。店の中には、リンゴジュースや帆立貝の缶詰、青森ヒバのお箸、裂織、こぎん刺しなど、定番の青森土産が並んでいます。
観光案内所の前から出ている路線バスに乗っていざ下風呂温泉へ。バスは、スーパーの買い物袋をぶら下げたおばちゃんたちで混雑し、下北弁が飛び交って、ずいぶん遠くにやってきたんだと実感します。
3つの硫黄泉を入り比べよう!
下風呂温泉は室町時代には「湯本」と呼ばれ、南部藩公認の湯治場として栄えた温泉場。
「下風呂のいでゆに大湯、新湯とて温泉二(ふたつ)ある」。“民俗学の祖”と柳田国男に評価を受けた、江戸時代後期の旅行家の菅江真澄がそう記しています。
かつては道路もなく、船でしか来られなかったという秘境の温泉ですが、いまも青森市や八戸市から車でも2時間30分以上、電車なら3時間以上かかるわけですから、なかなか行きづらい温泉と言えるでしょう。
下風呂温泉には「大湯」「新湯」「浜湯」という3種類の源泉(細かく分けると、源泉は9カ所)」があって、いずれも硫黄泉。下風呂温泉の旅館や共同浴場は3つの源泉のいずれかを引いています。
下北半島にはさまざまな温泉がありますが、硫黄泉は恐山と下風呂だけ。しかも、海岸沿いのほんの200メートルほどの狭いエリアに、個性の異なる3種類の源泉が湧いているのは非常に珍しいそうです。
全ての宿・共同浴場がかけ流しなので湧出量は豊富だと思いますが、風間浦村の担当者によると、「全て自噴していますが、岩盤を伝って湧いているので、正確な量は測れない」のだそうです。雨が降れば量が多くなり、しばらく雨が降らない時には温泉も少なくなる。そんな自然のままの温泉です。
かつて、宿にも一般家庭にも風呂がなかった頃、下風呂の共同浴場は、地域の人たちのコミュニケーションの場でもありました。
「今日のあんべ(あんばい)どんだ?」などと、漁から戻ってきた漁師さんたちが冷えた体を温め、コミュニケーションをとるのが共同浴場だったわけです。宿から出ないでゆっくりとしていようかとも思いましたが、温泉街の雰囲気を知るには、地域の共同浴場が一番!
夕食前の混雑している時に、「大湯」へと向かいました。
「遊めぐり」という青森ヒバでできた入浴手形(800円)を購入すれば、共同浴場、旅館のうち3カ所の風呂に入浴可能です。
「下北で一番熱いお湯です」
「大湯」の泉質は、pH2.17の酸性・含硫酸‐ナトリウム‐塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)。めちゃくちゃ熱くて、なめると酸っぱい温泉です。夕ご飯前にやってきたおばちゃんたちが体を洗っていたり、足裏を擦っていたり、慌ただしくも賑やかな時間が流れていました。
2つ並んだ湯船は手前が「ぬるめの湯」、奥が「あつめの湯」。「ぬるめ」といってもかなり熱い……。何度もかけ湯をして体を慣らして入ります。おそらく42度台、43度近くあるんじゃないかしら。
番台の坂田武子さん(67歳)によると、「ぬるめの湯」は、“加水して埋めてもいい浴槽”ということです。そうそう、番台が残っている共同浴場って今では希少ですよね。
湯船は埋め込み式になっていて、ヘリに座ってくつろげるようになっています。洗い場の床は木でできているので、みんな直に座って体を洗っていました。
一番湯に入りたくて、翌朝、もう一度、大湯へ。源泉温度は66度あり、この日の湯口の箱の中の温度は56.4度。ぬるめの湯浴槽もあつめの湯浴槽も52度もありました。そのままでは入れないので、ここから水で薄めて45度くらいに落とすそうです。
「10年前と比べると、出る量も少なめ、硫黄の量も少ないかな」(坂田さん)。それでもご覧の通りの白濁湯です。
熱い時は、30分以上埋めても入れないアツアツ湯ですが、夕方には42度台、43度台(それでも十分に熱いですよね・・・)まで下がります。
すぐには洋服が着られないほどによく温まる湯。「下北で一番熱いお風呂です」と坂田さんは言っていました。
温泉の温度管理やお客さんの対応のほか、手作りで湯の花を作るのも番台さんたちの仕事です。
源泉をすくって樽の中に入れ、沈殿させて上澄みを捨て、新聞紙を敷いた木の板にのせて天日干しをし、湯の花を作ります。天気がいいと1週間で出来上がるそうです。半生くらいに乾燥したら包丁で割れ目を入れて、四角く割って袋詰めにします。なかなか根気がいる作業ですね。
春と秋の2回、1度に14袋くらい作り、1000円で販売しています。
大湯
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂97 |
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問い合わせ先 | 0175‐36‐2824 |
時間 | 7:00〜20:30(11~3月は8:00〜20:30) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業) |
交通アクセス | JR下北駅より車で約45分 ※今回宿泊のさつき荘より徒歩約2分 |
値段 | 一般350円、中学生100円、小学生50円 |
URL | https://www.aptinet.jp/Detail_display_00003024.html |
もう一つの共同浴場が「新湯」。
こちらは浴槽が一つだけで、無色透明の含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉(硫化水素型)が満たされています。こちらはpH7.4の中性。酸性の大湯とは色も肌触りも全く違います。
源泉は95度もありますが、源泉浴槽の温度はこの日は56.7度でした。
朝一番の女湯は45.4度、男湯は46.2度。
「旅の人は熱い熱いというけれど、44〜45度くらいにしておくと地元の人は平気で入れますね。体にお湯をかけて馴染ませてから入りなさいと言うのよ」と番台の丸山ツタ子さん(77歳)。
温泉は柔らかく、芯から温まって湯冷めしないお湯。坐骨神経痛や切り傷、手術後など、中から温めるのがいい時には、新湯がおすすめです。「この風呂に入ると痛みが治る」「整体にかかっても治らなかったのがよくなった」と新湯に通ってくるお客さんもいるとか。
男湯では飲泉もできます。湯船の一角にある飲泉場には茶碗が置かれていて、口に含んでみると、酸っぱくはなくて昆布茶みたいな美味しい味わいでした。
新湯
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂家ノ尻13 |
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問い合わせ先 | 0175‐36‐2860 |
時間 | 7:00〜20:30(11~3月は8:00〜20:30) |
定休日 | 火曜日 |
交通アクセス | JR下北駅より車で約45分 ※今回宿泊のさつき荘より徒歩約4分 |
値段 | 一般350円、中学生100円、小学生50円 |
URL | https://www.aptinet.jp/Detail_display_00004303.html |
新しい浴舎「海峡の湯」を建設中です
とっても味のある2つの共同浴場ですが、残念ながら、2020年秋以降新浴舎に移設されることが決まっています。新しい共同浴場の日帰り入浴施設「下風呂温泉 海峡の湯」として生まれ変わる予定です。
井上靖が小説『海峡』を執筆した長谷旅館(屋号は角長)の跡地に建設中のこの施設は、新型コロナウイルスによる影響により工事が遅れ、完成は秋以降に延びるそうです(風間浦村の担当者)。
大湯、新湯の2つの湯に入れるのが売り。村で採れる青森ヒバを使った贅沢な造りで、食事処もできます。
味のある共同浴場に入っておきたい人は、無くなる前にぜひ、行っておきましょう!
浜湯系の宿「つる屋さつき荘」に宿泊
泊まったのは「つる屋さつき荘」。
創業は30年ほど前。先代は呉服屋や雑貨屋、バーやスナックなどいくつかやっていた中で、最終的に旅館に落ち着いたのだとか。
以前は入浴するとお尻の下、いや体中が真っ黒になってしまう珍湯だったそうですが、含まれる成分が変わったのか、いまでは真っ白の白濁湯です。宿の主によると、「砂地に湧いている温泉なのですが、砂鉄が少なくなったのではないか」とのこと。温泉が黒かったのは1998年くらいまで。20年前の情報を頼りに訪ねてくる温泉ファンもいまだにいるそうです。
掲示されている2005年のデータでは、泉質はpH5.8、中性の含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐化物泉。同じ硫黄泉でも、酸っぱい大湯とはずいぶんと感触が異なります。
客室数4室(あまり使わない客室があるので本当は5室)に対して、風呂は1つだけ。鍵をかけて入る貸し切り風呂です。この日の宿泊は私だけだったので、温泉を満喫しました。
湯殿はオール木材。「釘を使うと腐ってしまうから、木の柱に木の板をはめ込んでいるだけ」と館主。
源泉温度は54℃台。湯船では43℃くらいでしょうか。大湯の強い酸性とは違って、しっとりとやわらかく包み込んでくれる中性の硫黄泉。スギ材のやわらかな感触も肌に心地いいです。
料理は、旬のお魚がたくさん出てきます。深海魚のどんこ汁、コリコリとしたナマコは酢醤油でさっぱりと。アンコウのとも和え、ふくらげ(ブリの若魚)のしゃぶしゃぶ、タコ頭の山海漬けなど。お寿司は真鯛、ホッキ貝、水蛸、マゾイ。さらには揚げたてのサクラマス(ヤマメが海に下った魚)のフライ。海に下った1〜5月の産卵期が食べ頃だそう。
地元の人にとっては、アンコウといえば鍋ではなくて、とも和えが一般的。肝と身、皮、胃、オビ(卵巣)などを茹でて酒で臭みをとり、味噌で和えるのですが、その味は家ごとに異なります。
7、8月はホヤやウニ、12月はアンコウが最盛期。何を食べたらいいか、考えながら季節の旅を楽しめます。
つる屋さつき荘
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂33 |
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問い合わせ先 | 090‐6940‐8636(20:30以降またはショートメールで対応) |
時間 | チェックイン 16:00/チェックアウト 10:00 |
定休日 | 不定休 |
交通アクセス | JR下北駅より車で約45分 |
値段 | 1泊2食8500円(税別)(一人宿泊も同料金) |
URL | https://www.yukaimura.com/onsen/satsukisou.html |
下風呂温泉の癒され小話
温泉街を見下ろす神社の前で、お風呂セットを抱えたおじちゃんに「熊が出るぞ!」と脅された。が、おじちゃん、すぐ笑顔になって「ウソウソ。坂登るの大変だからガンバって」だって。観光客が珍しいのか、まるで、小学生みたいなウソだ。下風呂ではかつて家庭に風呂がなかった時代の名残で、朝に夕に共同浴場に人が集う。白濁の硫黄泉が北の海で冷えた漁師の体をもホカホカに温める。その威力は確かにすごくて、ほんの数分入っただけでも汗が止まらなくなる。宿は安くて魚料理がこれでもかと出る。通りにはタコが干してあるのどかな風景。スローな時間となんともいえないゆるさが、下風呂の一番の魅力だ。ピンと張り詰めた心を解きほぐしたい人はぜひ。
下風呂の宿を湯めぐり
下風呂には全部で8軒の宿があります。その何軒かをレポートします。
創業130年以上の歴史 まるほん旅館
下風呂の宿は「大湯系」「新湯系」「浜湯系」の3系統で分類できますが、温泉がパイプを通る過程でpH値が変わり、入った感触は少しずつ違うため、湯めぐりする楽しみもあります。まずやってきたのは、大湯の前にある「まるほん旅館」。木造の風情ある建物です。
下風呂にある8軒の宿のうち、もっとも古い宿です。まるほん旅館の風呂は半地下にあります。水色の階段をトントンと6、7段下りると、とど寝(※湯船の縁に寝っ転がること)するおばちゃんがいました。連泊で東北町から訪れているそうです。
つるりとした肌触りの浴槽に満たされているのは大湯系の源泉。水で薄めて適温にしているから、共同浴場よりもずっとまろやかに感じます。ぬるくてもよく温まって、しばらく洋服が着られないくらい、よく温まりました。ちなみに、、お客さんが薄めていなければ普段はもっと熱いんだそうです。
まるほん旅館
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂113 |
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問い合わせ先 | 0175‐36‐2330 |
時間 | 要問い合わせ |
定休日 | 不定休 |
交通アクセス | JR下北駅より車で約40分 ※今回宿泊のさつき荘より徒歩約1分 |
値段 | 日帰り入浴500円、1泊2食8000円(税別)〜 |
URL | http://maruhonryokan.com/ |
「新湯」を引く さが旅館
「お部屋からは天気がいい日には北海道も見えるのよ〜」。元気で明るい女将、佐賀典子さん(66歳)が出迎えてくれるのはさが旅館。
客室数は11室で、うち海側に8室あります。広いお部屋なのですが、1室2名利用でも1名利用でも料金が変わらないというのは湯治場の名残でしょうか。お得感があります。
「冬はアンコウをやっているので天ぷらは出るけれど、お魚料理がメイン。お肉と天ぷらはございません、とご案内しています」。
無色透明の新湯を引く宿ですが、この日はパイプの調子が悪かったか何かで大湯もブレンドしていたため、ちょっとだけ白濁していました。
1945(昭和20)年くらいから営業しているそうですが、「詳しい年代は不明なのよ」と女将。開業年も定かではない、1室2名利用でも1名利用でも料金は変わらない。そんなおおらかな感じが辺境の温泉地らしくていいですね。
さが旅館
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂24 |
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問い合わせ先 | 0175‐36‐2214 |
時間 | 7:00〜21:00 |
定休日 | 不定休 |
交通アクセス | JR下北駅より車で約45分 ※今回宿泊のさつき荘より徒歩約2分 |
値段 | 日帰り入浴450円、1泊2食9000円(税別)〜 |
URL | https://www.aptinet.jp/Detail_display_00001216.html?id=00001216&t=0 |
客室の窓から漁火が見える 下風呂観光ホテル 三浦屋
新しくできる日帰り入浴施設の横にある下風呂観光ホテル 三浦屋。下風呂の中では規模が大きい方だと思いますが、それでも客室数は16室です。和室が15室、和洋室が1室あり、お部屋から北海道が見えて、イカ釣りの季節の夜には漁火が美しく輝きます。
露天風呂には白濁の「海辺地1号泉」(浜湯系)の含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉が注がれています。
落ち着いた宿が好きな人はこちらを選ぶとよいでしょう。
下風呂観光ホテル 三浦屋
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂70 |
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問い合わせ先 | 0175‐36‐2311 |
時間 | 要問い合わせ |
定休日 | 不定休 |
交通アクセス | JR下北駅よりバスで約70分 ※今回宿泊のさつき荘より徒歩約3分 |
値段 | 日帰り入浴600円、1泊2食13000円(税別)〜 |
URL | https://www.shimofuroonsen-miuraya.jp/ |
下風呂といえば「元祖烏賊様(いかさま)レース」が有名ですが、ここ数年イカが不漁のため、ここ2、3年は行なわれていないそうです。今年の開催は未定とのことですが、再開が待ち遠しいですね。
この旅の行程
(行き)JR東北新幹線はやぶさ11号 仙台駅10:42発→八戸駅12:01着(所要時間:1時間19分)
青い森鉄道 八戸駅12:10発→JR大湊線下北駅13:53着(所要時間:直通1時間43分)
下北交通佐井線 下北駅前14:25発→下風呂温泉15:35着(所要時間:1時間10分)
(帰り)下北交通佐井線 下風呂温泉12:37発→下北駅13:45着(所要時間:1時間8分)
JR大湊線下北駅14:11発→八戸15:54着(所要時間:1時間43分)
JR東北新幹線はやぶさ34号 八戸駅16:16発→17:29着(所要時間:1時間13分)
知っているとちょっと楽しい「鉄道豆マメ知識」【はやぶさ(E5系/H5系)】
仙台駅~八戸駅間で乗車する「はやぶさ」。東京駅~新函館北斗駅を結ぶ新幹線で、E5系とH5系という2つの車両で運行されています。一見そっくりで違いがよくわからないE5系とH5系。でも、ぱっと見て誰でも2つの車両を区別ができる部分があります。ヒントは「はやてピンク」と「彩花(さいか)パープル」という色。
車体のサイドのラインに注目してみてください。E5系はピンクのライン、H5系は紫のラインが入っています。それぞれ「はやてピンク」、「彩花(さいか)パープル」という、この新幹線オリジナルの色が使われています。これが2つの車両の1番分かりやすい違い。さらに、ロゴマークや床やカーテンの模様など、よく見ると隠れた違いがあるので、東北・北海道新幹線に乗るときは、ぜひ探してみてください。移動も楽しい時間になりますように。
著者紹介
- ※写真/野添ちかこ、(車両写真)交通新聞クリエイト
- ※掲載されているデータは2020年4月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。