運河クルーズや展望台で北海道小樽の秋を感じる
気軽にみんなで温泉を楽しみたい! 電車で行ける温泉地を、トレたびがピックアップ。その地で楽しみたいモノ・コトもご提案します。
小樽中心部からほど近い朝里川温泉を起点に、肌触りがやさしい温泉と北海道の幸に癒やされる旅を。歴史を感じる小樽運河クルーズを体験したり、展望台から日本海や市街地を眺めたり、小樽の魅力を存分に感じられます。
朝里川温泉へのアクセス
快速「エアポート」
札幌駅から小樽駅までは33.8㎞、快速エアポート小樽行きに乗って約35分で小樽駅に到着します。
快速エアポートとして運転されているのは、721系、733系の電車。ロングシートの普通席のほかに、ゆったりくつろげるように座席下のスペースを広くとられた指定席「uシート」があり、大型の荷物置き場が設置されているのも便利です。
小樽・朝里川温泉はこう楽しむ!
泊まる【小樽料亭 蔵群】
「閑」をテーマに建築家・中山眞琴氏が設計
港町・小樽は、明治から昭和初期にかけて北海道の経済の中心地として栄えた歴史ある街。石造りの倉庫群が立ち並ぶ小樽運河や、レトロな建築物が織りなす街並みにはノスタルジックな雰囲気が漂います。
モダンながらも落ち着くロビー
シックな雰囲気漂う客室
小樽市街地から車で20分ほど行ったところにある豊かな自然に囲まれた温泉地・朝里川温泉。その中でもモダンな建築でひときわ目を引くのが「小樽料亭 蔵群」です。手掛けたのは建築家・中山眞琴氏。18ある客室は、それぞれに和骨董や李朝・明朝家具が配され、趣の異なる客室が並びます。
露天風呂では朝里川のせせらぎがBGMに
夕食は地元の食材をふんだんに取り入れた会席料理
朝里川温泉は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉(低張性弱アルカリ性低温泉)で神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなどに効能があると言われています。すべての客室に天然温泉風呂が供えられ、プライベートな滞在ができるのも魅力です。
食事は小樽の食文化に根差した会席料理が中心。北海道産のワインを含む厳選銘柄や地元食材を取り入れたルームサービスもオールインクルーシブに含まれていて心ゆくまでリラックスできます。
小樽料亭 蔵群
住所 | 北海道小樽市朝里川温泉2-685 |
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問い合わせ先 | 0134-51-5151 |
交通アクセス | JR小樽築港駅からバス20分(JR小樽築港駅・JR小樽駅まで無料送迎あり 要事前予約) |
値段 | 2名1室(1泊2食)5万4769円~ |
URL | https://otaru.by-onko-chishin.com/ |
見る【小樽天狗山ロープウエイ・スキー場】
眼下に石狩湾と小樽市街を望める天狗山ロープウエイ
山頂の散策路にある自然あふれる展望台。前方には、天狗の顔のように見える「天狗岩」が見える(11月3日~5月頃まで閉鎖)
天狗桜展望台にはウッドデッキが6つ設置されている
全国から集められた天狗にまつわる展示がずらり。入館は無料
標高532mの小樽のシンボル的な山、小樽天狗山。ロープウエイに乗って山頂へ向かえば、5つある展望台から小樽市街はもちろん、積丹(しゃこたん)半島や対岸の暑寒別(しょかんべつ)連峰の山並み、石狩湾まで大パノラマを望めます。
また夜の帳が降りると「北海道三大夜景」のひとつと称される、美しい夜景が現れるのも見どころ。
眺望を楽しめるTENGUU CAFÉ
またユニークなのが、天狗に関する品が集められた資料館です。
天狗の由来とされる、日本神話に登場する猿田彦大神が祀られる「小樽天狗山神社」があることから建てられました。鼻のなで方によってさまざまな願いが叶うという「鼻なで天狗さん」をはじめ、全国から集められた天狗にまつわる貴重な展示は見ごたえたっぷりです。
小樽市内の優れた眺望地点5か所に設置されている『Otaru Photo Frame』のひとつが置いてある場所でもあり、小樽ならではの風景を納める絶好のフォトスポットにもなっています。
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場
住所 | 北海道小樽市最上2-16-15 |
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問い合わせ先 | 0134-33-7381 |
交通アクセス | JR小樽駅からバス17分 |
値段 | 2000円 |
URL | https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/ |
体験【小樽運河クルーズ】
ライトアップされた夜の運河
クルーズ船に乗り込んで、船上から小樽の歴史を感じさせる街並みを眺める非日常体験を味わってみては。2023年に誕生から100年を迎えた歴史ある小樽運河。小樽港の整備、埋め立て工事の一環として全長1140mの運河が造成されました。小樽運河クルーズでは船長の案内で進みながら、徒歩とは違った抒情あふれる小樽の風景に出合えます。
周囲の景色を眺めながらのんびり進むデイクルーズ
歴史について話すガイドの声に耳を傾けながら進む
日暮れには美しい夕焼けを見られるかも
出発は小樽運河の中心地、中央橋発着所から。小樽港→北運河方面→竜宮橋→浅草橋→中央橋と端から端まで、約1.1㎞を約40分で周遊。
遠くの山並みや歴史的建造物を眺めながらのんびり進むデイクルーズに、日が暮れてから出発し、運河の水面に映るガス灯の灯りが映画のワンシーンのようにロマンティックなナイトクルーズ。乗り込む時間や季節で違った表情を見せるのもまた魅力です。
小樽運河クルーズ
住所 | 北海道小樽市港町5-4 |
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問い合わせ先 | 0134-31-1733 |
時間 | 9:30~20:00(月により変動、公式HPにて確認を・出航の15分前集合) |
定休日 | 12月31日・1月1日 |
交通アクセス | JR小樽駅から徒歩10分 |
値段 | 大人(中学生以上)/デイクルーズ(日没前出航)1800円、ナイトクルーズ(日没後出航)2000円 小人(小学生)/各500円 幼児(未就学児)/各500円 ※ただし保護者1名につき1名無料 |
URL | https://otaru.cc/ |
食べる【CAFE & BAR LAMP AND BELL】
日暮れとともにランプが灯される
2025年1月にオープンした、運河沿いにひっそりたたずむ隠れ家的なカフェ。ひとつひとつのテーブルにはオイルランプが配され、灯されています。
特等席は運河沿いのテラス
サンフジりんごを100%使用した自家製アップルパイとコーヒー(セット価格1290円)
ベリーとショコラのマリアージュが楽しい、ショコラベリーパフェ
ここではぜひ自家製のアップルパイ(単品780円)を。サンフジりんごを贅沢に100%使用した自家製アップルパイは、りんごのシャキッとした食感と、爽やかな甘みが広がる逸品。パイやアイスに自家製のハニーレモンソースをかければ、いっそう爽やかさが増します。ハイカカオのような上品な苦味の中に柔らかな甘みと深いコクが広がるオリジナルブレンドコーヒーとも相性抜群。4種のベリーと濃厚なショコラのマリアージュを楽しめる、ショコラベリーパフェ(1680円)もおすすめです。
テラス席では小樽運河を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
CAFE & BAR LAMP AND BELL
住所 | 北海道小樽市港町5-4澁澤C号倉庫 |
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問い合わせ先 | 0134-64-9230 |
時間 | 11:00~17:30LO |
定休日 | 不定 |
交通アクセス | JR小樽駅から徒歩11分 |
URL | https://www.instagram.com/lamp_bell.otaru/ |
景色を眺めながら小樽の心地よい風に吹かれる
まるで街全体が映画のロケ地のように、ノスタルジックで美しい景観が続く小樽。朝里川温泉郷にあるスタイリッシュな宿でプライベートな時間をたっぷりと過ごしたあとも、小樽運河の歴史と共に歩んできたロマンティックな街並みが、いつまでも夢見心地な気分にさせてくれます。
著者紹介
- ※写真提供/小樽料亭 蔵群、小樽運河クルーズ、小樽天狗山ロープウエイ、CAFE & BAR LAMP AND BELL
- ※※表記されている価格は税込みです。
- ※※掲載されているデータは2025年8月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。