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2025.11.25旅行太宰府に行くならまずコレ!遣唐使の時代から栄えた場所で史跡めぐりと絶品スイーツを楽しむ旅

太宰府へはどう行く?

せっかく旅行に行くなら、その土地ならではの体験やグルメは逃したくない! でも、最近の注目スポットも気になる……。そんなあなたに「太宰府へ行くならまずこれを押さえておけば大丈夫!」な5スポットを厳選してお届けします。 

かつては東アジアとの交流拠点にもなっていた太宰府には、歴史を感じさせる史跡が点在。博物館で歴史に触れて、史跡を実際に訪ねたらそのスケールの大きさを体感!

ユニークなミュージアムグッズや、名物スイーツも待っています。

太宰府へはどう行く?


800系新幹線 800系新幹線

JR博多駅から太宰府駅までは鹿児島本線やバスを利用して最大40分ほどで到着。ターミナル駅でもあるJR博多駅では、博多~鹿児島中央駅までを結ぶ800系新幹線「さくら」のほか、様々な普通列車や特急列車に出合うことができます。

鹿児島本線は福岡県北九州市の門司港駅から熊本県八代市の八代駅と、鹿児島県薩摩川内市の川内(せんだい)駅から鹿児島市の鹿児島駅までを結びます。鹿児島本線では特急「ゆふいんの森」や「かんぱち・いちろく」などが運行しており、観光が楽しい路線です。

太宰府行くならまずこれ! 5選

定番!【太宰府天満宮】


表と裏で形の異なる楼門 表と裏で形の異なる楼門

菅原道真公(天神さま)を祀る太宰府天満宮は、全国天満宮の総本宮。道真公の御墓所として唯一無二の聖地「菅聖庿(かんせいびょう)」と称えられます。学問の神様として崇められ、毎年受験の季節になると多くの受験生が参拝に訪れることでも知られています。

境内に入ると見えてくる心字池。太鼓橋がかかるこの池を最初に造ったのは、延喜5年(905)、道真公の門弟、味酒安行と伝えられ、心字池という名前は、漢字の「心」を象ったことに由来するといいます。

心字池に架かる3つの橋は太鼓橋と呼ばれ、それぞれ過去・現在・未来を表し、太鼓橋を渡ることで御本殿に進む前に、心身ともに清める役割があるといいます。

この太鼓橋はフォトスポットとしても人気です。参拝のあとは心字池の上に円を描く美しい橋で、ゆっくりと撮影してみてはいかがでしょう。御本殿は124年ぶりの大改修工事のため、期間限定の特別な「仮殿」で参拝できます(2026年5月上旬まで)。


心字池にかかる太鼓橋は、フォトスポットとしても人気 心字池にかかる太鼓橋は、フォトスポットとしても人気

この橋を渡ることで身を清めて御本殿へ この橋を渡ることで身を清めて御本殿へ

学問の神様、道真公に肖(あやか)ろうと多くの受験生が訪れる 学問の神様、道真公に肖(あやか)ろうと多くの受験生が訪れる


太宰府天満宮

住所 福岡県太宰府市宰府4-7-1
問い合わせ先 092-922-8225
時間 6:30~18:30(11月は~19:00)
定休日 なし
交通アクセス JR二日市駅から徒歩10分の西鉄二日市駅に乗り換え、太宰府駅下車約徒歩5分
URL https://www.dazaifutenmangu.or.jp/

注目!【太宰府参道天山】


甘さ控えめの餡と濃い甘みと程よい酸味のいちごがマッチ。600円前後(時価) 甘さ控えめの餡と濃い甘みと程よい酸味のいちごがマッチ。600円前後(時価)


あまおうと甘さ控えめの餡、もっちりとした求肥餅をサンドした最中。800円前後(時価) あまおうと甘さ控えめの餡、もっちりとした求肥餅をサンドした最中。800円前後(時価)

夏は葛アイスバーなど季節商品も評判 夏は葛アイスバーなど季節商品も評判


大宰府政庁跡で出土した「鬼瓦」を模した最中。230円 大宰府政庁跡で出土した「鬼瓦」を模した最中。230円

大粒で甘みの強いあまおうを贅沢に使用した、いちご大福やいちご団子が人気の和菓子店です。

「驚きと感動をお届けしたいという想いで、本物の素材と仕事による和菓子づくり」にこだわってきた天山ならではの、見た目もインパクト大のラインアップが自慢。

餡は北海道十勝産小豆を自社工場で丁寧に製造し、最中の皮はもち米を100%使用しています。いちごも大粒で甘味の濃い福岡県産あまおうDXを使用するなど、素材へのこだわりが光ります。

11月中旬~5月までの冬季限定の「あまおういちご大福」は、甘さ控えめの餡を使用した大福に、濃い甘みと程よい酸味のあまおういちごをはさんだ逸品。さらに甘さ控えめの餅、もっちりとした求肥餅をサンドした豪快な「あまおういちご大福最中」も食べ応え抜群です。


太宰府参道天山

住所 福岡県太宰府市宰府2ー7ー12
問い合わせ先 092-918-2230
時間 10:00~17:00
定休日 不定休
交通アクセス JR二日市駅から徒歩10分の西鉄二日市駅に乗り換え、太宰府駅下車約徒歩3分、またはJR博多駅からバス約40分
URL https://www.monaka-de.com/

注目!【CAFÉ KASANOYA】


ジャズが流れる店内 ジャズが流れる店内

紅梅600円・ドリンクセット1000円 紅梅600円・ドリンクセット1000円

天満宮の参道沿いにたたずむ、てぬぐいショップ「てのごいや」。この店の奥にひっそりと「CAFÉ KASANOYA」の入り口があります。

母体の店「かさの家」は創業大正11年(1922)の老舗。旅籠として始まり、そこで売られていた梅ヶ枝餅が旅人に大変喜ばれたといいます。その変わらぬ味と製法の梅ヶ枝餅は、今も不動の人気。

ここでは「かさの家」の餡入り焼き餅と博多のチョコレートショップがコラボレーションしたスイーツが味わえます。紅梅にはビターチョコレートを、白梅にはミルクチョコレートをトッピングしています。餡入り焼き餅と濃厚なチョコレートの相性のよさが堪能できます。

有田焼のセラミックフィルターを使用した雑味のない味わいのコーヒーや抹茶とともに、ゆったりとした時間を過ごせますよ。


きな粉をまぶした黄金餅400円 きな粉をまぶした黄金餅400円

ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒー ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒー


CAFÉ KASANOYA

住所 福岡県太宰府市宰府2-7-26
問い合わせ先 092-922-1035
時間 10:00~17:30(LO17:00)
定休日 なし
交通アクセス JR二日市駅から徒歩10分の西鉄二日市駅に乗り換え、太宰府駅下車約徒歩5分
URL http://www.kasanoya.com/

見る!【大宰府政庁跡】


国の特別史跡に指定されている大宰府跡(正殿跡) 国の特別史跡に指定されている大宰府跡(正殿跡)

奈良・平安時代にかけて、九州全体の政治や軍事を担っていた政庁が「大宰府」。今も当時をしのばせる史跡が存在します。

大宰府は政庁としては平城京、平安京に次ぐ大きさで、外国との交渉の窓口にもなっていました。現在は史跡公園として親しまれており、現地を訪れると何世紀も前の政庁である大宰府の規模と壮大さを実感します。

地理的に日本の外交と防衛の最前線であり、アジア大陸の窓口としても機能したことから、重要な政治の中核としてこの地に建設されたといいます。

敷地内には「大宰府展示館」もあり、政庁跡で発掘された遺構や出土品をはじめ、政庁の復元模型や元号「令和」ゆかりの「梅花の宴」の再現ジオラマなどが展示されています。大宰府の歴史や文化が分かりやすく紹介されているので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

公園内でアプリ「VR 日本遺産 古代日本の『西の都』大宰府」をダウンロードして立ち上げると、3次元CGで復元された大宰府政庁が目の前に現れるので、ぜひ試してみてください。


当時の壮大さが伝わってくる 当時の壮大さが伝わってくる

夕暮れの政庁跡は荘厳な雰囲気が漂う 夕暮れの政庁跡は荘厳な雰囲気が漂う


大宰府政庁跡

住所 福岡県太宰府市観世音寺4-6-1
問い合わせ先 092-922-7811(大宰府展示館)
時間 9:00~16:30(大宰府展示館)
定休日 月曜(大宰府展示館) ※月曜が祝の場合は翌日
交通アクセス JR二日市駅から徒歩10分の西鉄二日市駅に乗り換え、都府楼前駅下車徒歩約15分、またはJR博多駅からバス36分
URL https://dazaifu.org/dazaifu-seicho-ato/

注目!【九州国立博物館&ミュージアムショップ】


4F展示室にある遣唐使の船 4F展示室にある遣唐使の船

東京、奈良、京都に次ぐ4番目の国立博物館として2005年10月に開館し、「九博(きゅーはく)」の愛称で親しまれている博物館です。「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」をコンセプトとして、日本とアジアとの文化交流の歴史が紹介されています。文化交流展(平常展)では、ほぼ毎週どこかの展示ケースで展示替えが行われ、訪れるたびに新たな出合いが待っているのも魅力です。

なかでも狩野正信(かのうまさのぶ)が描いた室町時代の東山文化を代表する水墨画、国宝「周茂叔愛蓮図(しゅうもしゅくあいれんず)」や、14世紀に作られ明治天皇のお手元にも置かれた由緒ある国宝「太刀 銘来国光(たち めいらいくにみつ)」(展示期間は要HP確認)なども見どころです。


遣唐使時代の展示品 遣唐使時代の展示品

菊竹清訓氏のデザインによる曲線のフォルムが美しい外観 菊竹清訓氏のデザインによる曲線のフォルムが美しい外観

また1階の体験型展示室「あじっぱ」(入場無料)では日本と交流のあったアジアやヨーロッパの国々の文化が体験できます。屋台をイメージした展示コーナーで各国の楽器やゲームなどを実際に楽しむことができます。

おみやげは、ぜひ博物館のミュージアムショップで手に入れて。九州国立博物館の所蔵品をモチーフにしたオリジナルグッズが満載です。マスキングテープなどの文房具から、トートバックのような日用雑貨までバリエーションも豊富。きっとお気に入りがみつかります。


博物館の所蔵品「埴輪鹿」をプリントしたトートバッグも。3300円 博物館の所蔵品「埴輪鹿」をプリントしたトートバッグも。3300円

遣唐使船が運んだ!「シナモン香るスパイスクッキー」1200円 遣唐使船が運んだ!「シナモン香るスパイスクッキー」1200円


九州国立博物館&ミュージアムショップ

住所 福岡県太宰府市石坂4-7-2
問い合わせ先 ハローダイヤル050-5542-8600
時間 9:30~17:00(ミュージアム、博物館入館は~16:30)※特別展開催中の金・土は~20:00
定休日 月曜(月が祝日の場合は翌平日)、年末
交通アクセス JR二日市駅から徒歩10分の西鉄二日市駅に乗り換え、太宰府駅下車約徒歩10分
URL https://www.kyuhaku.jp

目の前に蘇る西の都の壮大な姿

東アジアの交流の拠点のひとつであった太宰府に佇む太宰府天満宮や政庁跡など、歴史を感じさせる史跡をめぐり。古に想いをめぐらせる豊かな時間を過ごしたら、展示品をモチーフとしたグッズを手に入れたり、地元で愛され続ける和菓子を味わうのも至福の時間。太宰府の魅力を存分に感じられそうです。


著者紹介

前田真紀

10年以上暮らした那須塩原から、東京に戻って1年。展覧会や首都圏の名所めぐりを楽しむ日々。

ブログにてときどき那須のスポットを更新。
https://nasu-shiomikke.blogspot.com/

  • 写真提供/太宰府天満宮、太宰府市、九州国立博物館、九州国立博物館ミュージアムショップ、かさの家、太宰府参道天山
  • 価格は全て税込み表記です。
  • 掲載されているデータは2025年11月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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