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2026.01.05旅行神話が息づく高千穂へ 縁結びでも親しまれる高千穂神社で「かわいい」探し!【むすび鉄】

むすび鉄 ~鉄道で巡る縁結び&縁切り神社

“良縁”というと恋愛のイメージが強いですが、仕事や人との縁、時間の縁なども立派なご縁。
鉄道に乗って、人と人、人と物との良いご縁を結ぶ「むすび鉄」の旅に出てみませんか?

元非常勤巫女で、神社アドバイザーとしても活躍するライター 井口エリさんがちょっとディープな“縁結び&縁切り”にまつわる神社をご紹介します。

天孫降臨の神話ゆかりの地として知られる宮崎県の高千穂神社。縁結びの御利益でも親しまれており、個性的なお守りや御朱印も注目されています。
今回はそんな神話の舞台で「かわいい」探しの旅へ出かけましょう。

南国の雰囲気漂う宮崎ブーゲンビリア空港からスタート

旅の始まりは宮崎ブーゲンビリア空港から。
東京・羽田空港からは2時間弱で到着します。


宮崎ブーゲンビリア空港

降り立ってまず感じたのは南国の空気でした。訪問時は初冬でしたが関東よりも温暖で汗ばむほど。空港の外に並ぶヤシの木が南国の気分をさらに盛り上げてくれます。

空港の高速バス案内所で、延岡から高千穂までの7日間有効の往復チケットを購入することができます。が、これは購入必須というわけではありません。
私は念のため事前にチケットを購入しましたが、延岡から高千穂までの高速バスでは交通系ICカードも使用できました。


特急「にちりん」

まず、宮崎空港から延岡駅への移動は鉄道で。空港と鉄道の駅のあいだが離れている地域も多い中、宮崎ブーゲンビリア空港は鉄道までのアクセスが良くて便利でした。

JR宮崎空港駅から乗車したのは特急「にちりん」。無骨な見た目でかっこいいです。
車窓に広がるのは、海や川、山の景色。宮崎ののびやかな自然に包まれながら列車は進みます。
延岡方面へはだいたい1時間に2~3本。延岡駅までは特急で約1時間20分、日豊本線の普通列車では約1時間50分の旅です。


自然に包まれるような車窓にも注目

宮崎の旧国名である日向(ひゅうが)は、日の当たる土地を指すといわれますが、その名がしっくりくる明るさでした。

鉄道に揺られ、延岡駅に到着。書店やカフェが併設されている立派な駅で驚きました。
この日は延岡に一泊。翌日朝に高千穂へ向かいます。


延岡駅

延岡から高速バスで神話の舞台・高千穂へ


延岡駅から高速バスに乗って高千穂を目指します。所要時間はおおよそ1時間半。
バスからは五ヶ瀬川の流れや段々畑が見え、山奥へ向かうにつれてだんだんと空気も変わっていくように感じます。


バスからの景色。雲海なんて初めて見ました

山にはうっすら雲海がかかっていて見とれてしまいました。まさか雲海が見られるなんて。
高千穂は宮崎市内や延岡より気温が下がるため、肌寒い季節はしっかり着込んで行くと安心です。


高千穂バスセンター

高千穂バスセンターに到着しました。ここから高千穂神社までは歩いて15分ほどです。向かう途中、町を歩いて気になったのが「しめ縄」の存在。
ここ高千穂では、赤と緑が入った特徴的なしめ縄を一年中張る文化があるそうで、しめ縄を張った家やお店をよく見かけました。


高千穂しめ縄

日向の神々を祀る 歴史ある高千穂神社へ


高千穂神社

高千穂神社に到着しました。
高千穂神社は約1900年もの歴史を持つ古社で、主祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神で、高千穂皇神というのは日向三代(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)から始まる三代の神々の総称)と、その配偶神の総称です。


源頼朝公が奉納したと伝わる鉄製の狛犬は国の重要文化財に指定されている

境内の縁結びスポット「夫婦杉」

農産業や厄祓の神として親しまれるほか、瓊瓊杵尊と木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)はじめ夫婦の神様を多くお祀りしているため、縁結びの神としてもよく知られています。


高千穂の町中で見かけた手力雄命の像

そして高千穂といえば、「夜神楽(岩戸神楽)」も外せません。
高千穂の町を歩いていると、神楽に登場する手力雄命(タヂカラオノミコト)の像をよく見かけ、土地に根付いた文化だということが伝わってきました。
11月からは夜神楽のシーズンが本格的に始まり、地域のあちこちで舞が奉納されるそうです。
神楽は令和7年度におけるユネスコ無形文化遺産への提案が決まり、ますます注目が高まっている伝統芸能なのです。


夜神楽まつりの御朱印(初穂料:1000円)

訪問した11月は高千穂神社の「神話の高千穂夜神楽まつり」祭礼期間なので神楽をテーマにした御朱印の授与も行なわれていました。
高千穂神社境内の神楽殿では毎晩20時から「御神体の舞」を含んだ、代表的な4番を公開しています。
ほかは「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」からなるもので、岩戸開き神話にまつわる神楽となります。
なお、高千穂神社で行われる夜神楽の案内や予約については、高千穂町観光協会が窓口となっています。旅程に組み込みたい場合は、事前に公式情報を確認しておくと安心です。


基本情報

名称 一般社団法人 高千穂町観光協会
問い合わせ先 0982-73-1213
URL https://takachiho-kanko.info/kagura/information/

神楽殿

今回は延岡泊だったので断念しましたが、いつか高千穂に泊まって夜神楽を見てみたいものです。

高千穂神社で見つけたかわいい授与品

高千穂神社には、伝統を生かしながらも今らしいデザインの授与品が並んでいて、楽しい気持ちになりました。


水引 結まもり(初穂料:1000円)、結麻守(初穂料:3500円)

「水引 結まもり」は、境内の根元がひとつにつながった二本の杉の木「夫婦杉」にちなんだもの。伝統的な水引細工で作られた、繊細なお守りです。
そして国産精麻を使ったブローチ「結麻守(ゆいままもり)」。
精麻は古くから祓い清めの力があると信じられ、神具にも使われてきた素材です。手づくりの温かさが感じられる品で、数量が限られているので 出合えたら幸運かもしれません。

また、神楽焼の十二支守もとてもかわいらしいです。


神楽焼 十二支守(初穂料:500円)

撮影していたところ、通りかかった方から思わずかわいいという声が上がるほど。自分の干支やその年の干支はもちろんですが、気に入った動物を選ぶのも楽しいと思います。

高千穂神社で古くから継承される伝統や文化、そして授与品のかわいさに触れたあと、せっかくなので神社から徒歩で行ける高千穂峡にも向かうことにしました。

合わせて行きたい 自然に圧倒される高千穂峡


高千穂峡

高千穂神社から高千穂峡までは歩いて20分ほどの距離でした。
訪れたのは紅葉シーズンで、道のりは緩やかな下りが中心。ハイキングのような気分で向かいました。

高千穂峡は、阿蘇の火山活動によって流れ出た溶岩が冷えて固まり、五ヶ瀬川に長い年月をかけて削られてできた峡谷です。切り立つ柱状節理の岩壁は圧巻。自然の力を間近に感じます。


貸しボートもある

そして驚いたのが、澄んだ川の青さです。透き通った水に光が差し込むと、川底の地形と重なって深い青に見えるそう。高千穂峡の豊かな自然と相まって神秘的に感じられました。
今回、私は利用しなかったのですが、貸しボートも人気があります。季節や時間帯によっては当日券が出ないこともあるようなので、乗りたい方は事前にインターネットで予約しておくと安心です。


高千穂で文化と自然とご縁に触れる旅

東京から宮崎・延岡を経て高千穂へ。

神話の里で文化や自然に触れた今回の行程は、車窓からの景色も楽しく、移動そのものも旅の楽しさにつながりました。
縁結びでも親しまれている高千穂神社は、自然と良いご縁に恵まれそうだと思える素敵なお社。
かわいい授与品や高千穂峡の神秘的な景色など、訪れた場所それぞれに魅力があり、思い出深い旅となりました。
今回は紅葉の季節でしたが、別の季節にもまた訪れてみたいです。


基本情報

名称 高千穂神社
所在地 〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
問い合わせ先 0982-72-2413
URL https://www.instagram.com/takachiho.jinja/

著者紹介

井口エリ

神社や街歩きが好きなフリーライター。
旅先ではひたすら車窓の景色を見るタイプで、電車から見えるなかなか行けなそうな場所の神社に思いを馳せるのが好き。御朱印をきっかけに神社に興味を持ち、非常勤巫女も経験。中立的な立場からの「プロ参拝者」目線を生かして「神社アドバイザー」として御朱印や授与品の開発に従事している。

X:https://twitter.com/chip_potekko

  • 取材・撮影・文=井口エリ
  • 掲載されているデータは2025年11月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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