むすび鉄 ~鉄道で巡る縁結び&縁切り神社
“良縁”というと恋愛のイメージが強いですが、仕事や人との縁、時間の縁なども立派なご縁。
鉄道に乗って、人と人、人と物との良いご縁を結ぶ「むすび鉄」の旅に出てみませんか?
元非常勤巫女で、神社アドバイザーとしても活躍するライター 井口エリさんがちょっとディープな“縁結び&縁切り”にまつわる神社をご紹介します。
北海道・星置に鎮座する星置神社は、良縁を結んでくれるとして知られる神社。星を冠するロマンティックな名前にちなみ、星をモチーフにしたお守りやおみくじなどの授与品もたくさん。
さらに魅力的なのが、電車で札幌から約25分、小樽からは約21分というアクセスの良さ。人気観光地の間に位置しているので、札幌・小樽観光のプランに気軽に参拝を組み込むことができます。
良縁祈願と星に願いを込めて、星置神社へ出発です。
新千歳空港から列車で約1時間10分
旅の始まりは北の玄関口・新千歳空港から。
北海道内最大の空港として知られ、東京・羽田をつなぐ新千歳線は、国内線の旅客数で1位を記録したことも。空港内には多彩なレストランに温泉や映画館まで揃っていて、一日過ごせそうな充実ぶり。
そして鉄道への接続もラクラクです!
JR線新千歳空港駅
空港から空港駅へは敷地内地下直通になっています。空港内から直接鉄道駅にアクセスできるのはとても便利でありがたいですね……!
快速エアポートでほしみ駅へ
ここから星置神社の最寄り駅であるほしみ駅へは、函館本線の普通列車、または快速エアポートを利用して向かいます。
ほしみ駅から星置神社へ のどかな景色に癒やされる
新千歳空港からは、鉄道で約1時間10分。乗り換えを経て、ほしみ駅に到着しました。
ほしみ駅。前駅は星置駅だが、神社へはほしみ駅の方が近い
札幌からは約25分ですが、駅につくと自然豊かでのどかな光景が目の前に広がり、ちょっとした秘境感。
駅前はのどか
そんなほしみ駅、ちょうど札幌と小樽の間ぐらいに位置しているため、どちらの観光にも組み込みやすいのもうれしいポイントです。
星置川
地名の由来のひとつともなったといわれている、星置川を越えて神社へと向かいます。
高台に鎮座する、開拓の歴史を刻む星置神社
ほしみ駅から徒歩11分ほどで星置神社に到着しました。
手稲の高台に星置神社は鎮座している
星置神社の始まりは、1884(明治17)年。広島県佐伯郡からこの地に移り住んだ人々によって開拓が始まり、その後山口県、富山県、青森県からの移住者も加わりました。そして、開拓の暮らしの心の拠り所として、1887(明治20)年に木造の小さな祠が建てられました。
祀られているのは、故郷で信仰されていた天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)、大己貴神(おおなむちのかみ)の三柱を勧請したものです。
星置神社
その後、1913(大正2)年に今の場所へと遷り、記念碑とともに小さなお社が建てられました。現在の社殿ができたのは1973(昭和48)年のこと。2013(平成25)年には遷座から100年を迎え、今も変わらず、地域の人々に大切にされています。
鳥居から景色を望む
境内の鳥居からは、遠くまで見通せる日には石狩湾も見えるとか。
境内はかわいいカエルだらけ 別名は「カエル神社」
気になったのが、境内のいたるところで見かける蛙・かえる・カエルの置物たち。
なぜこんなにカエルが……?
現在の高台にご遷座する前、あたり一面にカエルの鳴き声が響き渡っていました。
カエルは農作物を荒らす害虫を食べてくれる存在。開拓に励む住民たちにとってはまさに「縁起の良い生き物」で、いつしか「カエル神社」「蛙様」とも呼ばれるようになりました。
カエルは素材も表情も大きさもさまざま
現在境内で親しまれている「撫で蛙」は、神社が今の高台へ遷ってから100年を迎えた「御遷座百年記念」(2013年頃)の際に奉納されたもの。
境内で祀られている撫で蛙
撫でガエルは願いを込めて、頭を撫でて参拝してみてください。また境内のたくさんのカエルの置物は、願いが叶ったお礼にと奉納されたものも多くあるそうです。
参拝しながら、自分好みのお気に入りの一匹を探してみるのも楽しいかもしれません。
縁結びの御利益と、御神木「むすびの銀杏」
ちなみに夜はイルミネーションも輝く
星置神社が縁結びのお社として親しまれている理由のひとつに、御祭神の一柱・大己貴神の存在があります。
大己貴神は別名を大国主神(おおくにぬしのかみ)といい、開拓・縁結び・医薬など幅広いご神徳を持つ神様。日本一の縁結びの神様として名高い、出雲大社の御祭神としても知られています。
また、境内には、縁結びスポットとして信仰を集める御神木「むすびの銀杏」があります。
むすびの銀杏
しめ縄で結ばれた雌雄の夫婦の銀杏で、いつの頃からか「むすびの銀杏」に触れて神社を参拝すると良いご縁がいただけて子宝に恵まれると、「子宝の銀杏」「子授けの銀杏」と呼ばれるようになりました。
常時50種類!? 多彩な御朱印も魅力
そんな星置神社は、御朱印の種類が豊富なことでも知られています。なんと常時50種類ほどを揃えているそう。今回いただいた御朱印は刺繍、クリア、切り絵の3種。
刺繍の御朱印(夏版)
夏季クリア御朱印(イルカ)
切り絵の御朱印
横型の見開き御朱印帳は、見開きタイプや切り絵の御朱印もバインダー式でスッキリ収納できて便利です。
見開き御朱印帳(バインダー)
横型の御朱印帳はまだ扱っている神社が少なく、出合えるとちょっと嬉しくなります。
季節ごとの御朱印も、参拝のたびに新しい楽しみがありますね。
星づくしの授与品で、星に願いを込めて
御朱印だけでなく、授与品にもかわいいものがたくさん。星置神社では、こんな星の授与品を手に入れました。
星占いみくじ
星型のころんとした質感がかわいい、星占いみくじ。
願星守(白地のものもあり)
星の刺繍が美しい願星守は、心願成就のお守りです。
星月幸運挟み守
星と月の形をした布地のお守り。スマホケースやお財布に忍ばせてもかさばりません。
今回は星の授与品を中心に授与していただきましたが、ほかにもカエルのお守りや、神社オリジナルのお守りなどもたくさん! 参拝の際には、お気に入りを見つけてみてください。
また、授与品は時期や在庫によって取り扱いがない場合もあるので、公式Instagram(https://www.instagram.com/hoshiokijinjya.official/)をチェックしておくと安心です。
星置神社 授与品
今回いただいた御朱印や授与品がこちらです(※一部)。どれもかわいくて見ているだけで心が弾みます。
札幌・小樽観光に、星と良縁のご利益をプラスして
札幌・小樽から電車でわずか25分ほどという好アクセスながら、一歩足を踏み入れれば、のどかな自然と温かな信仰が息づく星置神社。良縁の御利益やむすびの銀杏、地元で愛される撫で蛙、そして星にちなんだ授与品の数々と、見どころも御利益も盛りだくさんです。
札幌・小樽観光の合間に、少し足を延ばして、星と縁に願いを込める参拝をしてみませんか。
札幌や小樽観光にも組み込める距離感なのもうれしい(小樽運河)
基本情報
| 名称 | 星置神社(ほしおきじんじゃ) |
|---|---|
| 所在地 | 〒006-0050 北海道札幌市手稲区星置南1丁目8番地1 |
| 交通アクセス | JR線ほしみ駅南口から徒歩約11分 |
| 問い合わせ先 | 011-685-6770 |
| URL | https://www.instagram.com/hoshiokijinjya.official/ |
著者紹介
- ※取材・撮影・文=井口エリ
- ※掲載されているデータは2026年8月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。


