むすび鉄 ~鉄道で巡る縁結び&縁切り神社
“良縁”というと恋愛のイメージが強いですが、仕事や人との縁、時間の縁なども立派なご縁。
鉄道に乗って、人と人、人と物との良いご縁を結ぶ「むすび鉄」の旅に出てみませんか?
元非常勤巫女で、神社アドバイザーとしても活躍するライター 井口エリさんがちょっとディープな“縁結び&縁切り”にまつわる神社をご紹介します。
三重県鈴鹿市に鎮座する椿大神社(つばきおおかみやしろ)。日本国内に二千社あまりある猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る神社の総本宮として知られ、実は「呼ばれた人しか行けない神社」とも噂されていたり。
そんな椿大神社は、境内の別宮 椿岸神社は縁結びの神様として信仰され、良縁成就を願う人々の参拝が絶えません。人生の道ひらきや、人と人とのご縁を結ぶと広く親しまれている神社なのです。
四日市は名古屋から約40分 椿大神社へ
旅の始まりはJR名古屋駅から。
JR名古屋駅からスタート!
椿大神社の最寄り駅のひとつであるJR四日市駅へは、関西本線で約35〜45分ほどです。
快速なら名古屋駅から2駅。四日市までは旅に出る前に想像していたよりも、ずっとアクセスしやすい距離感でした。
JR四日市駅から椿大神社へは、駅前バス停から路線バスに乗車します。
バスはJR四日市駅前から出ています
本数はおおむね1時間に1本ほどなので、事前に時刻表を確認しておくと安心です。椿大神社行きの三重交通バスは、後方の乗車口から乗車する方式です。
ちなみに、注意してほしい点があって、JR四日市駅にはコインロッカーが設置されていません(2026年2月現在)。
JR四日市駅
また、椿大神社周辺にも手荷物を預けられる場所はないため、荷物を預けたい場合は近鉄四日市駅を利用するのがおすすめです。椿大神社へ向かう三重交通のバスは、近鉄四日市駅前からも発着しています。
バスに乗車し、椿大神社へ向かう道中で印象的だったのが、車窓から見える茶畑の多さ。
車窓から見えた茶畑
あとから知ったのですが、三重県は 静岡県、鹿児島県に次いで全国第3位の茶の生産量を誇ります。この一帯を含めて三重県で生産されるお茶は、「伊勢茶」と呼ばれます。
こうした地域ならではの風景に触れたり、新たな発見があったりするのも旅の醍醐味ですね。
猿田彦大神を祀る総本宮 みちびきの神様「椿大神社」
椿大神社
乗車して約1時間。鈴鹿山系の中央山麓に鎮座する椿大神社に到着しました。
境内に一歩足を踏み入れると、胸いっぱいに深呼吸したくなるような清々しさを感じます。
清々しい空気に満ちている境内
椿大神社は全国二千社あまりある、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を主神としてお祀りする神社の総本宮です。親しみをこめて「椿さん」とも呼ばれています。
椿大神社 御本殿・拝殿
猿田彦大神は、天照大神の御孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が日向・高千穂へ天孫降臨された際、その一行を道案内した神様と伝えられていることから、万事を良い方向へ導く「みちびきの神様」として信仰されています。
猿田彦大神とつながりがある「高千穂神社(宮崎県)」へ
良縁を願うなら別宮 椿岸神社へ
そして、縁結びの御利益で知られているのが境内別宮の椿岸神社(つばききしじんじゃ)です。
別宮 椿岸神社
ここに祀られているのは猿田彦大神の妻神である天之鈿女命(あめのうずめのみこと)。
芸能や縁結び、夫婦円満の神様として信仰されており、こちらのお社では神前挙式も行なっています。
みちびきの神様である猿田彦大神と、その妻で縁結びの信仰で知られる天之鈿女命。良いご縁へと導いて、結んでくださりそうな心強い神様です。
かなえ滝
そしてこちらに参拝したらぜひ立ち寄りたいのが、椿岸神社のすぐそばにある"願いが叶う"といわれる「かなえ滝」。
このかなえ滝をスマートフォンの壁紙・待ち受け画面にすると「願い事が叶う」というジンクスがあるそうです。
仕事運アップ!? 「経営の神様」を祀る松下幸之助社
仕事運の向上を願って参拝したいのが、生前から「経営の神様」と称された松下幸之助を祀る松下幸之助社です。
松下幸之助社
「良縁」というと恋愛のイメージが浮かびますが、人とのつながりや仕事との出会いもまた大切なご縁なのです。
椿モチーフのかわいらしい御守りがたくさん!
椿大神社では、社名にちなんだ椿モチーフのかわいらしい御守りが多数授与されています。
まるくいく守り(初穂料:1000円)
椿モチーフのコロンとしたかわいい御守り「まるくいく守り」。
すべての心配事をまるく収めてくれる御守りで、紺地のものと白地のものがあります。
開運つばき御守(初穂料:1000円)
ちりめんの紅白の椿がかわいい「開運つばき御守」。
春の訪れを告げる椿にちなんで、良いことが訪れて運を開く「みちひらき」の御守りです。身に着けやすいデザインもうれしいですね。
椿は厄除けや、春を告げる聖なる木として、古くから縁起の良い花として親しまれてきました。身に着ければ運気も高まりそう。
なお、こちらで紹介した椿の授与品はほんの一部です。ぜひ神社でお気に入りを見つけてみてください。
椿大神社名物の「椿とりめし」を食べる!
参集殿へ
椿大神社の参集殿や椿会館では名物の椿とりめしが食べられると聞き、参集殿の食堂で昼食をとることにしました。
椿とりめし定食(880円)
今ほど交通が便利ではなかった時代、遠方から参拝に訪れた人々に先代宮司夫人がふるまっていた味を再現したのが、この「とりめし」です。とりめし自体は、古くから鈴鹿地方で親しまれてきた家庭料理なのだそうです。
とりめしは鶏肉やにんじん、こんにゃくが入った味付けごはんなのですが、味付けがこれまで食べてきたものとは違うものでした。甘めでしっかりとした味付けが違いを感じさせるのでしょうか。とにかくおいしくて、疲れた体に沁みました……。
さまざまな良縁を願って訪れたい、椿大神社
椿大神社は大きな神社ですが、最寄り駅からバスで約1時間とやや距離があることもあり、「呼ばれた人しか行けない神社」といわれることもあるそうです(ちなみに、車なら名古屋から約40分とアクセスも良好です)。実際に訪れてみると、その由縁にもどこか納得してしまうような、足を運んだかいがあると感じられる清々しい空気の神社でした。
境内には見どころも多く、かわいらしい授与品や名物のとりめしも楽しめて、一日ゆったり過ごせます。
良縁を願う旅先として訪れてみてはいかがでしょうか。
基本情報
| 名称 | 椿大神社(つばきおおかみやしろ) |
|---|---|
| 所在地 | 〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町1871 |
| 交通アクセス | JR四日市駅から三重交通 椿大神社行きバスで約1時間 |
| 問い合わせ先 | 059-371-1515 |
| URL | https://tsubaki.or.jp/ |
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著者紹介
- ※取材・撮影・文=井口エリ
- ※掲載されているデータは2026年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。



