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2020.08.26旅行「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」を最大活用! SHIMANAMI LEMON BIKEで瀬戸内を走ろう

今行きたい! 新しい瀬戸内の魅力をピックアップ

まもなく10月から始まる「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」。このキャンペーンに合わせて今、瀬戸内では新しい観光スポットが続々登場中!10月を待たずとも訪れたい瀬戸内の魅力を、トクトクきっぷ「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」とあわせてご紹介していきます!

尾道にあの特産品カラーの「ある乗り物」が登場!

今回ご紹介するのは広島県尾道エリア。瀬戸内海に浮かぶ島々を行く船が往来し、造船の町としても有名です。また、「しまなみ海道」の玄関口として、サイクリストたちの集う街でもあります。さらにはJR西日本の運行している豪華寝台列車「TWILIGET EXPRESS瑞風」山陽コースの立ち寄り観光地にも設定されており、観光スポットとしても見どころ満載のエリアです。


尾道 街並み 国鉄型車両が走る 尾道の街を行く「国鉄型車両」の走る風景。造船が盛んでしまなみ海道のはじまりの街だ

現在、造船が進められているJR西日本が運行に携わっている観光型高速クルーザー「SEA SPICA」もここ、尾道生まれです。尾道へのアクセスは山陽新幹線 新尾道駅もしくは、関東、関西からであれば新幹線停車列車の多い福山駅から山陽本線に乗り継いでのアクセスが便利です。尾道エリアを行き交う山陽本線は、今ではだいぶ活躍する姿が見られなくなっている「国鉄型車両」での運行がほとんど! 車内はリニューアルされて快適ですが、国鉄型車両が持つどこかレトロな顔立ちはほぼそのままです。尾道を訪れる際はぜひ乗ってみてくださいね。そうそう、「国鉄型車両」の醍醐味はなんといっても力強いモーター音! ぜひ、ご乗車の際は「モハ」がおすすめですよ!

尾道に来たならやっぱり体験したいのが、瀬戸内の島々を周るサイクリング。といってもいきなり片道約70km以上のしまなみ海道を走破するのは、日常的に自転車に乗っている人でもちょっと大変。そこで、少しだけ瀬戸内サイクリングの雰囲気を楽しめるようなショートコースがおすすめです。また、尾道はレンタサイクルも充実していますが、その中でも今回おすすめしたいのが、「SHIMANAMI LEMON BIKE」! さわやかな黄色い自転車は、尾道から船で50分ほど行った瀬戸田の名物「レモン」をモチーフにしています。

今回、このレモン色のオリジナル自転車を作るために、地元尾道の自転車メーカー「BETTER BICYCLES ONOMICHI」とJR西日本とがコラボレーション。“尾道発。ちょっといい、自転車。”をコンセプトに掲げ、こだわりのオーダーメイド自転車が製作できるこちらのお店だからこそ実現できたJR西日本オリジナルの自転車が誕生しました。


SHIMANAMI LEMON BIKE 見ているだけで心もさわやかになりそうな 「SHIMANAMI LEMON BIKE」(提供:JR西日本)


SHIMANAMI LEMON BIKE ロゴ ロゴマークにもこだわりが!

見た目はかわいいけれど、走行性能は実力派。「マニアックになりがちな自転車の世界をもっといろいろな人に感じてほしい」と語る「BETTER BICYCLES ONOMICHI」店長の馬場秀雄さんこだわりの「乗りやすく、楽しめる自転車」になっています。例えば変速機は内蔵型を採用し、停車中でも変速可能なうえ、チェーントラブルなども発生しにくいものをチョイス。タイヤもオシャレさを優先しつつもグリップ力の高いものをプロ目線で厳選しています。さらに黄色い塗料は若干粗面調のものが使われていますが、これは「よりレモンっぽくなるかなぁって」というこだわりっぷり!
「BETTER BICYCLES ONOMICHI」は尾道駅の東側にある「尾道本通り商店街」を抜けた先にあるので、サイクリングのコースに入れ込むのもおすすめです。


BETTER BICYCLES ONOMICHI 店長の馬場秀雄さん 「BETTER BICYCLES ONOMICHI」店長の馬場秀雄さん。自分だけの自転車を作ってくれる。自転車や尾道のことを何でも教えてくれるやさしい店長。

「SHIMANAMI LEMON BIKE」を日帰りでオトクに楽しむならこのきっぷ!

この「SHIMANAMI LEMON BIKE」ですが、借りられるスポットは尾道エリアでは「m³ HOSTEL」、瀬戸田エリアでは「汐待亭」、「しまなみロマン」、「旅館つつ井」、「島ごころSETODA」の合計5か所。利用には事前に予約しておくのを忘れずに!

でも新幹線で尾道に行き、この「SHIMANAMI LEMON BIKE」を利用する日帰り旅行をするなら、トクトクきっぷ「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」が絶対おすすめ! こちらのトクトクきっぷはJR西日本のネット予約サイト「e5489」限定のきっぷで、発売は京都市内、大阪市内、神戸市内、岡山、広島、新山口、新下関発着の7種類。ネット販売のほかに気を付けたいポイントとしては、日帰りの利用で申し込みは2名以上、出発の3日前までに購入する必要があります。尾道までは大阪方面からは往路「さくら545号」、「ひかり533号」のいずれか、広島方面からは「こだま840号(一部の日を除きハローキティ新幹線で運転)またはこだま842号」の普通車指定席が利用でき、それぞれ福山、三原から山陽本線へ乗り継いで尾道へ向かいます。なお、帰りは自由な時間の「ひかり」、「こだま」の普通車指定席が利用可能です。加えて、サイクリングを楽しむために「SHIMANAMI LEMON BIKE」の利用券(1日1回)と尾道港~瀬戸田港の「瀬戸内クルージング」の1往復がついています。料金はおとな1名あたり大阪市内発着で11000円とかなりリーズナブル! 気軽な日帰り尾道旅に最適なトクトクきっぷです。(京都発着の場合、新幹線の利用は新大阪発着となります)「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」は2020年12月23日までの発売です。詳しくはこちら(https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/tokutoku/onomichi_shimanami_cycling_kippu/)も合わせて確認してください。

おすすめ2大サイクリングコース

「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」を使って尾道に行く場合、尾道に到着するのは午前9時前後。日帰りとはいえじっくりと尾道を満喫することができます。こちらのきっぷを利用してサイクリングするなら、パンフレットにも記載されている2大コースを参考にしてみましょう。1コース目はまず尾道駅から歩いて3分の尾道港からきっぷの料金に含まれている「瀬戸内クルージング」で瀬戸田に向かい、現地で自転車をピックアップ。その後、生口島と大三島を結ぶ「多々羅大橋」を渡る「瀬戸田~多々羅大橋往復コース」です。続いてもう一つのコースは、尾道駅2Fのm³ HOSTELで自転車をピックアップし、駅前から出港している渡船で向島へ。そしてこの向島をぐるりと一周する「向島一周コース」です。どちらも全長約20km、目安となる所要時間は2時間~3時間と、自分のペースでペダルをこいで周るのに最適な距離になっています。瀬戸田では、瀬戸内の海の幸であるタコを使った料理が味わえるほか、名産のレモンをふんだんに使ったレモンケーキなど、サイクリングの合間に楽しみたい地元グルメも盛りだくさん! 絶景の合間にぜひ楽しみましょう!


道の駅 多々羅しまなみ公園 「瀬戸田~多々羅大橋往復コース」で周る「道の駅 多々羅しまなみ公園」(提供:JR西日本)


瀬戸田 タコ天丼 瀬戸田では瀬戸内の恵みをふんだんに使った食事が各所で楽しめる。こちらはタコ天丼。


島ごころSETODA レモンケーキ


島ごころSETODA レモンオリーブオイル 瀬戸田エリアの自転車貸し出しポイントにもなっている「島ごころSETODA」では、焼きたてふわふわのレモンケーキやレモンを使った様々な品を購入できる。

この「SHIMANAMI LEMON BIKE」を企画したのはJR西日本の営業本部 中野章子さんと岡山支社営業課 星島久美さん。
「この『SHIMANAMI LEMON BIKE』に乗ることが旅の目的になるような自転車にしたくてこだわり抜きました。デザインのアイディアは地元自治体・大学との連携で実施した「瀬戸内カレッジ」という取り組みの中で出された神戸松蔭女子学院大学の学生さんからの提案から誕生しました。若い女性でも気軽に楽しめる自転車を目指しています。一方で、旅先でケガをしてしまったら、せっかくの旅行も台無しなので、「BETTER BICYCLES ONOMICHI」の店長に自転車のプロとして、安全性、機能性についてたくさん相談に乗ってもらい、今の形になりました。」


中野章子さんと星島久美さん 「SHIMANAMI LEMON BIKE」を立ち上げたJR西日本 営業本部 中野章子さん(左)と岡山支社営業課 星島久美さん(右)。自身も瀬戸内に魅了されたそう。

そんな、黄色い「SHIMANAMI LEMON BIKE」。実は数台だけ車体が緑色の「グリーン」タイプの自転車もある。なぜにレモンなのにグリーンなのだろう・・・そう、「早摘みレモン」のグリーンをイメージしているのだ!

「尾道・しまなみサイクリングきっぷ」でGO!!

「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」を目前に楽しい話題が続く瀬戸内エリア。
島々を渡る潮風はきっとみなさんの心を軽やかにしてくれるはずです。


著者紹介

村上悠太

1987年鉄道発祥の地新橋生まれ、JRと同い年の鉄道写真家。
交通新聞社刊「鉄道ダイヤ情報」では「ユータアニキ」としてあらゆる現場で鉄道を支える「鉄道HERO」たちの取材を続ける。元々旅好きから写真を始めたので、乗り物に乗って旅をしながら写真を撮るのが大好き。

  • 写真/村上悠太(特記のものを除く)
  • 掲載されているデータは2020年8月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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