富良野線は北海道のほぼ中央を南北に走り、旭川駅と富良野駅間を結ぶローカル路線。
沿線には旭川、美瑛(びえい)、富良野といった人気の観光地があり、北海道屈指の観光路線となっている。
上富良野駅付近は十勝岳連峰が眺望できる沿線随一の絶景ポイントであり、車窓からの眺めが美しいのも富良野線の特徴。
初夏にはラベンダーが咲き乱れ、開花期には臨時駅のラベンダー畑駅も開設する。
冬ならではの絶景ポイントを見て回ったり、様々なご当地グルメやアクティビティを楽しもう!
※写真は千代ケ岡駅~北美瑛駅間
人気ドラマの舞台やこのエリアならではの数々の絶景やアクティビティが楽しめる北海道の真ん中を走る冬の富良野線の旅
富良野線路線図
富良野線列車
キハ150形気動車
JR北海道が1993年から運用する一般形気動車。それまでの単行運転用気動車(キハ40形)では出力不足により冬季積雪時に単行運転ができなかった。そこで、積雪時でも単行運転ができるよう高出力機関を搭載し、動力性能を向上させた両運転台式気動車。富良野線を走る車両には、JR北海道のコーポレートカラーである萌黄色とラベンダーをイメージした紫色の帯が施されている。
富良野線おすすめスポット情報
旭川市旭山動物園
北緯43度46分、日本最北の動物園
1997年から動物の自然な生態が見られる行動展示に取り組み話題となる。ペンギンが飛んでいるように泳ぐ姿を見られる水中トンネルや、アザラシの特徴的な泳ぎを見られる円柱水槽など、これまでになかった視点から動物を観察できる。近年では、ニホンザルとニホンイノシシといった違う種類の動物を同じ施設で飼育する共生展示も試みている。
旭川市旭山動物園
●交通アクセス
旭川駅から旭川電気軌道バス「旭山動物園」行き約40分、終点下車すぐ
●URL
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
旭川市博物館
アイヌの歴史と文化に出会う
常設展示室は2層構造になっており、上層階では、大陸や日本などと活発な交易をくりひろげ、複雑な社会を生み出してきたアイヌの歴史と、その文化の伝承と創造に取り組む今日の上川アイヌの姿を紹介。下層階では、2万年前から現代までの上川盆地の人類の歴史と、この地域の地質や地形、生息する生きものなど自然の様子を紹介。
旭川市博物館
●交通アクセス
旭川駅から徒歩約10分
●URL
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/hakubutukan/
あさひかわラーメン村
味比べが楽しみなラーメンテーマパーク
旭川を代表する8軒のラーメン店の食べ歩きが楽しめる。外壁には、旭山動物園の動物たちが旭川の街並みを背に、川に見立てたラーメンを食べる壁画が描かれている。館内には、縁結びのご利益も期待できるというあさひかわラーメン村神社が鎮座。神社横の休憩スペースには、麺を持つ箸が空中に浮かぶ巨大なラーメン丼型ベンチが設置されている。
あさひかわラーメン村
●交通アクセス
旭川駅から車約20分
●URL
http://www.ramenmura.com/
蔵囲夢
100年以上の歴史を刻むレンガ倉庫群
1900(明治33)年から1913(大正2)年にかけて旭川駅に近接して建てられたレンガ倉庫群。現在も残る7棟はすべて登録有形文化財。2棟が事務所や倉庫として使用されているほか、5棟を「デザインギャラリー」「コレクション館」「インテリーニ(家具店)」「大雪地ビール館」「リハーサルホール」として改装し、地域文化の拠点となっている。
蔵囲夢
●交通アクセス
旭川駅から徒歩約2分
●URL
http://potato.hokkai.net/~ada/gallery/kuraimu.html
5・7小路こうじふらりーと
市民がふらりと立ち寄る飲み屋横丁
旭川市5条通7丁目にある小路。中央市場として戦前から栄えてきたが、時代の経過とともに飲食店が増え、飲み屋横丁のイメージが強くなってきたため、2004年に「5・7小路 ふらりーと」と改称。昭和の面影を残す小路に、焼き鳥、炉端焼き、立喰いそば、居酒屋、ラーメンなどの飲食店を中心に、酒販店、青果店、ヘアーサロンなど18店舗が並ぶ。
5・7小路こうじふらりーと
●交通アクセス
旭川駅から徒歩約11分
●URL
http://furari-to.net/
雪の美術館
雪をテーマにしたメルヘンの館
中世ヨーロッパの城のような外観。約200枚の雪の結晶を部屋一面に展示するスノークリスタルミュージアム、大きな氷柱や氷の造形物で飾った氷の回廊など、内装は雪をイメージしている。地下メインフロアの音楽堂では、巨大な天井画「北の空」が圧巻。お気に入りのドレスを着て写真撮影ができる「お姫様体験」が好評で、カフェレストランも併設。
雪の美術館
●交通アクセス
旭川駅から車約15分
●URL
https://yukibi.marryblossom.com/
白金青い池
水面が青く見える神秘の池
1988(昭和63)年12月に噴火した十勝岳の火山泥流災害を防ぐために美瑛川に造成された堰堤の一つに水が溜まった人工池。水没し立ち枯れたカラマツやシラカバが幻想的な雰囲気を醸し出している。冬季(今回は2020年4月30日まで)は、様々な照明パターンを映し出し、約10分間で一つのストーリーを表現するライトアップを実施する。
白金青い池
●交通アクセス
美瑛駅から車約20分
●URL
https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirogane-blue-pond/
白ひげの滝
白い滝と青い川が描く渓谷の絶景
「白金青い池」から上流へ約2.5キロメートル行った地にあり、びえい白金温泉街の観光名所の一つ。十勝岳連峰の地下水が自然岩の間から染み出て、岩肌をつたって落差30メートルを流れ落ちる。地下水は火山性物質を含むため美瑛川はコバルトブルーになり、通称「ブルーリバー」と呼ばれる。白ひげの滝のライトアップは通年で実施中。
白ひげの滝
●交通アクセス
美瑛駅から車約30分
●URL
https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirahige-waterfalls/
四季彩の丘
大雪山連峰を望む雪原で冬遊び
春から秋にかけては、広大な花畑や野菜畑が色鮮やかなパッチワークを描く、美瑛を代表する風景が広がる。冬は一面がスノーランドとなり、スノーラフティングやスノーモービルなどのアクティビティを楽しめる。通年営業のアルパカ牧場も子どもたちに人気だ。雪原と大雪山連峰を望むレストランでは、自社栽培の野菜を使った料理を味わえる。
四季彩の丘
●交通アクセス
美馬牛(びばうし)駅から徒歩約25分
●URL
https://www.shikisainooka.jp/oka.jp/
十勝岳温泉 湯元 凌雲閣
雄大な自然に包まれる宿
1960(昭和35)年に創業者が発見した温泉で、3年後に宿を開業。北海道で一番高所となる標高1280メートルに位置し、十勝岳連峰の眺望が素晴らしい。山の斜面にせり出すように造られた露天風呂や2種類の泉質の浴槽がある内湯は、すべて源泉かけ流し。特産のかみふらのポークや地元産の野菜を使った料理にも定評がある。日帰り入浴もできる。
十勝岳温泉 湯元 凌雲閣
●交通アクセス
上富良野駅から町営バス約40分または富良野駅から車45分
●URL
https://www.ryounkaku.jp/
グラス・フォレストin富良野
国内外のガラス作品が勢ぞろい
1号館から7号館まである施設は、手作り工房やショップ、体験工房などがそろい、ガラスのテーマパークという趣。ミニチュアガラスなどのメルヘン調の作品、とんぼ玉を使った和風の作品、フュージングガラスやクリスタルガラスを使った洋風の作品など多種そろう。ダイヤモンドダストをイメージした「しばれ硝子」は、工房自慢のオリジナル作品。
グラス・フォレストin富良野
●交通アクセス
富良野駅から車約20分またはふらのバス約40分
●URL
https://furano-glass.jimdofree.com/
ニングルテラス
森に点在する15軒のクラフトショップ
ニングルとは、脚本家・倉本聰氏の著書『ニングル』に登場する北海道の森に住む身長15センチメートルほどの小人のこと。切り絵で描いた風景作品を扱う「紙々の森」、木や陶器で作ったフクロウが並ぶ「ふくろうの家」、雪や氷をモチーフにしたガラス作品を扱う「ガラスの家」など、森の中に15軒のログハウスのクラフトショップが点在。
ニングルテラス
●交通アクセス
富良野駅から車約10分
●URL
https://www.princehotels.co.jp/furano-area/summer/ningle/
ふらのジャム園
北海道産果実や野菜の無加水ジャム
ジャムに使用される素材は、砂糖を含めほとんどが北海道産。完熟した果実や野菜を使い、無加水・無添加・無着色で作る自然の味。試食しながら買い物ができるジャム工房のほか、ジャムクリームたっぷりの焼き立てシュークリームを味えるスイーツ工房やジャム作り体験教室を併設。グッズ販売やギャラリーがあるアンパンマンショップが隣接。
ふらのジャム園
●交通アクセス
富良野駅から車約25分
●URL
https://www.furanojam.com/
富良野チーズ工房
富良野産の牛乳を使った絶品チーズ
森の中に立つチーズ工房では、チーズ製造室や熟成庫を見学することができ、2階では工房で製造した乳製品を使った菓子類などを販売。敷地内には、本格的な薪窯焼きピッツァを味わえるピッツア工房、ジェラートの製造・販売を行うアイスミルク工房、バターやアイス、チーズなどの手作り教室を開催する体験工房などが点在する。
富良野チーズ工房
●交通アクセス
富良野駅から車約9分
●URL
http://www.furano-cheese.jp/
フラノマルシェ
市民が地元の食文化を楽しむ空間
富良野ブランド品がそろう物産センター「アルジャン」、農産物直売所「オガール」、パンとカフェの「サボール」、ジェラートアイスやハンバーガーなど5店舗のテイクアウトショップがある「フラディッシュ」の4ゾーンで構成。隣接するフラノマルシェ2には、イベントなどが行われる「タマリーバ」を中心に、雑貨、惣菜、洋食など9店舗が並ぶ。
フラノマルシェ
●交通アクセス
富良野駅から徒歩約7分
●URL
https://www.furano.ne.jp/marche/top.asp
レジャーガイド 遊び屋
富良野の大自然が遊びの舞台
北海道の大自然をフィールドに、インストラクターとともにさまざまなアクティビティを体験できる。大雪山や十勝岳連峰、富良野盆地を一望する熱気球フリーフライトやパラセーリング、林道や雪原を疾走するスノーモービルやスノーラフティング、雪原に残された動物の足跡を見つけるのが楽しいスノーシュートレッキングなど多彩なメニューを用意。
レジャーガイド 遊び屋
●交通アクセス
富良野駅から車約8分
●URL
http://asobiya.jp/
富良野線イベント情報
第61回旭川冬まつり 期間:2020年2月6日~2月11日
迫力満点の世界最大級の大雪像
半世紀以上の歴史をもち、2019年は98万人を超す来場があった冬の北海道を代表するイベント。メイン展示となる世界最大級の大雪像に圧倒される。このほか、雪国グルメを楽しめる「冬マルシェ」、世界最大級の雪の滑り台などの体験アクティビティ、夜空を彩る映像と花火のショー、キャンドルやイルミネーションの演出など盛りだくさん。
富良野線おすすめの宿
地図
- ※文:塙広明(アド・グリーン)
- ※写真協力:旭川市博物館、旭川市観光コンベンション協会、あさひかわラーメン村、上川倉庫、5・7小路ふらりーと事務局、雪の美術館、美瑛町観光協会、四季彩の丘、十勝岳温泉 湯元 凌雲閣、新富良野プリンスホテル、グラス・フォレストin富良野、フラノマルシェ、レジャーガイド 遊び屋、層雲峡観光協会、ふらの観光協会、旭川市観光課
- ※掲載されているデータは2019年12月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。