トレたび JRグループ協力

2020.02.21旅行肥薩線のんびりきっぷで春らんまんの南九州へ! 家族みんなで歴史旅&温泉ざんまい

我が子に伝えたい南九州の深い歴史、美肌の湯とスイーツでママも笑顔咲く

国内で一足先に早く春を迎える南九州。肥薩線のんびりきっぷは、フリー区間なら「3日間」も乗り降り自由なので、じっくりと家族旅行を楽しめます。今回の旅程では、春の桜が美しい歴史スポットをはじめ、家族貸し切り温泉、美肌の泥湯など個性のある温泉もチョイス。ぽかぽか陽気に包まれる2泊3日の旅で、家族の絆も深まるはず!

1日目 復活を遂げる熊本のシンボルに感動、城下では"映える"スイーツを堪能!

【2泊3日】肥薩線のんびりきっぷで行く家族旅行のモデルコース/博多駅から鹿児島方面へ向かう


モデルルート
7:34発

博多駅

  • 鹿児島本線 快速 荒木行
7:48着

二日市駅 ※乗り換え

7:50発

二日市駅

  • 鹿児島本線 熊本行
9:59着

熊本駅

  • 路面電車などで熊本城へ/子どもに人気の「オニ盛りいちごソフトクリーム」で笑顔満開
13:22発

熊本駅

  • 鹿児島本線 区間快速・八代行
13:59着

八代駅 ※乗り換え

15:53発

八代駅

  • 特急かわせみ やませみ5号 人吉行
17:00着

人吉駅

  • 球磨川の流れを車窓に楽しめる美しい観光列車を堪能/家族連れに人気の球磨川沿いリゾート「人吉温泉 清流山水花 あゆの里」に宿泊
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

スポット1:<熊本城>日本三名城の1つ・熊本城が震災を乗り越え、特別公開を開始!


復興中の熊本城

名将・加藤清正が慶長12(1607)年頃に築城した熊本城。2016年の震災で大きな被害を受け、見学できる範囲が制限されていましたが、2019年秋には本丸エリアの一部に入れる特別公開第1弾を開始。4月29日から開始の第2弾では、新たに開通した特別見学通路から、新旧違う時代に造られた二様の石垣や天守閣などを見学できます。第1弾は、原則復旧工事のない日曜・祝日のみ見学可能です。


熊本城

住所 熊本県熊本市中央区本丸1-1
問い合わせ先 096-352-5900
時間 9:00~17:00
交通アクセス 九州新幹線熊本駅から熊本城周遊バス28分の熊本城・二の丸駐車場下車、徒歩すぐ
値段 ※特別公開第1弾/高校生以上500円(税込)、小・中学生200円(税込)
URL https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/

熊本グルメ:<TENTE(テンテ)>イチゴ多すぎでソフトが見えない?「TENTE」のオニ盛りに我が子も夢中


TENTE(テンテ)オニ盛りいちごソフトクリーム

熊本城のそばにあり、休憩や昼食に持ってこいの「桜の馬場 城彩苑」。施設内にある「TENTE」では、熊本県産のいちご7~8粒分が美しく盛り付けられたオニ盛りいちごソフトクリームが話題です(500円(税込)、12~6月下旬限定)。まろやかなソフトクリームと新鮮いちごの甘酸っぱさに子どもたちも笑顔満開に!


TENTE

住所 熊本県熊本市中央区二の丸1-1-2
問い合わせ先 096-288-1092
時間 9:00~19:00(12~2月は9:00~18:00)
定休日 12月31日
交通アクセス 九州新幹線熊本駅から熊本城周遊バス23分の馬場城彩苑下車、徒歩すぐ
URL http://1592.jp/archives/shops/15te

観光列車:<特急 かわせみ やませみ>肥薩線の球磨川沿いの風景を車窓に映して走る観光列車に大人も心躍る


JR九州肥薩線観光列車 特急 かわせみ やませみ

列車名は、沿線の球磨川流域に生息する野鳥、カワセミ(翡翠)とヤマセミ(山翡翠)に由来しています。色鮮やかなボディカラーは、1号車が翡翠色の球磨川、2号車が球磨地域の森をイメージした表現となっています。内装には地元産のヒノキやスギを使用し、上質な木の温もりを感じられます。車内には、カウンター席や展望コーナー、ビュッフェなどがあり、球磨地域の雄大な自然を満喫しながら列車旅が楽しめます。


特急 かわせみ やませみ

運転日:毎日

運転区間    鹿児島本線・肥薩線 熊本駅~人吉駅間


詳細はこちら

スポット2:<清流山水花 あゆの里>球磨川や九州山地を望む絶景露天風呂「清流山水花 あゆの里」で我が子と憩う


人吉温泉 清流山水花 あゆの里

清流・球磨川を望む露天・大浴場「蔵の湯殿」(写真)や南九州山脈の山なみを見渡す露天・大浴場「山並みの湯屋」など、眺望の良さが自慢の湯宿。奮発して露天風呂付き客室に泊まれば、他人の目を気にせず親子で絶景温泉を満喫! 夕食は、例えば鮎や球磨牛など、地元周辺の幸が彩ります。


清流山水花 あゆの里

住所 熊本県人吉市九日町30
問い合わせ先 0966-22-2171
交通アクセス JR肥薩線人吉駅から送迎バス5分
値段 1泊2食大人14450円(税込)~、小学生7150円(税込)~
URL https://www.ayunosato.jp/

2日目 レトロ列車で体感する貴重な鉄道風景に「子鉄」大はしゃぎ!


モデルルート
午前中

人吉駅周辺歴史散歩、観光(「清流山水花 あゆの里」から徒歩などで行ける)/四神と呼ばれる霊獣に護られた土地に鎮座する「青井阿蘇神社」/人吉球磨一帯100か所以上でさまざまな雛飾りが飾られる「人吉球磨は、ひなまつり」/人吉駅で昔ながらの立ち売り「人吉駅弁やまぐち」に魅了される

13:22発

人吉駅

  • いさぶろう3号 吉松行
14:48着

吉松駅 ※乗り換え

16:32発

吉松駅

  • 肥薩線 隼人行
17:24着

隼人駅 ※乗り換え

17:49発

隼人駅

  • 特急きりしま16号 宮崎行
18:06着

霧島神宮駅 ※乗り換え

18:10頃発

霧島神宮駅

  • タクシー(別料金)
18:20頃着

さくらさくら温泉

  • 天然泥パックでママの心も体も癒される
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

人吉グルメ:<人吉駅弁やまぐち>立ち売りして半世紀、「人吉駅弁やまぐち」の名物おじさんに出会う


人吉駅弁やまぐち」の名物おじさん(菖蒲さん) 2013年1月撮影

2日目は国宝青井阿蘇神社を参拝したり、3月22日まで開催の「人吉球磨は、ひなまつり」で雛人形を観賞したら、人吉駅へ。ホームでは「人吉駅弁やまぐち」の菖蒲豊實さんが駅弁を立ち売り! 50年以上駅弁を立ち売りする菖蒲さんの姿は、子どもたちの目にも焼き付くはず。駅弁は「栗めし」や「鮎ずし」各1200円(税込)がイチオシです。


人吉駅弁やまぐち

住所 熊本県人吉市中青井町300(人吉駅弁やまぐち)
問い合わせ先 0966-22-5235
時間 菖蒲さんの駅弁の立ち売り時間は、10:00頃、13:00頃、16:00頃
定休日 火曜~木曜
交通アクセス JR肥薩線人吉駅構内で販売

スポット1:<大畑(おこば)駅>ループ線内にスイッチバックがある大畑駅は、鉄道のジェットコースター?


大畑(おこば)駅ループ線スイッチバック

人吉駅から、観光列車「いさぶろう」に乗ったら、ここからが今回の鉄道旅行のハイライト。急こう配を緩和するためのループ線(らせん状の線路)に入った大畑駅に近づくと、列車は前進・後退を繰り返す2回のスイッチバックを経て、駅に停車。その後、再びループ線を走り抜けると、日本三大車窓の1つとされる「えびの盆地越しの霧島連山」という絶景が待っています。


大畑駅

住所 熊本県人吉市大野町(大畑駅)
URL https://kumamoto.guide/spots/detail/11683

スポット2:<さくらさくら温泉>泥湯で肌すべすべになったら、コテージで一家だんらん


さくらさくら温泉

霧島神宮から車で6分ほどのこちらの宿は、全国的にも希少な泥湯が自慢。温泉で体を温めた後、浴槽の脇の容器に入った泥湯の泥を体に塗って天然パック! 乾燥後、洗い流せば、肌なめらかに。敷地内には写真の温泉付きコテージなど離れの客室も三タイプあるので、家族水入らずで宿泊を楽しめます。


さくらさくら温泉

住所 鹿児島県霧島市霧島田口2324-7
問い合わせ先 0120-426-390
交通アクセス JR日豊本線霧島神宮駅から鹿児島交通バス約20分の横岳下下車、徒歩3分
値段 1泊2食大人10150円~、小学生7000円~(税込)
URL https://www.sakura-sakura.jp/

3日目 薩摩のお殿様ゆかりのスポットで春の美しい風景に酔う


モデルルート
早朝

さくらさくら温泉

  • タクシー(別料金)
早朝

霧島神宮

  • 空気が澄む時間に霧島神宮に参拝。タイミングが合えば桜が見られるかも!
8:58発

霧島神宮

  • 鹿児島交通バス 国分駅行(別料金)
9:11着

霧島神宮駅 ※乗り換え

9:36発

霧島神宮駅

  • 特急きりしま5号 鹿児島中央行
9:52着

隼人駅 ※乗り換え

10:35発

隼人駅

  • 肥薩線 吉松行
10:38着

日当山駅

  • すべり台付きの家族風呂もあり、人目を気にせず一家だんらん
13:17発

日当山駅

  • 肥薩線 隼人行
13:20着

隼人駅 ※乗り換え

14:00発

隼人駅

  • 特急きりしま11号 鹿児島中央行
14:28着

鹿児島中央駅 ※乗り換え

14:35発

鹿児島中央駅

  • まち巡りバス(別料金)
15:09着

仙巌園前

  • 薩摩切子の職人技を子どもたちと見学/薩摩切子工場の隣にある島津家ゆかりの文化財をリニューアルしたカフェも注目スポット
20:13発

鹿児島中央駅

  • 新幹線さくら410号 広島行
21:48着

博多駅

  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

スポット1:<霧島神宮>創建は6世紀、南九州最大の神社の霧島神宮で家族の健康を祈願


霧島神宮

霧島山の麓に鎮座する霧島神宮に、朝から参拝。表参道を上り、三の鳥居をくぐると、島津家21代吉貴が寄進した国指定重要文化財の社殿が現れます。子どもたちに「天孫降臨神話の主人公、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀っているんだよ」と教えてあげましょう。例年3月下旬~4月上旬には二の鳥居の前の桜などが見ごろを迎えます。


霧島神宮

住所 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
問い合わせ先 0995-57-0001
時間 参拝自由(授与所8:00~17:30)
定休日 なし
交通アクセス JR日豊本線霧島神宮駅からバス15分の霧島神宮下車、徒歩すぐ
URL https://kirishimajingu.or.jp/

スポット2:<日本湯小屋物語>家族温泉発祥の地、日当山温泉郷の日本湯小屋物語で仲良くぽかぽかタイム


日本湯小屋物語

1971(昭和46)年に創業した、日当山温泉郷初の家族温泉施設。すべり台を備える写真の金太郎の湯など、計11個ある浴場はどれも貸し切り制なので、家族仲良く「温かな」ときを過ごせます。各浴槽、贅沢に源泉をかけ流していますが、熱いときは天然水のバルブを、ぬるいときは温泉のバルブを開き、湯温調整できます。


日本湯小屋物語

住所 鹿児島県霧島市隼人町姫城2486
問い合わせ先 0995-42-3406
時間 10:00~24:00(23:00最終受付。休日での利用は事前予約が無難)
定休日 第四月曜
交通アクセス JR肥薩線日当山駅から徒歩15分
値段 土・日曜・祝日・繁忙期は60分1700円(税込)~
URL http://www.yugoya-story.jp/

スポット3:<名勝 仙巌園>薩摩のお殿様が愛した庭園「名勝 仙巌園」で春の訪れを感じて


名勝 仙巌園

1658(万治元)年、島津家19代光久により、島津家別邸として築かれました。大名庭園から望む錦江湾と桜島の競演が素晴らしく、かつて訪れた篤姫や西郷隆盛も同じ風景を眺めたかも知れません。ほかにも職人技を見学できる薩摩切子工場や、4月26日まで開催の「薩摩のひなまつり」、園内を彩る春の桜など見どころがいっぱい!


名勝 仙巌園

住所 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
問い合わせ先 099-247-1551
時間 8:30~17:30
定休日 2020年3月1日は臨時休
交通アクセス 九州新幹線鹿児島中央駅からカゴシマシティビューまたは、まち巡りバスまたは、民営バス(3社)で約30分の仙巌園前下車、徒歩すぐ
値段 大人1000円(税込)、小・中学生500円(税込)
URL https://www.senganen.jp/

JRのおトクなきっぷ「肥薩線のんびりきっぷ」

熊本駅~人吉駅~隼人駅、さらに鹿児島中央駅~霧島神宮駅間は有効期間内乗り降り自由なので、人吉・霧島の観光に便利! 行き、帰りのどちらか片道は九州新幹線に乗れるので(残りの片道は肥薩線経由の在来線)、子連れ旅行でも移動が楽ちんです。人気の特急「かわせみ やませみ」にも乗車できるほか、別途座席指定券購入で「SL人吉」にも乗車OK!


肥薩線のんびりきっぷ

「肥薩線のんびりきっぷ」発売・有効期間

発売期間:通年発売
有効期間:3日間


詳細はこちら


著者紹介

鈴木健太

交通新聞社「旅の手帖」、舵社「カヌーワールド」などで連載を執筆する、旅・アウトドアライター。愛知県名古屋市出身の一児のパパ。登山とカヤック、お酒が大好物で、旅先・出張先での酒場めぐりに余念がない。重度な飲み鉄でもあり、新幹線飲みでの相棒はマカデミアナッツ&さくさくチーズ!

  • 写真/熊本城総合事務所、桜の馬場 城彩苑、清流山水花 あゆの里、人吉駅弁やまぐち、さくらさくら温泉、霧島神宮、日本湯小屋物語、名勝 仙巌園
  • 掲載されているデータは2020年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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