トレたび JRグループ協力

2018.10.03旅行この路線で行こう! 福島編 磐越西線の旅

磐梯山や阿賀野川を望む変化に富む車窓展望が楽しい磐越西線の旅

磐越西線は、福島県の郡山駅から新潟県の新津(にいつ)駅までの全長175.6キロメートルを結ぶ路線。
このうち福島県内は郡山駅~徳沢駅間の28駅、118キロメートル。
沿線には磐梯熱海温泉、猪苗代湖(いなわしろこ)、裏磐梯、会津若松、喜多方などの人気観光地があり、観光路線としての色合いが濃い。
また、会津若松駅のスイッチバック、撮影スポットの一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)があるうえ、会津若松駅~新津駅間では「SLばんえつ物語」も運行され、鉄道ファンの人気が高い。
※写真は川桁(かわげた)駅~猪苗代駅間

磐越西線路線図


磐越西線路線図

磐越西線列車

フルーティアふくしま


福島県は、りんご・梨・桃・ぶどうなどさまざまなフルーツを栽培するフルーツ王国 。2両編成の観光列車は、1号車はカフェカウンター、2号車にボックスシートを配置。車内サービスを担当するアテンダントが乗車し、福島県産フルーツなどを使用したオリジナルスイーツとドリンク類をセットにした「スイーツセット」を提供する。優雅な空間で、スイーツや車窓展望を楽しむ“走るカフェ”を満喫できる。

磐越西線おすすめスポット情報

郡山市ふれあい科学館 スペースパーク

地上から世界で一番高いところにあるプラネタリウム


エントランスがある22階の展望ロビーには宇宙をイメージしたオブジェ「PRIMAL」があり、全国有数の40平方メートルの規模をもつNゲージ鉄道ジオラマも展示する。23階の「宇宙劇場」は、日本に5台しかない高性能のプラネタリウム投映機で約65万の星を映し出し、解説員による説明もある。21階の展示ゾーンでは宇宙探検シミュレーションやムーンジャンプの体験を楽しめる。


郡山市ふれあい科学館 スペースパーク

●交通アクセス
郡山駅から徒歩約1分
●URL
http://www.space-park.jp/

郡山市立美術館

イギリス近代美術収集は国内最大規模


郡山市街から安達太良(あだたら)山までを一望できる丘陵地に立つ建物は、1994年に第35回BCS建築賞、1998年に公共建築百選に選ばれている。コレクションは、イギリス近代美術、日本の近代美術、郷土ゆかりの美術、本(版)の美術の4つを大きな柱とする。なかでもターナーやバーン・ジョーンズなど、イギリス近代美術を体系的に収集したコレクションは、国内の美術館において例を見ない。


郡山市立美術館

●交通アクセス
郡山駅から福島交通バス「美術館経由東部ニュータウン」行き約8分、郡山市美術館下車徒歩約2分
●URL
https://www.city.koriyama.lg.jp/site/artmuseum/

磐梯熱海温泉

郡山の奥座敷の温泉は磐越三美人湯


約800年前の開湯と伝えられ、温泉地名は、奥州合戦の後、この地の領主になった源頼朝の家臣・伊東祐長(すけなが)の出身地である伊豆の熱海温泉に由来といわれる。温泉街には20軒の宿と3軒の共同浴場、2カ所の足湯がある。pH9.1のアルカリ性単純泉の湯は、月岡温泉(新潟県)、いわき湯本温泉(福島県)とともに「磐越三美人湯」と称えられる。


磐梯熱海温泉

●交通アクセス
磐梯熱海駅下車
●URL
http://www.bandaiatami.or.jp/

猪苗代湖

全国屈指の面積と透明度を誇る淡水湖


全国でも有数の標高の高い湖。面積約103平方キロメートル、最大深度93.5メートル、周囲約50キロメートルの日本で4番目に大きな湖で、淡水湖としては3番目の大きさ。透明度が高く、湖面が鏡のように天を映すことから「天鏡湖」の呼び名もある。湖岸には、有栖川宮殿下の別荘であった天鏡閣や野口英世記念館、会津民俗館などの観光施設が点在し、白鳥をモチーフにした遊覧船が就航する。


猪苗代湖

●交通アクセス
猪苗代駅から磐梯東都バス「野口記念館・長浜」方面行き約9分、長浜下車すぐ
●URL
https://www.bandaisan.or.jp/entry.html?id=85675

五色沼

世界が認めた裏磐梯の自然


裏磐梯エリアには1888(明治21)年に起きた磐梯山頂北側の水蒸気爆発によってできた湖沼が数多くあるが、なかでもハイカーに人気が高いのが五色沼。毘沙門(びしゃもん)沼からスタートし、赤沼、みどろ沼、弁天沼、るり沼、青沼、柳沼など、色とりどりの湖沼を巡り、所要時間約1時間30分の五色沼自然探勝路がある。2016年にミシュラン・グリーンガイドの1つ星に認定された。


五色沼

●交通アクセス
猪苗代駅から磐梯東都バス「裏磐梯休暇村」行き約30分、五色沼入口下車徒歩約5分
●URL
https://www.bandaisan.or.jp/entry.html?id=86519

達沢不動滝

福島を代表する名瀑を秋は紅葉が彩る


中ノ沢温泉街から車で約15分ほど行くと、駐車場の脇に入口があり、ここからさらに1キロメートルほど川沿いに歩くと、鳥居と不動尊が見える。かつては、修験者の水垢離(みずごり)の場だったといい、滝元には不動明王を祀っている。岩肌に沿って水がスダレのように流れ落ちる高さ10メートル、幅16メートルの男滝があり、その脇に静かに流れる女滝がある。


達沢不動滝

●交通アクセス
猪苗代駅から磐梯東都バス「達沢」行き約40分、終点下車徒歩約40分
●URL
https://www.tif.ne.jp/jp/spot.html?spot=6671

會津藩校 日新館

会津魂を学んだ武士の子弟の学舎


1803(享和3)年に開校した日新館を復元した施設。かつての日新館は、孔子を祀った大成殿を中心に、素読所や講釈所など数多くの建物が立ち並び、文庫(図書館)や水練場(プール)なども備えていたという。会津藩士の子弟は、10歳になると入学し、学問や武芸を学んだ。入学する前の子供たちの心得を説いた什の掟(じゅうのおきて)がよく知られている。


會津藩校 日新館

●交通アクセス
広田駅から車約5分
●URL
https://nisshinkan.jp/

会津武家屋敷

会津の暮らしと歴史を知る博物館


会津藩家老・西郷頼母(たのも)邸をはじめ、旧中畑陣屋、藩米精米所などを移築復元した歴史ミュージアム。ジオラマで当時の様子を再現した部屋では、武家の暮らしが偲ばれる。古代から江戸時代までの民俗資料を展示するくらしの歴史館、会津の幕末期を紹介する第二資料館などもある。郷土料理や喜多方ラーメンなどを味わえる食事処、会津の工芸品や銘菓などを販売するショップも併設。


会津武家屋敷

●交通アクセス
会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」約12分、会津武家屋敷前下車すぐ
●URL
http://bukeyashiki.com/

さざえ堂

一筆書きのように堂内を巡る


1796(寛政8)年に建立された高さ16.5メートルの六角三層のお堂で、正式には円通三匝堂(えんつうさんそうどう)という。内部は二重らせん構造の回廊になっており、上りと下りが別通路になり、同じ所を通らない構造になっている。参拝者は堂内をお参りすることで三十三観音参りができる。世界的にも珍しい建築様式として、国の重要文化財に指定されている。


さざえ堂

●交通アクセス
会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」約5分、飯盛山下下車徒歩約5分
●URL
https://www.aizukanko.com/spot/138

鶴ヶ城

赤瓦が印象的な城は国の史跡


1384(至徳元)年に葦名直盛(あしななおもり)が築いた東黒川館が始まり。1593(文禄2)年に蒲生氏郷(がもううじさと)が天守を築き、城下町を整備した。戊辰(ぼしん)戦争では新政府軍の猛攻のなか、1カ月間の籠城戦を行うも城は落ちず、難攻不落の名城と謳われた。1965(昭和40)年に再建された。天守閣内は、会津の歴史や激動の幕末を紹介する郷土博物館になっている。


鶴ヶ城

●交通アクセス
会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」約20分、鶴ヶ城入口下車徒歩約5分
●URL
http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

七日町通どおり

レトロな街並みで建築散歩


只見(ただみ)線七日町駅と野口英世青春通りの間、約700メートルにわたって続く商店街。江戸時代には会津五街道の一つであったため、問屋や旅籠、料理屋が軒を連ねる。創業300年の白木屋漆器店、1834(天保5)年創業の味噌と田楽の満田屋(みつたや)、1772(安永元)年創業のほしばん絵ろうそく店、明治時代には海産物問屋であった渋川問屋など歴史のある店も多い。


七日町通どおり

●交通アクセス
会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」約4分、七日町白木屋前下車すぐ
●URL
http://nanuka-machi.jp/

喜多方 蔵の里

蔵の街・喜多方の必見スポット


喜多方の蔵の文化を後世に伝えることを目的に開設された蔵の資料館。約4500平方メートルの敷地に、市内から移築した店蔵、座敷蔵、味噌醸造蔵、穀物蔵など7棟の蔵と、福島県指定重要文化財の郷頭(ごうがしら)屋敷、肝煎(きもいり)屋敷の2棟の曲がり家が立つ。受付を兼ねる店蔵は喜多方みやげの売店として使用されている。無料ガイドもある。(3日前までに申し込み必要)


喜多方 蔵の里

●交通アクセス
喜多方駅から徒歩約15分
●URL
http://www.furusatosinkou.co.jp/sato/

新宮熊野神社 長床

壁も扉もない不思議な拝殿


平安時代の武将・源頼義(みなもとのよりよし)が1055(天喜3)年に勧請したという古社。長床は、直径1尺5寸の円柱44本が等間隔に5列並んだ茅葺き寄棟造りの拝殿。周囲に壁も扉もない吹き抜けの建物で、修験者の修行道場として使われていたという。併設する宝物殿では国の重要文化財に指定される銅鉢をはじめ、多くの文化財を拝観できる。秋は樹齢約800年のご神木・大イチョウが美しい。


新宮熊野神社 長床

●交通アクセス
喜多方駅から車約10分
●URL
http://www.kitakata-kanko.jp/category/detail.php?id=60

坂内食堂

クセになりそうなとろ~り焼豚


喜多方は市内に約120軒のラーメン店があり、人口あたりの店舗数が日本一といわれるラーメンの町。坂内食堂は喜多方ラーメン御三家に名を連ねる名店で、雑誌やTV等で絶えず取り上げられている、休日に行列ができる超人気店。あっさり味の豚骨スープと太めのちぢれ麺の相性がよい。余分な脂を落とした柔らかく仕上げた自家製焼豚が麺が見えないほど丼いっぱいに入った肉そばが絶品。


坂内食堂

●交通アクセス
喜多方駅から徒歩約20分
●URL
https://ban-nai.com/about/

大和川酒蔵北方風土館

江戸時代創業の酒蔵を見学


1790(寛政2)年創業の造り酒屋。現在は9代目となり、自社栽培した酒造好適米や飯豊山(いいでさん)の伏流水を使用した「弥右衛門酒」をはじめとした酒を造り続けている。敷地内の3棟の蔵が見学でき、江戸時代の蔵では酒造りに使用した道具を展示し、大正蔵は商品の展示、昭和蔵ではコンサートや講演などが行われている。利き酒コーナーでは、無料で試飲ができる。


大和川酒蔵北方風土館

●交通アクセス
喜多方駅から徒歩約15分
●URL
http://www.yauemon.co.jp/

一ノ戸川橋梁

山都の鉄橋と親しまれるトラス橋


喜多方駅と山都駅の間を流れる一ノ戸川に架かる全長445メートル、高さ24メートルの鉄橋で、1910(明治43)年の完成時は東洋一の規模を誇った。16径間(橋脚・橋台間)の中央部の1径間が上路式トラス橋、残り15径間がプレートガーダー橋という造り。列車走行風景を撮影する絶好のポイントになっている。2018年10月13・14日、12月1・2日の日没~20時30分にライトアップを実施予定。


一ノ戸川橋梁

●交通アクセス
山都駅から徒歩約15分
●URL
http://www.kitakata-kanko.jp/category/detail.php?id=83

いいでそばの里 そば伝承館

幻のそばが山都そばとして復活!


豊富な伏流水と冷涼な気候、ソバの栽培に恵まれた土を持つ山都では、町おこしのために、当時「幻のそば」といわれていた「都そば」に注目。それを山都全体に広めたのが「山都そば」。香りの高さも特徴。伝承館では、つなぎを一切使わず、透明感のある白っぽい色が特徴の山都そばを食べることができるほか、そば打ち名人による実演や手打ち体験もできる。


いいでそばの里 そば伝承館

●交通アクセス
山都駅から徒歩約7分
●URL
http://www.sobanosato.jp/tradition/

ふれあいランド高郷

美人の湯入浴後は高郷雷神そばに舌鼓


地下1300メートルから湧出するアルカリ性単純温泉はpH8.9で、浴後にしっとり感がある美人の湯。男女別に大浴槽、泡風呂、薬草風呂、水風呂、サウナがあり、露天風呂から眺める里山風景に癒やされる。入浴後は地元のそば名人が打った高郷雷神そばを味わえる。敷地内のパークゴルフ場は、18ホールの日本パークゴルフ協会公認コースなので、ゴルフを楽しんだ後の入浴も楽しみ。


ふれあいランド高郷

●交通アクセス
荻野(おぎの)駅から車約10分
●URL
http://www.frtspa.co.jp/

大山祇神社

野沢の山の神様は会津六詣出の一つ


778(宝亀9)年の勧請と伝えられ、大山祇命(おおやまづみのみこと)、岩長姫命(いわながひめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の親娘三神を祀る。鳥追観音 如法寺から奥に入った大久保集落に遥拝(ようはい)殿があり、さらに4キロメートルほど登った先に御本社がある。参道の途中には、不動滝や弥作(やはぎ)滝、樹齢約400年以上の杉並木がある。


大山祇神社

●交通アクセス
野沢駅から車約20分
●URL
http://www.ooyamazumi.net/

西会津国際芸術村

木造校舎を利用したクリエイティブセンター


2002年に廃校した旧新郷中学校の木造校舎を活用した施設。ギャラリーでの展示や、海外アーティストも滞在するアーティストインレジデンス、ワークショップ・イベント、木工房など、古くて新しい暮らしをつくる人の集まる場となっている。「じぶんカフェ」(休憩所)には、かつて校長室で使用していたソファ、図書などが置かれ、コワーキングスペースとしても活用できる。


西会津国際芸術村

●交通アクセス
野沢駅から車約20分
●URL
http://nishiaizu-artvillage.com/

地図

  • 文:塙 広明(アド・グリーン)
  • 写真協力:郡山市ふれあい科学館スペースパーク、郡山市立美術館、磐梯熱海温泉旅館協同組合、猪苗代町商工観光課、塙 広明(アド・グリーン)、喜多方観光物産協会、ふれあいランド高郷、西会津国際芸術村、喜多方市山都総合支所産業課、会津若松観光ビューロー、会津花火実行委員会
  • 掲載されているデータは2018年9月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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