トレたび JRグループ協力

2018.01.16旅行旬たび☆日本列島 山形

雪景色の山形。冬ならではのレジャースポットと歴史的名所めぐりへ

ロープウェイや船で雪景色を楽しみ、修験道と上杉家の歴史を語る名所を旅する

山形の山間部は非常に雪深く、蔵王の樹氷のように、冬の山形でしか出合えないとっておきの光景が目白押しだ。水墨画のような美しさを見せる最上川や、白い雪に黒板壁が映える酒田の山居(さんきょ)倉庫、話題のクラゲの水族館などを訪ね、冬のレジャーを思い切り楽しもう。一方、森閑とした雪の中の社寺はいつも以上に厳かで印象的だ。寒気のなか、修験者の聖地であった出羽三山神社や山寺、歴史を語る上杉家ゆかりの神社を訪ね、荘厳な美しさに歓喜する。

※写真は蔵王ロープウェイ。

Plan 1  癒やされ・遊ぶ旅

スノーモンスターに出合い、雪の最上川を船下り

山形新幹線山形駅からバスで約40分、蔵王温泉は約1900年の長い歴史をもつといわれ、美肌の湯として人気が高い乳白色の湯があふれる。温泉街の奥にある蔵王山麓(さんろく)駅から蔵王ロープウェイ山麓線・山頂線を乗り継げば、眼下には圧倒的な樹氷原が! 地蔵山頂駅展望台から望む360度の樹氷原や地蔵山頂駅レストランの大きな窓からの景色も抜群。スキーをせずとも、スノーモンスターの威容を心ゆくまで味わえる。また、17時以降は樹氷がライトアップされるので、昼とは違った世界を楽しむことができる。

樹氷のライトアップと蔵王温泉を存分に楽しんだ翌日は、奥羽(おうう)本線・陸羽西(りくうさい)線(新庄駅で乗り換え)で古口駅へ。徒歩約5分の戸澤藩船番所から「最上峡芭蕉ライン」に乗船し、最上川を堪能する。12~3月はこたつ船も運航され、足元ぬくぬくと和やかな雰囲気もいい。

さらに、陸羽西線・羽越本線(余目駅で乗り換え、時間帯により直通列車あり)で酒田を訪ねる。江戸時代には北前船の寄港地として賑わった土地で、日本遺産にも認定された。豪商の本間家旧本邸や、本間家の別荘に美術品を展示し、庭園とともに公開している本間美術館など、歴史を語るスポットが多く残る。明治時代には米の積出港として栄え、保管倉庫「山居倉庫」も残る。雪景色のなかに連なる三角屋根の土蔵群は趣深く、現在は観光物産館「酒田夢の倶楽(くら)」としても利用されているので、お土産の購入も楽しめる。

旅の最後は羽越本線鶴岡駅からバス約35分の「鶴岡市立加茂水族館」。50種類以上のクラゲを展示する水族館として名高く、薄暗がりの中、照明の当たった水槽の中で多数のクラゲがふわふわと浮遊する「クラゲドリームシアター」は幻想的。浮かぶクラゲに負けず劣らず、心浮き立つ旅の締めくくりだ。


  • 1.雪や風、針葉樹のアオモリトドマツなど条件が重なって奥羽山脈の一部の山域にのみ出現する樹氷。蔵王ロープウェイで気軽に樹氷原にアクセスできる。12月下旬からでき始めた樹氷は、1月下旬~3月上旬が見ごろ
  • 2.古口港から草薙港までの最上峡約12キロメートルを、約1時間で下る「最上川芭蕉ライン」。12~3月は定期航路5便のうち3便がこたつ船での運航。各種弁当や山形の郷土料理・芋煮汁と鮎の塩焼きなどを船内で味わえるのもいい(要予約)
  • 3.9棟からなる「山居倉庫」は現在も農業倉庫として現役。正面は白壁・土蔵の趣が立派で、ケヤキ並木に面した裏面は黒板壁が雪に映える。1棟は「庄内米歴史資料館」、2棟は酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」として一般に開放されている
  • 4.クラゲの展示種類数でギネス世界記録をもつ「鶴岡市立加茂水族館」。クラゲ飼育・繁殖の高度なノウハウをもち、世界的に注目されている。月に一度、「クラゲドリームシアター」(写真)前でジャズの生演奏を行なうイベント「音楽の夕べ」も開催

蔵王ロープウェイ

営業時間:山麓線8時30分~17時、山頂線8時45分~16時45分(変更の場合あり)
定休日:無休(天候状況により運転休止の場合あり)
料金:蔵王山麓駅~樹氷高原駅往復1500円、蔵王山麓駅~地蔵山頂駅往復2600円

アクセス
山形新幹線山形駅からバス約40分の蔵王温泉バスターミナル下車、徒歩約15分

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Plan 2 歴史と文化に触れる旅

厳かな冬の修験の場と上杉家ゆかりの神社を訪ねる

山に籠って厳しい修行を行ない悟りを得る日本独特の宗教、修験道(しゅげんどう)。出羽三山を開いた人物である能除仙(のうじょせん)は修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)に法儀を授けたとされ、出羽三山は「古修験道」とも称される。純白の雪が積もり、身が引き締まる寒さのなか、その根本道場である出羽三山神社を訪ねる。文政元年(1818)築の三神合祭殿は外観も内部も朱塗りが艶やかで、雪景色のなか、荘厳な姿を見せる。雪積もる国宝の五重塔も見逃せない。

奇岩怪石が連なる深い山中に建つ宝珠山立石寺も修験僧の聖地。白い山中にたたずむ堂宇や岩場を見上げ、修行の様子を慮(おもんぱか)るだけでも感慨深い。雪道用のブーツなど足元の準備を万全にして、修行を実体験するような気持ちで五大堂まで登ると、山並みと町の圧倒的な冬景色を見下ろすことができる。

出羽の国の名社寺を拝観したあとは、国を治めた藩主・上杉氏も信仰した熊野大社を参拝。縁結びの神様を祀っていることで有名。本殿裏にはうさぎが3羽隠し彫りされていて、3羽すべて見つけると「願いが叶う」「しあわせになれる」と言い伝えられている。

うさぎ探しを楽しんだら、やはり上杉氏ゆかりの上杉神社へ。2月10~12日には神社の境内と松が岬公園一帯で「上杉雪灯篭まつり」も開催され、より見ごたえが増す。日程をあわせて訪ねたい。


  • 1.出羽三山は羽黒山・月山・湯殿山の総称で、月山・湯殿山は冬期閉山となるため、羽黒山山頂に三山の御祭神が祀られている。羽黒山は会津や平泉とともに仏教文化の中心地で、五重塔は杉木立の間に美しい姿でそそり立つ
  • 2.宝珠山立石寺、通称「山寺」は貞観2年(860)清和天皇の勅願により慈覚大師が開山。松尾芭蕉の名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだ寺としても知られる。写真は麓から見上げた山寺の五大堂・開山堂、右手に見えるのが釈迦堂
  • 3.「東北の伊勢」と呼ばれる熊野大社は大同元年(806)平城天皇の勅命による再建とされる。社伝によると修復の棟札に上杉氏の執政である直江兼続と伊達政宗の名が並び、戦国武将たちから信仰を得ていたことがわかる
  • 4.上杉神社は米沢藩祖である上杉謙信公を祀り、旧米沢城本丸の奥御殿跡に建つ。境内には上杉謙信公像や、上杉家御廟所に移されるまでご遺骸のあった上杉謙信公祠堂跡などがある

出羽三山神社

拝観自由

交通アクセス
羽越本線鶴岡駅からバス約55分の羽黒山頂下車、徒歩約5分。羽黒山五重塔へは同バス約40分の羽黒隋神門下車、徒歩約10分

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観光情報


山形県観光情報ポータルサイト

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地図

  • 大友康子(株式会社アイト)
  • 写真協力:羽黒町観光協会
  • 掲載されているデータは2018年1月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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