トレたび JRグループ協力

2021.08.26旅行『おへんろ。』の聖地<四国>へJRで行くおすすめの聖地巡礼旅

四国八十八ヶ所霊場をめぐって、ととのう。

鉄道と旅行の情報サイト「トレたび」とアニメツーリズム協会による、JRで行く日本のアニメ聖地をめぐる旅。北海道から九州まで、全国を6つのエリアに分けてご紹介! 

第5回目は、四国4県(徳島県、愛媛県、高知県、香川県)へ。弘法大師が開創したと伝えられる四国八十八ヶ所霊場を巡礼する「お遍路」をテーマにした旅情報番組『おへんろ。』の聖地をめぐる。文字通りの聖地巡礼である。

  • 新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更、施設の営業変更等が発生することがあります。JRニュースや運行会社、および各施設のHP等をご確認ください。

『おへんろ。』作品紹介


『おへんろ。』キービジュアル ©ufotable

四国八十八ヶ所霊場開創1200年を記念して製作されたご当地作品。原作は、四国の人気イベント「マチ★アソビ」もプロデュースするアニメ制作会社ufotableが企画した新聞コラム。まお、ちわ、めぐみの女性キャラ3人が、四国八十八ヶ所を巡りつつ、周辺の様々なスポットが全44話で紹介されていく。各霊場の実写映像をバックに、3人のアニメキャラが軽妙な会話を繰り広げながらお遍路の魅力を伝えた旅情報番組となっている。
アニメツーリズム協会より引用 『おへんろ。』


『おへんろ。』作品データ

監督:近藤光(製作総指揮)
制作会社:ufotable
放送時期:2014年5月~2015年3月
原作:ufotable

アニメツーリズム協会より引用 『おへんろ。』

『おへんろ。』と四国八十八ヶ所霊場。絶景あり!グルメあり!弘法大師の修行の道を愉快にたどる


『おへんろ。』場面写真「松山」 ©ufotable

「お遍路」と聞くと、厳しい修行の道が想像されて、思わず一般素人には無理だろう。うん無理無理無理無理と思っていた。だって、白い装束?を着て杖を突きながら歩いて、弘法大師が開創したという八十八ヶ所の札所と呼ばれるお寺をめぐるのだ。邪な気持ちで始めてはいけないような、そんな霊験あらたかな雰囲気を感じてしまう。

アニメーションと実写で制作された旅情報番組『おへんろ。』は、そんな遠くに追いやっていた「お遍路」という存在をとても身近に感じさせてくれるにぎやかな三人旅だ。四国八十八ヶ所霊場を歩いてめぐる、いわゆる「歩き遍路」のポイントを指南するだけでなく、各霊場周辺の観光スポットやグルメリポートがほぼ毎回入る点も魅力だ。


アニメツーリズム協会公式キャラクターじゅんれいちゃん じゅんれいちゃん:©2021 アニメツーリズム協会/ヒルクライムスタジオ

四国は山ばっかりだ。『おへんろ。』で紹介される「歩き遍路」の巡礼の道は、険しい山道もよく登場する。多くの札所が山道の先にあるのだ。がんばって登って得られる体験は尊い。3人のアニメキャラのテンション高めな旅を思い出しながら、1200年以上続く歴史に新たな1ページを刻もう。

※じゅんれいちゃん:アニメツーリズム協会公式キャラクター
「アニメの舞台と日本を旅しよう!」を掲げ、毎年「アニメ聖地88」を選定しているアニメツーリズム協会の公式キャラクターで、日本全国のアニメ舞台と人をつないでいる。

2022年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」
アニメ聖地WEB投票受付中!
詳しくは下記をご覧下さい
https://animetourism88.com/ja/enquete
※投票期間:2021年6月21日~11月(予定)


『おへんろ。』の聖地、四国(徳島県、高知県、愛媛県、香川県)はこうめぐろう!

徳島県の第1番札所「霊山寺(りょうぜんじ)」から、香川県の第88番札所「大窪寺(おおくぼじ)」。そして高野山奥之院までを含めた距離は約1400km、すべて歩いてめぐるとなると40日~60日かかる。そんな壮大な旅を誰しも一度は経験してみたい、と思うのがこの『おへんろ。』という作品ではないだろうか。

第1番札所から第88番札所まで順番に歩いて全部めぐるもよし、3人の旅と同じように寄り道をしながらめぐるもよし、体力や仕事の都合などを考慮して少しずつめぐるのもよいだろう。自分に合わせためぐり方を選べるのが魅力だが、弘法大師の修行の道をたどるということを忘れずに礼節を重んじた行動を心掛けたい。

まお、ちわ、めぐみの3人は四国八十八ヶ所霊場すべてをめぐったが、今回は作品のなかから特に注目の札所・スポットを厳選。
自由な組み合わせで、あなただけの聖地巡礼に旅立とう!

まずは徳島県にある第1番札所 霊山寺を目指そう!

徳島県ではこの2つの札所が欠かせない。
聖地めぐり1:<第1番札所 霊山寺>
聖地めぐり2:<第23番札所 薬王寺>

作中でまおたちが立ち寄った「大鳥居苑」「大浜海岸」「日和佐うみがめ博物館カレッタ」「道の駅 日和佐」にも注目だ。

聖地めぐり1:<第1番札所 霊山寺>めぐみが作法を教えてくれた場所から、お遍路の旅を始めよう


『おへんろ。』徳島県霊山寺場面写 ©ufotable


『おへんろ。』アニメ聖地・舞台巡礼スポット徳島県四国八十八ヶ所霊場1番札所霊山寺 実際の第1番札所 霊山寺

四国お遍路は、どこから始めても、どんな服装でも良いとされている。けれど『おへんろ。』の世界観をなぞるならば、やはり第1番札所 霊山寺から始めたい。発心の道場、徳島県にある霊山寺は、第1話「発心。思い立ったが吉日!」で、まお、ちわ、めぐみの3人が最初に訪れたお寺である。先達(せんだつ)が登場してナビゲートしてくれたり、めぐみによってお遍路の作法が丁寧に説明されたシーンを覚えている人もいるだろう。

霊山寺は、約1300年前に行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開創されたといわれている。その後、弘法大師が四国八十八ヶ所霊場の第1番札所とさだめ、霊場の開設・成就を祈願されたと伝えられているお寺だ。発願(ほつがん)の寺として知られる。灯篭が吊るされた美しい本堂の中に入ることも忘れずに。ほかに多宝塔や縁結び観音も見どころ。ゆっくり境内を回ってみよう。

また、四国八十八ヶ所霊場めぐりの出発点ということで、霊山寺の納経所兼売店では、白衣(びゃくえ)、金剛杖、菅笠、納経帳など、お遍路に必要なアイテムを購入することができる。めぐみのように参拝前にお遍路アイテムをそろえるのもアリだ。


霊山寺

住所 徳島県鳴門市大麻町板東東塚鼻126
問い合わせ先 088-689-1111
交通アクセス JR板東駅から徒歩約10分
URL https://www.awanavi.jp/spot/20422.html

聖地めぐり2:<第23番札所 薬王寺>ちわたちががんばって登った「瑜祇塔(ゆぎとう)」を目指す


『おへんろ。』アニメ聖地・舞台巡礼スポット徳島県四国八十八ヶ所霊場23番札所薬王寺

山道の多いお遍路の旅から一転、目にも鮮やかなマリンブルーの海が望める第23番札所 薬王寺。徳島県最後の札所である。薬王寺は、815(弘仁6)年、弘法大師が彫った厄除薬師如来坐像が本尊で、歴代の天皇が厄除けの祈祷を命じたといわれており、厄除けの根本祈願寺として知られている。山門を通ってすぐ、女厄坂33段、男厄坂42段が伸びており、この階段の一段一段にお賽銭を置いていくと厄落としになるという習わしがあるそうだ。

本堂の裏側にある「後ろ向き薬師」も見どころのひとつ。最後に、まお、ちわ、めぐみの3人も訪れた赤と白の塔、瑜祇塔まで登ろう。「還暦厄坂」と呼ばれる61段の階段を登った先にある展望台から綺麗な海を眺められ、達成感もひとしおだ。


薬王寺

住所 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285−1
問い合わせ先 0884-77-0023
交通アクセス JR日和佐駅から徒歩約10分
URL https://yakuouji.net/

徳島県の寄り道スポットを紹介!名物のレンコンみぞれうどんや、ウミガメの楽園、お遍路さん便利スポットに立ち寄って英気を養おう!


アカウミガメの産卵地「大浜海岸」海部郡美波町

作品に登場した徳島県の寄り道スポットも紹介しよう。
ご当地グルメとしては、第1番札所のそばにある大鳥居苑で、名物のレンコンみぞれうどんを味わいながら旅の始まりも噛みしめたい。

また、薬王寺から歩いて15分ほどのところにある大浜海岸は、毎年、5月下旬~8月下旬にかけてアカウミガメが産卵のために上陸する海岸で、国の天然記念物に指定されている。監視員の指示に従えば、夜間に産卵にやってくるウミガメを観察することも可能だ。また、時間に関係なくウミガメに合えるところとして、日和佐うみがめ博物館カレッタも見逃せない。世界でも珍しいカメの博物館で、遊びながら学べる楽しい施設だ。

そして、薬王寺から徒歩約3分、JR日和佐駅に隣接している道の駅「日和佐」には、お土産や工芸品のそろう物産館と地元の旬なものが並ぶ産直館があり、観光協会の案内窓口も併設されている。無料で利用できる足湯館が人気だ。3人の足跡を追って訪れてみたい。

  • 道の駅「日和佐」の足湯館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため当面の間、閉鎖中。

次は高知県へ。真っ縦をクリアしてお遍路レベルを上げよう!!

修行の道場、高知県ではこの2つの札所が欠かせない。
聖地めぐり3:<第27番札所 神峯寺(こうのみねじ)>
聖地めぐり4:<第31番札所 竹林寺>

作中でちわたちが立ち寄った「ひろめ市場」「高知県立牧野植物園」「土佐くろしお鉄道」にも注目だ。

聖地めぐり3:<第27番札所 神峯寺>まおも力をつけた「神峯の水」でPower MAX!


『おへんろ。』アニメ聖地・舞台巡礼スポット高知県四国八十八ヶ所霊場第27番札所「神峯寺」

神峯寺は、歩き遍路の難所、いわゆる「遍路転がし」のひとつ。急坂の参道を真っ直ぐ、山道を突き進むところから「真っ縦」と呼ばれている。現在は車道が整備されているが、3人をならって歩いて登り切り、「真っ縦」を制覇してお遍路レベルアップを目指したい。

お寺の起源としては、天照大神(あまてらすおおみかみ)などを祀る神社が起源とされ、後に、行基菩薩が十一面観音像を彫って本尊とし、その後、弘法大師がお堂などを整え、霊場にしたといわれている。太平洋を一望できる標高620mの神峯山中腹にあり、景観の美しいお寺として知られている。

鐘楼の裏手に湧く石清水「神峯の水(こうのみねのみず)」が見どころのひとつで、この湧き水を飲んで病気が治ったという言い伝えから健康を願う人の参拝が絶えない。土佐の名水100選に指定されている霊水で喉を潤したい。また、本堂まで続く石段の両側に美しく整備された日本庭園も魅力。四国霊場有数の境内の美しさといわれており、めぐみの心がPower MAX!になった景色を楽しみ、心も潤しながら本堂を目指そう。


神峯寺

住所 高知県安芸郡安田町唐浜2594
問い合わせ先 0887-38-5495
交通アクセス JR後免駅から土佐くろしお鉄道(ごめん・なはり線)に乗り換え、唐浜駅から車で約15分
URL https://www.attaka.or.jp/kanko/dtl.php?ID=919

聖地めぐり4:<第31番札所 竹林寺>まおがカッコ良さに感動した「五重塔」を間近で眺めよう


『おへんろ。』アニメ聖地・舞台巡礼スポット高知県四国八十八ヶ所霊場第31番札所「竹林寺」

竹林寺は、標高140mの小高い山、五台山の山の上にある見どころ満載のお寺だから頑張って登りたい。お寺に向かう参道は、高知県立牧野植物園の中を通っており、昔ながらの遍路道が大切に守られている。歩き遍路の場合は無料で通ることができる。

このお寺は、724(神亀元)年、聖武天皇の命で行基菩薩が開いたといわれており、中国の五台山に似た土地として選ばれた伝説が残っている。本尊は文殊菩薩で、四国八十八ヶ所霊場ではここだけであり、また本堂は国の重要文化財に指定されている。

また、1980(昭和55)年に建立された五重塔も見どころのひとつ。鎌倉時代初期の様式にならった総ヒノキ造りで、高さ31m。高知県内で五重塔を備えた札所はここだけである。先達が説明してくれた、夢窓国師が作ったと伝えられている名勝庭園も見逃せない。この庭園は、高知県三名園のひとつに数えられており、国の名勝にも指定されている。そして、ちわが「お宝発見~!」とテンションを上げた宝物館もチェックしよう。

小腹が減ったら、門内スイーツ「竹林寺羊羹」で糖分を補給しよう。好きな分だけ押し出して糸でカットでき、手を汚さずに食べれる伝統銘菓だ。かさばらない手のひらサイズの甘味は、今後の旅のお供に持ち歩きたい。


竹林寺

住所 高知県高知市五台山3577
問い合わせ先 088-882-3085
交通アクセス JR高知駅からMY遊バスで29分
URL http://www.chikurinji.com/

高知県の寄り道スポットを紹介!高知といえばカツオ。カツオといえば、あの市場に行かないと


『おへんろ。』高知の場面写、ひろめ市場 ©ufotable


『おへんろ。』の聖地めぐり、高知県のひろめ市場 実際のひろめ市場

高知県は魅力ある寄り道スポット満載だが、特に見逃せないスポットを紹介しよう。
高知の美味しいものが集まっているひろめ市場は、竹林寺からMY遊バスや路面電車を乗り継いで約50分、高知城から徒歩約2分のところにある。土佐の味が楽しめる飲食店のほか、土産物屋や雑貨店など、60以上の店舗がひしめきあう屋台村のような雰囲気のある市場だ。市場内で購入し、テーブルとイスが設けられた広場や通り、横丁で自由に食事ができる。カツオの塩タタキやウツボなど高知でしか味わえないご当地グルメを食べよう。

また、竹林寺で触れた高知県立牧野植物園もゆっくり回りたいスポットだ。「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を広く知らせることを目的に開園し、約8haの広大な土地に約3000種類もの植物が植えられている。1年を通して四季折々に応じた自然に近い状態の植物を愛でることができるお遍路さんに人気の癒し空間だ。

そして、3人のテンションが上がった高知の雄大な海を満喫できる土佐くろしお鉄道にも乗っておきたい。ごめん・なはり線は、のどかな田園風景や土佐湾沿いを走る。窓のないオープンデッキで潮風に吹かれ南国高知を体験しよう。途中、和食駅で降りると全長4kmもあるロマンティックな海、琴が浜に立ち寄ることができる。3人が癒されたあのスポットだ。

  • 竹林寺からひろめ市場への所要時間は目安です。交通事情により時間が前後することがあります。
  • オープンデッキ型観光列車「しんたろう号」、「やたろう号」は1日の運転本数が限られています。

3県目の愛媛県。四国あと半周、あきらめないでがんばろう

菩薩の道場、愛媛県ではこの2つの札所が欠かせない。
聖地めぐり5:<第47番札所 八坂寺>
聖地めぐり6:<第53番札所 円明寺>

作中でまおたちが立ち寄った「道後温泉」「大街道商店街の鍋焼きうどん」「しまなみ海道」「鉄道歴史パーク in SAIJO」にも注目だ。

聖地めぐり5:<第47番札所 八坂寺>極楽から一転、まおが言葉を失った迫力満点の地獄を体験


『おへんろ。』の聖地めぐり、四国八十八ヶ所霊場、第47番札所 八坂寺

1300年の歴史ある八坂寺の特徴は、小川に掛かった橋と一体になっている山門で、極楽門と呼ばれている。天井には、阿弥陀仏が菩薩を従え、衆生を極楽浄土に迎える様子を描いた来迎図が描かれているので、忘れずに天井を見上げよう。8つの坂を開いて創建したと伝わるお寺で、弘法大師が再興して霊場と定めたといわれている。本尊の阿弥陀如来は50年に1度しか開帳されない秘仏で、2034年に公開が予定されている。

27話で紹介された閻魔堂(えんまどう)が見どころのひとつ。釜地獄などが描かれた「地獄の途」と、美しい浄土の世界が描かれた「極楽の途」がお堂の左右に配置されており、めぐみとまおがレポートしたコミカルなシーンを覚えているだろうか。1人で訪ねるなら地獄から入って極楽から出ると良いそうだ。極楽浄土へ行けるといわれている。また例年、4月29日に「柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)火生三昧(かしょうざんまい)火渡り修行」が行われているのでタイミングが合えば見学してみるのもいいだろう。


八坂寺

住所 愛媛県松山市浄瑠璃町773
問い合わせ先 089-963-0271
URL https://www.iyokannet.jp/spot/3415

聖地めぐり6:<第53番札所 円明寺>地域の人に人気の霊場は、3人の心もなごませた懐の深い札所


『おへんろ。』の聖地めぐり、愛媛県四国八十八ヶ所霊場第53番札所 円明寺

円明寺は、民家に囲まれた町中にあり「和気の円明さん」の愛称で地元の人に親しまれている。聖武天皇の勅願により、行基菩薩が本尊の阿弥陀如来と脇侍を彫って安置したのが始まりとされている。当時は海岸にあり「海岸山 圓明密寺」と呼ばれており、後に、弘法大師が訪れて四国霊場と定めたといわれている。江戸時代の初期に現在の地に移され、今の名称に改められた。山門は「八脚門(やつあしもん)」と呼ばれ、愛媛県指定有形文化財に指定されている。

見どころは、30話で紹介された本堂の中にある長さ5mほどの巨大な龍。躍動感に満ちた彫刻は、日光東照宮の眠り猫と同じ左甚五郎の作といわれており、圧倒的な存在感を放っている。また、広く信者を受け入れていた象徴といわれる十字架の形に見えるキリシタン灯篭も見ておきたい。キリシタン禁制時代にキリシタンの礼拝に使われていたという説が残っている。


円明寺

住所 愛媛県松山市和気町1-182
問い合わせ先 089-978-1129
URL https://www.iyokannet.jp/spot/4548

愛媛県の寄り道スポットを紹介!松山を代表する観光スポット道後温泉から、今治の意外な名物、鉄道好きにはたまらないスポットまでテンション上がる~


『おへんろ。』愛媛県の場面写、松山の道後温泉 ©ufotable


『おへんろ。』の聖地めぐり、愛媛県の寄り道スポット「鉄道歴史パーク in SAIJO」 四国鉄道文化館 北館

愛媛県松山市に入ったら立ち寄りたいスポットは、やはり道後温泉。道後温泉は日本最古といわれる温泉で、夏目漱石の小説『坊ちゃん』の舞台としても知られている。泉質は、アルカリ性単純泉で肌に優しいなめらかなお湯で刺激が少ないのが特徴だ。『おへんろ。』聖地巡礼のお遍路めぐりで疲れた体をじっくり癒したい。ちわのようにお腹を空かせた人には、松山市のグルメスポット大街道・銀天街商店街がおすすめ。28話で紹介された松山のソウルフード「鍋焼きうどん」が食べられる。

そして、第53番札所 円明寺のあと、次の札所へ向かって今治市に入ったら、歴史と自然を満喫しよう。まずは、30話で紹介された今治の瓦に注目だ。江戸城を始め日本全国の寺社仏閣に用いられた歴史をもつ菊間瓦や、鬼師が作る鬼瓦など、いぶし銀の美しい光沢に酔いしれたい。つぎに、しまなみ海道のレンタサイクルターミナルで自転車を借りて、颯爽と瀬戸内海の風になろう。

最後に、ここでは紹介できなかったが34話で紹介された西条市の第63番 吉祥寺のあとに3人が訪れた鉄道歴史パーク in SAIJOで鉄分補給といこう。JR伊予西条駅から歩いてすぐのところにある西条市の新しい観光・交流エリアだ。注目は「四国鉄道文化館 北館」で、初代0系新幹線と、「DF50形ディーゼル機関車」1号機が展示されている。「DF50形ディーゼル機関車」は、日本でただ1台、走行可能な状態で保存されており、隣接するJR予讃線から分岐された軌道が館内に引き込まれている点も見逃せない。

  • 道後温泉本館は、2019年1月15日から営業しながらの保存修理工事を行っており、休憩室がある2階以上は休館していますが、1階は入浴できます。

弘法大師の生まれ故郷、香川県。聖地巡礼の旅のゴールはもうすぐ!

涅槃の道場、香川県ではこの2つの札所が欠かせない。
聖地めぐり7:<第66番札所 雲辺寺>
聖地めぐり8:<第88番札所 大窪寺>

作中でまおたちが立ち寄った「讃岐うどん」「塚原のから風呂」「おへんろ交流サロン」にも注目だ。

聖地めぐり7:<第66番札所 雲辺寺>めぐみおすすめの雲辺寺ロープウェイに感謝しながら札所へ


『おへんろ。』の聖地めぐり、四国八十八ヶ所霊場、香川県「第66番札所 雲辺寺」

香川県最初の札所 雲辺寺には35話で紹介されていたように、山道を登るかロープウェイで行くことができる。雲辺寺ロープウェイは全長約2600mで、山麓駅から山頂駅まで約660mの高低差を7分程度でつなぐ。眺望最高の気持ち良さを満喫しよう。

雲辺寺は四国霊場の中で最も標高が高いところにあるお寺で、弘法大師が嵯峨天皇の勅命を受けて本尊の千手観世音菩薩を彫り、四国霊場と定めたといわれている。

見どころは「おたのみなす」と呼ばれる、なすの形をした石の腰掛があり、なすは「成す」に通じることから願を掛けながら座るとご利益があるといわれている。ぜひ座って願い事をしよう。また、境内の北側にある毘沙門天像の足元にある展望館から絶景も楽しもう。


雲辺寺

住所 徳島県三好市池田町白地ノロウチ763
問い合わせ先 0883-74-0066
交通アクセス JR観音寺駅から車で約24分
URL https://www.my-kagawa.jp/point/70/

聖地めぐり8:<第88番札所 大窪寺>結願!笑顔と感謝で聖地めぐりの旅を振り返って次へ


『おへんろ。』アニメ聖地・舞台巡礼スポット88番札所大窪寺

四国霊場最後の札所、大窪寺に歩いて向かうには「女体山山越コース」か緩やかな「 旧遍路道コース」のどちらかを選ぶことになる。ここは、最終話で3人が選んだ「女体山山越コース」を選びたい。およそ3時間30分の道のりを今までや人生を振り返りながら登り、感動ひときわのシーンを体感しよう。

大窪寺は行基菩薩が開いたお寺で、香川県と徳島県との県境に近い山の中腹で標高450mの地点にある。本尊は、弘法大師が彫ったといわれる薬師如来で、薬壷の代わりに法螺貝を持った珍しい姿で、この法螺貝で心と体の厄難諸病を吹き払うといわれている。ぜひ訪ねたいのが寶杖堂(ほうじょうどう)で、四国遍路を終えたお遍路さんの金剛杖が収められている。自分の杖は収めても良いし、記念や次回のために持ち帰っても良い。

人も自然も芸術も心も、みんな体感できる『おへんろ。』の聖地、四国八十八ヶ所霊場や寄り道スポットをめぐる経験は何にも代えがたい。いつかまた再び訪ねる日が来るかもしれないし、旅の思い出を胸に新しい自分を生きるてみるのもいいだろう。


大窪寺

住所 香川県さぬき市多和兼割96
問い合わせ先 0879-56-2278
交通アクセス JR高松駅で琴電に乗り換え、琴電長尾駅より車で30分
URL https://www.my-kagawa.jp/point/184/

香川県の寄り道スポット:ご当地グルメの讃岐うどんや、古風なサウナ、お遍路たちの交流スポットなど旅の最後に向けて力を蓄えよう


©ufotable


おへんろ交流サロン おへんろ交流サロン

44話で紹介された寄り道スポットを振り返る。
香川県は、うどん県。香川に入ったら讃岐うどんははずせない。個性豊かな讃岐うどん。窪時の門前町にある「八十八庵(やそばあん)」の打ち込みうどんのほか、セルフスタイルの讃岐うどんにもチャレンジしたい。

また、大窪寺を訪ねる前に「塚原のから風呂」に寄って、たっぷり汗をかいてサッパリしていこう。

おへんろ交流サロンにも忘れずに立ち寄ろう。その名の通り、地域の人やお遍路同士の交流を深められるサロンだが、江戸時代以降のお遍路の歴史が感じられる貴重な資料に触れるのも感慨深い。また、歩き遍路にだけ用意された特別なおもてなしもあるそうだ。

  • 塚原のから風呂は、現在コロナ禍の影響により四国地域の方限定での営業です。

結願したら…次はどこへ?


©ufotable

高野山奥之院 高野山奥之院

四国八十八ヶ所霊場お遍路の旅を完全制覇したら、四国一周を目指して第1番札所の霊山寺へお礼参りに向かったり、満願を目指して和歌山県の高野山に向かう人が多いそうだ。『おへんろ。』の3人は霊山寺へ向かったあと、高野山へ向かったようだ。高野山では、弘法大師が今も禅定(ぜんじょう)を続けられていると伝えられており、弘法大師の修行の道をたどる四国八十八ヶ所霊場の旅の締めくくりに高野山へ向かうのも一考だ。

<番外編>四国各地の列車もおすすめ!

岡山と四国を結ぶ、快速「マリンライナー」


『おへんろ。』の聖地<四国>に行くなら快速「マリンライナー」がおすすめ

【快速「マリンライナー」】

運転区間:岡山駅~高松駅

一部を除き、1号車は2階建て車両。1階部分には普通車指定席があり、2階部分は運転室越しの展望を楽しめるパノラマグリーン席となっており、瀬戸内海の眺望を存分に楽しめる。2階建て車両は鉄道友の会の「2004年ブルーリボン賞」など複数の賞を受賞。


快速「マリンライナー」についてもっとくわしく

快速「マリンライナー」 -岡山駅と高松駅を結ぶ瀬戸大橋線の快速列車。瀬戸内の海と島の連なる美しい車窓の風景-(THE列車)

四国らしさが詰まった3つの「ものがたり」列車


志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり

THE列車 志国土佐 時代の夜明けのものがたり

土佐流のおもてなしが楽しめる観光列車で、「KUROFUNE(クロフネ)」「SORAFUNE(ソラフネ)」の2両編成となっている。ダイナミックな四国の自然や、太平洋の雄大な眺めを楽しめる。また、高知ならではの食文化やおもてなしを取り入れた食事(要予約・別料金)が用意されているのも魅力だ。


伊予灘ものがたり

THE列車 伊予灘ものがたり

青い海と島々が織りなす美しい風景と地元の人気レストランが提供するグルメを楽しめる観光列車で、週末を中心に2往復の列車が運転されている。下りは「大洲編」「八幡浜編」、上りは「双海(ふたみ)編」「道後編」と各列車に愛称が付けられている。レトロモダンな車内でアテンダントのおもてなしを受け、まさに至福の時を体感できる観光列車だ。


四国まんなか千年ものがたり

THE列車 四国まんなか千年ものがたり

多度津(たどつ)駅と大歩危(おおぼけ)駅を結ぶ、土讃線の観光列車が「四国まんなか千年ものがたり」だ。「おとなの遊山」をコンセプトにした列車には、午前運転の下り列車に「そらの郷(さと)紀行」、午後運転の上り列車には「しあわせの郷紀行」の愛称が付けられている。


アニメツーリズム協会とは

2018年版より毎年『訪れてみたい日本のアニメ聖地88』を選定、オフィシャル化することで国内外に積極的な情報発信を行い、選定した地域に認定プレートと御朱印スタンプの設置を進めています。また、地域や企業、権利者、アニメファンの橋渡しとなってアニメ作品の世界観やキャラクターを公式に活用した商品、サービス、イベントの創出を促進し、さらなるインバウンドの増大や地域創生に貢献することを目指しています。

アニメツーリズム協会公式サイト ※2022年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」投票受付中

©一般社団法人アニメツーリズム協会 2021

  • 文/トレたび編集室
  • 協力/(一社)アニメツーリズム協会
  • 写真/(一財)徳島県観光協会、(公財)高知県観光コンベンション協会、(一社)愛媛県観光物産協会、(公社)香川県観光協会、雲辺寺、PIXTA
  • 掲載されているデータは2021年8月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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