半分持つよ。御刀が結んだ友情をたどり、岐阜県関市へ
鉄道と旅行の情報サイト「トレたび」とアニメツーリズム協会による、JRで行く日本のアニメ聖地をめぐる旅。北海道から九州まで、全国を6つのエリアに分けてご紹介!
第3回目は、岐阜県関市へ。テレビアニメ『刀使ノ巫女』に登場する御刀「孫六兼元」を生んだ刃物のまち、岐阜県関市。異形の怪物・荒魂を祓って人々を守る刀使の少女たちの勇敢な姿を支えた伝統と歴史ある街。さっそく、作品を振り返りながら刃物を知り、街の歴史を訪ねてみよう。
- ※新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更、施設の営業変更等が発生することがあります。JRニュースや運行会社、および各施設のHP等をご確認ください。
『刀使ノ巫女』作品紹介
古来より人を脅かしてきた異形の怪物・荒魂と、そんな荒魂を御刀を使って祓う刀使(とじ)と呼ばれる少女たち。全国5か所にある訓練学校から選ばれた刀使が鎌倉にある折神家のもとへ集い、剣の腕を競う大会が開催される。岐阜県・美濃関学院の衛藤可奈美もその1人。全国の強者を退け決勝に進出し、十条姫和と対峙した可奈美だったが、姫和は試合開始と同時に折神家当主・折神紫へと斬りかかり、反逆の罪に問われる。しかし、とっさの出来事に可奈美は姫和の逃亡の手助けをしてしまう。折神家に潜む大荒魂の陰謀とその討伐を試みる少女たちの運命は…。
(アニメツーリズム協会より引用 『刀使ノ巫女』)
『刀使ノ巫女』作品データ
『刀使ノ巫女』と岐阜県関市
テレビアニメ『刀使ノ巫女』には、実在する名刀が数多く登場する。そのうちの一振り「孫六兼元」を生んだ岐阜県関市は、古くから刃物のまちとして知られている。この作品を通して日本刀に詳しくなった人も多いだろう。普段は、あどけない少女たちが御刀を手にしたときに見せる凛々しい姿。その原点がここにある。
岐阜県関市は、美濃市と並んで、日本史の歴史に残る伝統や文化、技術を有する街である。アニメを思い出しながら、鎌倉時代や江戸時代の息吹が感じられる街を訪ねてみよう。
※じゅんれいちゃん:アニメツーリズム協会公式キャラクター
「アニメの舞台と日本を旅しよう!」を掲げ、毎年「アニメ聖地88」を選定しているアニメツーリズム協会の公式キャラクターで、日本全国のアニメ舞台と人をつないでいる。
2022年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」
アニメ聖地WEB投票スタート!
詳しくは下記をご覧下さい
https://animetourism88.com/ja/enquete
※投票期間:2021年6月21日~11月(予定)
岐阜県関市に行くならこの列車! 東海道新幹線「こだま」
【東海道新幹線「こだま」】
運転区間:東京駅~新大阪駅
岐阜羽島駅に降り立つなら、東海道新幹線の各駅に停車する「こだま」を利用したい。車両は、N700A・N700Sの2種類が使われている。1時間に2本、新大阪駅発着と名古屋駅折り返しの列車が交互に運行されている。最高速度は「のぞみ」と同じ時速285km。明るく、かつ開放感のある車内は、列車に乗り込んだ時から聖地巡礼旅への期待を高める。多くの駅で3~5分ほど停車するため、ホームの売店で駅弁などを買えるのが魅力。各駅の駅弁を食べながら、ゆったりと目的地に向かおう。※一部の「ひかり」も岐阜羽島駅に停車する。
1話では、短いシーンだったが、可奈美や舞衣が岐阜羽島駅から乗り込み、お弁当やお菓子を楽しむ姿が描かれた。可奈美が駅弁に目を輝かせて、舞衣が可奈美にクッキーを渡した2人の期待と不安を乗せて走った東海道新幹線「こだま」の車内。
「N700S」についてもっとくわしく
『刀使ノ巫女』の聖地、岐阜県関市はこうめぐろう!
使命を背負った孤独と勇気、互いを想う気持ちや信頼、1人じゃない強さ。
自分を信じて磨いた切っ先の向こうに拓ける未来があると、元気をもらえるのが『刀使ノ巫女』という作品ではないだろうか。
さて、『刀使ノ巫女』の聖地のひとつ、岐阜県関市には、五箇伝と呼ばれる刀鍛冶の名工がいたという。作品世界の中核をなす日本刀の歴史に触れ、日本刀を培った土地や文化に親しんでみよう。彼女たちの強さの原点や秘密がきっと見つかるはずだ。
『刀使ノ巫女』の聖地めぐりをもっと楽しみたい方のために、足をのばして伊豆や東京の聖地も紹介している。数日の旅程にはなってしまうが、御刀と共に歴史や伝統を受け継いだ彼女たちの覚悟や本気、友情をたどることができる。
じゅんれいちゃんと一緒に岐阜県関市を回る旅のプラン
2021年6月某日 京都から岐阜県関市へ向かう
- モデルルート
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8:30着
岐阜羽島駅(聖地めぐり0)
- 第1話で可奈美と舞衣が鎌倉での試合に向けて旅立った駅
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9:00頃
関鍛冶伝承館へ。名鉄、JR、長良川鉄道を乗り継いで行く。
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10:30頃
聖地めぐり1「関鍛冶伝承館」
- 舞衣の御刀・孫六兼元を目に焼き付ける
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12:00頃
聖地グルメ
- 関市のご当地グルメ「関うな丼」に舌鼓
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12:45頃
関市観光スポット1「岐阜関刃物会館」
- 刀剣以外の刃物の見学、体験をする
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13:45頃
美濃市へ。長良川鉄道で移動する。
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14:15頃
美濃市観光スポット1「旧今井家住宅・美濃史料館」
- 美濃の旧町屋に歴史を学ぶ
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15:00頃
美濃市観光スポット2「美濃和紙あかりアート館」
- 美濃の伝統文化を体験する
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16:00頃
小瀬鵜飼へ。長良川鉄道で移動する。
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16:30頃
関市観光スポット2「小瀬鵜飼(例年:5月11日~10月15日)」
- 長良川と並ぶ鵜飼の伝統漁法に触れる
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おまけ
足をのばして聖地めぐりをもっと楽しむなら
- 日帰りでは難しいけれど、伊豆や東京ステーションホテルにも行ってみたい
- ※乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。
聖地めぐり0:<JR岐阜羽島駅>御前試合に向けた高鳴る期待を共有する
『刀使ノ巫女』の岐阜の聖地の始めは、JR岐阜羽島駅。東海道新幹線こだま・ひかりが停車する駅である。鎌倉で行われる試合に向けてはしゃぐ可奈美や、激励する友人たち、舞衣の付き人の激励など、短いけれどさまざまな描写が盛り込まれた場所だ。改札を抜けてコンコースに降り立つと、あの日の2人を思い出して緊張と興奮が高まる。
JR岐阜羽島駅
住所 | 岐阜県羽島市福寿町平方645-1 |
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URL | https://railway.jr-central.co.jp/station-guide/shinkansen/gifu-hashima/index.html |
聖地めぐり1:<関鍛冶伝承館>すべてを薙ぎ払って守り抜く、ここから踏み出そう
岐阜県関市は、「世界三大刃物産地」のひとつで、刃物のまちとして知られている。その歴史は800年余り、鎌倉時代にまでさかのぼる。刀匠たちがこの地で、日本刀の製作に欠かせない、良質な焼刃土と水、炭を見つけて移り住んだことがきっかけだと言われている。以来、関は「五箇伝」と呼ばれる五大鍛冶流派のひとつ、関伝(美濃伝)の流れを汲む産地として、数々の名刀を生み出してきた。
関鍛冶伝承館には、古くから伝わる関鍛冶の伝統や技を今に伝える貴重な資料が展示されている。関鍛冶の歴史や日本刀の製造工程も紹介されており、一部工程の実演や、刀匠の話が聞ける機会も設けられている。月に1回、700年以上続く関鍛冶の伝統技法「古式日本刀鍛錬」実演が一般公開されている。技を受け継ぐ現代の刀匠たちによる、火花が舞い散る迫力の光景を見ることができる。
『刀使ノ巫女』ファンならば、ここは絶対「孫六兼元」を見逃すな!
関鍛冶伝承館には、アニメに登場する柳瀬舞衣の御刀「孫六兼元」の実物のほか、関を代表する兼元・兼定の日本刀など、多くの刀剣が展示されている。刀匠の魂と日本刀の美しさを間近に感じながら、アニメに通じる世界観を堪能しよう。
こちらも忘れずに!訪れた記念に特製御朱印を押して帰ろう
関鍛冶伝承館には、アニメ聖地を訪れた記念に押せる特製の御朱印スタンプが置かれている。ぜひ訪れた記念にスタンプを押して、大切な絆を持って帰ろう。
この御朱印は、2020年に岐阜県関市が『刀使ノ巫女』の聖地として選ばれた際、アニメツーリズム協会から関市長に贈呈されたものである。
関鍛冶伝承館
住所 | 関市南春日町9-1 |
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問い合わせ先 | 0575-23-3825 |
時間 | 9:00~16:30 |
定休日 | 毎週火曜、祝日の翌日(いずれも休日を除く)、年末年始 |
交通アクセス | JR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、刃物会館前駅から徒歩約5分 |
値段 | 大人/300円、高校生/200円、小中学生/100円 ※打ち初め式、刃物まつり、11月8日(刃物の日)は無料 |
URL | https://www.city.seki.lg.jp/kanko/0000001558.html |
聖地グルメ:<関うな丼>関市のご当地グルメ「関うなぎ」。パリパリしている食感を堪能しよう
関市には「うな丼」の食べられるお店がたくさんある。鎌倉時代、関に移り住んだ刀匠たちのスタミナ源としてうなぎやうな丼が重宝されていたそうで、こちらも歴史と伝統が感じられる美味しさだ。「関うな丼」を味わいながら、800年に及ぶ歴史も噛みしめよう。
関うな丼
住所 | 岐阜県関市内 |
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問い合わせ先 | 0575-23-1670(関市観光協会) |
関市観光スポット1:<岐阜関刃物会館>関のモノづくりの精神に触れ、御刀に宿る魂に思いを馳せる
岐阜関刃物会館には、包丁、ナイフ、ハサミ、カミソリ、彫刻刀など、地域ブランドとして認められている「関の刃物」が展示されている(日本刀を除く)。鎌倉時代末期から800年余り続く、日本刀の製造工程で培った伝統と技が継承された「関の刃物」の高い品質を心に刻もう。また、「研ぎ体験(無料)」や、「研ぎ直し(有料)」なども行われているので、実際に刃物に触れて匠の技や魂に触れてみるのもいいだろう(事前予約が望ましい)。
岐阜関刃物会館
住所 | 岐阜県関市平和通4-12-6 |
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問い合わせ先 | 0575-22-4941 |
時間 | 900~17:00 |
定休日 | 年末年始 |
交通アクセス | JR岐阜駅または、名鉄岐阜駅から岐阜バスに乗り、バス停関シティターミナルで下車、徒歩約15分。または、JR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、刃物会館前駅で下車、徒歩約1分 |
値段 | 無料 |
URL | http://seki-japan.com/ |
美濃市観光スポット1:<旧今井家住宅・美濃史料館>美濃市の歴史にもっと触れてみよう
『刀使ノ巫女』の聖地は岐阜県関市だけれど、隣町の美濃市の歴史にも併せて触れることをおすすめする。架空の設定ではあるが、可奈美や舞衣が在籍する学校「美濃関学院」のモデルには、美濃市も含まれていると考えられるので、立ち寄ってみたい場所である。ここでは、美濃市を代表する歴史文化のひとつ、「旧今井家住宅・美濃史料館」を紹介する。
旧今井家住宅は、江戸時代中期に建てられた美濃市内最大規模の庄屋兼和紙問屋だった町家で、当時の様子が偲ばれる。また、天井からの高さが約3mある明りとりも特徴のひとつで、明治初期に増築された際に造られた。庭には涼やかな音色を奏でる水琴窟もあり、和の風情を感じられる。
美濃市の古い歴史、文化、造形物に関する史料が展示された美濃史料館が併設されており、うだつについて学べる「うだつ蔵」、郷土芸能である美濃流し仁輪加を紹介している「にわか蔵」も見ることができる。
旧今井家住宅・美濃史料館
住所 | 岐阜県美濃市泉町1883 |
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問い合わせ先 | 0575-33-0021 |
時間 | 4月~9月/9:00~16:30、10月~3月/9:00~16:00 |
定休日 | 12月~2月の火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、 祝日の翌日、12月29~1月3日 |
交通アクセス | JR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、美濃市駅から徒歩約15分。 岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車徒歩1分。 |
値段 | 大人(高校生以上)300円。※美濃和紙あかりアート館との2館共通券:大人(高校生以上)400円。※美濃和紙あかりアート館・美濃和紙の里会館との3館共通券:大人(高校生以上)800円。 |
URL | http://www.mino-city.jp/jp/tourist/construction01.html |
美濃市観光スポット2:<美濃和紙あかりアート館>伝統文化の温かく柔らかい光に癒される
もうひとつ、美濃の伝統文化、美濃和紙を紹介しよう。繊細できめ細やかな風合いを持つ美濃和紙は、1300年の以上の歴史と伝統を誇り、美しく丈夫な和紙として愛されている。美濃和紙あかりアート館では、毎年秋に美濃市で開催される「美濃和紙あかりアート展」の入賞作品が展示されている。
また、建物にも注目したい。切妻造りの木造総2階建のスレート葺で、美濃市の現存する中では最大の近代木造建築物だ。水平線を強調した外観意匠に特徴があるとされ、昭和初期の姿を今に残す貴重な建造物として、国の登録有形文化財に指定されている。
美濃和紙あかりアート館
住所 | 岐阜県美濃市本住町1901-3 |
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問い合わせ先 | 0575-33-3772 |
時間 | 4月~9月/9:00~16:30、10月~3月/9:00~16:00 ※入館は閉館時間の15分前まで |
定休日 | 火曜日、祝日の翌日、 12月29日~1月3日 ※火曜日が祝日の場合は翌日(12月29日~1月3日は除く) |
交通アクセス | JR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、美濃市駅から徒歩約15分。 岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車徒歩2分。 |
値段 | 大人/200円、中学生以下無料 ※旧今井家住宅との2館共通券 :大人(高校生以上)/400円 ※旧今井家住宅・美濃和紙の里会館との3館共通券:大人(高校生以上)/800円 |
URL | http://www.mino-city.jp/jp/tourist/history02.html |
関市観光スポット2:<小瀬鵜飼>もうひとつの伝統文化に触れて、匠の技の奥深さを知る
岐阜県の『刀使ノ巫女』聖地巡礼、歴史と伝統を訪ねる旅の最後は、およそ1300年前の奈良時代から続いている伝統漁法の「小瀬鵜飼」の観覧で締めたい。
小瀬鵜飼とは、例年、5月11日~10月15日の期間限定で長良川の鮎之瀬橋付近で開催される。鵜船と呼ばれる船を使って夜に行われる漁で、無形文化財に登録されている。
真っ暗な夜の川、かがり火の灯りだけに照らされながら、鵜匠の「ホウホウ」という掛け声に合わせるかのように、鵜が次々に水中に潜って魚を捕らえる漁法だ。屋形船に乗って、その漁の一部始終を観覧できる。「鵜匠」の命名は織田信長によるものと言われており、現在に至るまで小瀬の鵜匠は伝統的な漁法を守り続けている。
小瀬鵜飼
住所 | 岐阜県関市小瀬76-3 |
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問い合わせ先 | 0575-22-2506 |
時間 | 5月11日~ 6月15日/18:50頃、6月16日~8月15日/19:10頃、8月16日~9月15日/19:00頃、9月16日~10月15日/18:30頃(日没時間を目安に出航) |
交通アクセス | JR岐阜駅から岐阜バス、バス停関シティターミナル下車。またはJR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、関駅下車、タクシーで約15分 |
URL | https://www.ozeukai.net/ |
足をのばして聖地めぐりをもっと楽しむなら
スポット1:<道の駅「天城越え」>華麗な戦闘シーンを彷彿とする自然の中へ
4話で、伊豆を目指す可奈美と姫和が立ち寄り、エレン&薫との戦闘に登場した場所である。姫和が可奈美を遠ざけようとしながら、結局は息の合った見事なコンビネーションバトルを見せた胸躍る場面に続く、静寂に包まれた冒頭シーン。
道の駅は車でないとアクセスしづらいのでは?と思いがちだが、最寄り駅からバスで行くことができるので、立ち寄って4人の戦いぶりを思い出したい。
この道の駅「天城越え」では、自然豊かな伊豆らしく春の桜をはじめ、秋には赤や黄色の鮮やかな紅葉を楽しむことができる。
敷地内には、昭和の森会館のほか、売店やレストラン、お土産物店などがあり、地元食材を使った総菜やおにぎり、名産のわさびが販売されている。特にわさびソフトクリームが好評だ。
道の駅「天城越え」
住所 | 静岡県伊豆市湯ヶ島892-6 |
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問い合わせ先 | 0558-85-1110(昭和の森会館) |
時間 | 8:30~16:30 ※店舗・季節により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
交通アクセス | JR三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換え、修善寺駅で下車。河津行き東海バスで約40分、バス停「昭和の森会館」下車 |
URL | http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2365 |
スポット2:<石廊崎>絆と信頼を深めた、あの日の約束の地
作品には登場しなかったが、可奈美と姫和が舞草との合流地点に指定された場所である。作品では石廊崎まであと6kmの山中でエレンを助けに行き、その後、伊豆の沖合に迎えに来た潜水艦に乗り込んだため、描写されることはなかったが、2人が目指した場所を見てみたいと思う人も多いだろう。
石廊崎は伊豆半島最南端・賀茂郡南伊豆町にある岬で、海底火山が生み出した高さ100mのリアス式海岸の断崖絶壁が続く。岬に立てば、美しい海原を一望できる南伊豆屈指の観光スポットだ。海中に潜っていった舞草の潜水艦の影を追ってみるのもいい。岬の先端付近には白亜の美しい石廊埼灯台があり、その先には石室神社(いろうじんじゃ)と熊野神社の祠(ほこら)がある。2019年に休憩棟などを備えた石廊崎オーシャンパークがオープンしており、一息つくこともできる。
脚力に自信があって時間があれば、可奈美や姫和と同じように歩いてもいいが、伊豆急下田駅から東海バスに乗り、「石廊崎オーシャンパーク」バス停で降りるのが便利だ。
石廊崎
住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎 |
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交通アクセス | 伊豆急下田駅から東海バス石廊崎港口行きで約40分、石廊崎港口下車、徒歩25分 |
石廊崎オーシャンパーク
住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎546-5 |
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問い合わせ先 | 0558-65-1600 |
時間 | 施設営業時間:夏期(4~9月)/8:30~17:00、冬期(10月~3月)9:00~16:00、食堂営業時間:9:00~15:30 (食事の提供は10:00~14:00)。石廊埼灯台敷地内開放時間:夏期(4月~9月)9:00~16:30、冬期(10月~3月)9:00~15:30 |
交通アクセス | 伊豆急下田駅より東海バス石廊崎方面行きに乗り、「石廊崎オーシャンパーク」バス停から徒歩すぐ |
URL | http://irou-ocean.or.jp/ |
スポット3:<東京ステーションホテル>100年以上の歴史を誇る、美しいホテル
第19話でタギツヒメを擁する刀剣類管理局維新派が拠点にしていた東京駅のホテルを覚えているだろうか。その場所に実際に建つのが東京ステーションホテルだ。東京ステーションホテルは、100年以上前に東京駅の中に開業した歴史ある名門ホテルで、2012年に駅舎の保存・復原工事を終えて再開業した。作品の中では、東京駅舎の美しい外観がたびたび登場し、白熱するストーリーと相まって印象に残っている人も多いだろう。
19話で、真希と寿々花がホテルを訪れ、夜見に真意を訪ねたロビーは、現在とは異なり東京ステーションホテルの往年の歴史をイメージさせるクラシックな雰囲気だ。親衛隊として共に過ごした3人が袂を分かち、悲しい決断を下したシーンに静かな重みを感じさせてくれた。
客室は、写真のパレスサイドスーペリアツインを含めて多数ある。パレスサイドスーペリアツインは、丸の内側の景観を一望できる客室で、他にもグループや1人旅など目的に合わせて部屋を選べるのが魅力だ。東京に滞在する時には、タギツヒメと同じように、窓から丸の内を眺めてみよう。
東京ステーションホテル
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
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問い合わせ先 | 03-5220-1111 |
時間 | チェックイン/15:00、チェックアウト/12:00 |
交通アクセス | JR東京駅丸の内南口改札から駅直結 |
URL | https://www.tokyostationhotel.jp/ |
アニメツーリズム協会とは
- ※文/トレたび編集室
- ※協力/(一社)アニメツーリズム協会
- ※写真/関市観光課、(一社)関市観光協会、岐阜関刃物会館、(一社)美濃市観光協会、関遊船株式会社、昭和の森会館、(一社)南伊豆町観光協会、日本ホテル株式会社
- ※掲載されているデータは2021年6月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。