日本三大秘境を走る観光列車で優雅にお花見
春の訪れを感じる、おとなの遊山
桜の見頃: 3月下旬~4月上旬
遊山(ゆさん)。それは、野山に出かけて花見や紅葉(もみじ)狩りなどの遊びをすること。
JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」のコンセプトは「おとなの遊山」。四国の歴史に思いを馳せ、非日常に浸る大人の洒落(しゃれ)た小旅行が楽しめる。
桜が見頃を迎える3月下旬からは、桜にちなんだ特別企画「さくら紀行」を開催。多度津から大歩危(おおぼけ)へと向かう「そらの郷(さと)紀行」をナビゲートする。
旅の出発点に選んだのは、香川県の琴平駅。「こんぴらさん」として親しまれる金刀比羅宮(ことひらぐう)の最寄り駅だ。
桜の咲き誇る参道を歩き、参拝やこんぴら温泉郷の名湯を楽しんだ翌日、いよいよ乗車の時。
駅の専用待合室でウェルカムドリンクをいただき、アテンダントのエスコートで車内へ。〝日本のたたずまい〟と〝四季の移ろい〟を表現した車内は、徳島県産の杉や伝統工芸品などを用いた和の趣あふれる空間。
大きな窓から景色が眺められ、特に見どころとなる区間では速度を落としてゆっくりと走行するので、この季節しか見られない、美しい桜の情景を目に焼きつけることができる。
お待ちかねの食事は、金刀比羅宮の参道にあるカフェ&レストラン神椿(かみつばき)の料理長監修による「さぬきこだわり食材の洋風料理」。香川県の旬素材を堪能しながら、車窓には満開の桜、なんて贅沢な時間だろう。
長いトンネルを抜けて讃岐(さぬき)山脈を越えると、そこは徳島県。四国第二の大河・吉野川に沿って、列車は秘境祖谷(いや)へと向かう。
小歩危、大歩危峡の渓谷美と桜の共演を眺め、遊山はクライマックス。1000年を超える歴史的な文化や景観が残された四国のまんなかで、隠れた日本の魅力にきっと出会えるはずだ。
四国まんなか千年ものがたり「さくら紀行」
●運転日
公式ホームページを確認
●運転区間
JR土讃線
多度津駅~大歩危駅「そらの郷紀行」
大歩危駅~多度津駅「 しあわせの郷紀行」
全車グリーン車指定席
●料金
運賃1240円+特急・グリーン料金2900円
(善通寺駅・琴平駅~大歩危駅)
食事予約券5600円(乗車日の4日前(※)までに要予約)
(※)購入場所により異なる
●発売箇所
全国のみどりの窓口、主な旅行会社
[食事予約券]JR四国の駅のみどりの窓口、JR四国の旅行センター(JR四国ツアーまたはワープ支店)、JR四国 旅の予約センター、観光ナビ「tabiwa by WESTER」、主な旅行会社など
●問い合わせ
JR四国 電話案内センター☎0570-00-4592
8〜19時(年中無休) ※通話料がかかります
- ※情報や写真は2023年度運行時のものです。2024年度の企画はJR四国のホームページで確認ください
- ※提供/JR四国
- ※文/本田亜由美
- ※写真(露天風呂を除く)/JR四国