イラストでめぐる おすすめ駅弁たび 西日本編

日本全国津々浦々、美味しい駅弁が大集合! 『JR時刻表』で4年間駅弁の連載をしていた高梨智子氏が、西日本のおすすめ駅弁と、鉄道旅の魅力をかわいいイラストで紹介します。 駅弁は、各地の美味しいものがギュギュっと詰まった宝箱。盛り付けや容器にもこだわりがいっぱい詰まってます。 ここでしか売っていない、ここでしか味わえない、そんな駅弁を食べに旅に出よう!

この記事の目次

ひっぱりだこ飯 <JR新神戸駅・JR西明石駅>

1998年に明石海峡大橋の開通を記念して発売された、陶器製のたこ壷をかたどった容器がおなじみのロングセラー弁当。 たこ壷からは、軟らかい食感の真ダコや野菜がきれいに盛りつけられ、その下には風味豊かなたこ飯。その中にさらにタコ天が隠れているのも楽しい。

港町を散策しよう

新神戸駅から徒歩10分ほどのところにある、神戸北野異人館街。異人館街のシンボル「風見鶏の館」をはじめ、明治~昭和初期に建てられた洋館が立ち並び、公開もされています。 おしゃれな飲食店も多いので、散策が楽しい!

地下鉄に乗り換え、三宮駅から海側に歩くと、神戸のランドマーク・メリケンパークがあります。 神戸開港150年の2017年に設置された「市民が神戸市民であることを誇りに思う気持ち」を表した「BE KOBE」のモニュメントで記念撮影。 ここから、ハーバーランドの景色が美しく見えます。

三ノ宮駅から在来線に乗り換えて、舞子(まいこ)駅へ。淡路島の間の明石海峡に架かる世界最長の吊り橋・明石海峡大橋は、舞子駅からすぐ近くの舞子公園から見ると大迫力。 さらに、海面から高さ約47m、陸地から約150m、明石海峡へ突き出した延長約317mの回遊式遊歩道「舞子海上プロムナード」では、明石海峡を自分の足で歩くスリル体験が味わえます。

ひっぱりだこめし

発売駅
JR新神戸駅・JR西明石駅 など
ねだん
1,080円(税込)
製造元
(株)淡路屋
078-431-1682

出雲神話街道 ごきげんべんとう <JR松江駅>

江戸時代から続く松江の「國暉酒造(こっきしゅぞう)」の「國暉(こっき)」と「湖上の鶴(こじょうのつる)」がついたお弁当。甘辛く炊かれた赤貝、味わい深いシジミの時雨煮やトビウオの練り物・あご野焼きなど、松江郷土料理満載のおかずと地酒は、この上ない最高の組み合せ。一緒にいただけば、ごきげんになること間違いなし。シメは島根県産コシヒカリのおにぎりです。

奥出雲の名所めぐり

宍道湖は、周囲約45km、全国で7番目に大きい湖。淡水に海水が入り混じった汽水湖のため、淡水魚と海水魚が共存する魚種豊富な湖なのだそう。そんな宍道湖は、夕日の美しいことで知られています。 いくつかの夕日スポットがありますが、湖に沈む夕日と、嫁ヶ島を同時に見ることができる撮影スポット「とるぱ」からの夕日は、特にすばらしかった!

松江から足を延ばして、「き♥」の駅名標が話題となっている駅へ。「♥」を「すき」と読んで「木次(きすき)駅」。ここから出発するトロッコ列車〔奥出雲おろち号〕は、鉄道ファンならずとも乗って楽しめる列車です。 自然豊かな車窓から吹いてくる風は、真夏でも涼しくて爽やか。車掌さんも素敵な制服で迎えてくれます。

〔奥出雲おろち号〕は、見どころ満載! 下久野駅~出雲八代駅間の長ーいトンネルと車内のイルミネーション、急な坂道を登るための三段スイッチバック、 日本最大級の二重ループ「奥出雲おろちループ」など、貴重な鉄道体験ができます。また、停車駅などで楽しめる様々な沿線グルメもお見逃しなく!

〔奥出雲おろち号〕の詳細はこちら

出雲神話街道 ごきげんべんとう

発売駅
JR松江駅(要予約)
ねだん
1,550円(税込)
製造元
(資)一文字家
0852-22-3755

輪島朝市弁当 <JR金沢駅>

輪島朝市組合公認の、輪島の朝市をイメージしたお弁当。大きなカキや、サザエのいしる煮、たらこ旨煮など、能登の海の幸のおかずは、お酒にもぴったりです。

2つの観光列車を満喫

金沢駅を出発し和倉温泉まで走る、あこがれの特急〔花嫁のれん〕。金沢駅にある専用ホームののれんをくぐると、豪華絢爛な列車が待っていました!

車内も高級料亭のような造り。事前に予約すれば、車内でお食事やスイーツセットもいただけます(列車によって提供するメニューが異なります)。

〔花嫁のれん〕の詳細はこちら

七尾駅で下車して、以前は駅でも購入できた地元のお寿司屋さんが作るお弁当「玉宝」をゲット。そして、のと鉄道の観光列車〔のと里山里海号〕に乗車。 この列車も車内のインテリアが素敵! のと鉄道の終着・穴水駅から、バスで輪島へ。 穴水駅から輪島までは、以前はのと鉄道が走っていました。バスの車窓からはその路線の名残も見られます。

輪島といえば、輪島朝市が有名。さすが漁師町、市にはたくさんの海の幸が並びます。美味しそうだけど、生ものは持ち帰れないし… と今回は唐辛子とかわいい模様と名前をその場で入れてくれるお箸を購入。海産物は宅配便で送ってもらえたりもします。

輪島朝市弁当

発売駅
JR金沢駅(前日まで要予約)
ねだん
1,050円(税込)
製造元
(株)高野商店
0761-72-3311

小鯛雀寿し <JR和歌山駅>

紀淡海峡の小鯛が味わえる、こちらのお寿しが駅弁屋さんの一押し。「雀寿し」とは和歌山の郷土料理。元々は小鯛を開いて寿司飯を詰めた姿寿司だったそう。 「スズメ」というかわいい名前は、その姿がスズメに似ていたことに由来しています。こちらの「小鯛雀寿し」は、白く透き通った小鯛が美しく、上品な風味が 口の中いっぱいに広がります。 6ケ入のほか、3・7・12ケ入などもあり、お腹の空き具合に合わせて選べます。

厳かな世界遺産で修行体験!

和歌山駅で「小鯛雀寿し」を購入すると、駅弁屋さんの店員さんが、高野山についていろいろお話ししてくださいました。和歌山から高野山へは、JR→南海電鉄→ケーブルカーに乗って約2時間。 仏教の聖地だけあって、山奥にあるなあ、と思いましたが、さすが世界遺産。たくさんの人々が訪れています。

高野山は、地域全体が厳かな雰囲気。さらに、信仰の中心となっている弘法大師御廟の奥之院や、高野山真言宗の総本山、金剛峯寺を訪ねると、自分の心も清らかになった気分になります。

金剛峯寺では、さまざまな体験ができます。まず、写経体験にトライ。結果、すぐに眠くなり…。 次に挑戦した阿字観という真言宗の瞑想では、足がしびれて座っていられないという事態に。仏の道に近づくには、まだまだ未熟な私でした。

小鯛雀寿し

発売駅
JR和歌山駅
ねだん
1,080円(税込)
製造元
(株)和歌山水了軒
073-475-6150

あなごめし弁当 <JR宮島口駅>

明治時代に駅売り弁当として販売され、100年以上宮島名物として愛されている「あなごめし弁当」。アナゴのアラで炊き込んだご飯に、アナゴの蒲焼がびっしりとのった絶品のあなごめし。 「うえの宮島口本店」で購入でき、できたてもいただけますが、少し時間が経って蒲焼の味がしみこんだものも美味しい。

日本三景・安芸の宮島

一度は食べてみたかった宮島口の「あなごめし」と共に、JR唯一の航路・宮島航路も体験してみたい、と広島まで〔のぞみ〕で、そこからは在来線でやってきました、宮島口駅! 早速、駅前の「うえの宮島口本店」で「あなごめし」を購入。 宮島の鹿さんを愛でながらいただこうと、JR宮島フェリーに乗船。宮島の大鳥居に接近する「大鳥居便」で約10分の船旅です。

宮島に到着すると、すでにたくさんの鹿さんが。つぶらな瞳がなんてかわいいのでしょう。 見とれつつ、お弁当を食べようかな、と包みを開けようとすると、かわいかった鹿が豹変! お弁当を持って行かれそうに! 必死でお弁当を守ったのでした。

鹿のいないところでお弁当をいただき、厳島神社の参拝へ。日本三景のひとつ、そしてユネスコの世界遺産としても登録され、誰もが写真や映像で見たことあるかと思いますが、実際に訪ねてみると神々しく厳粛な雰囲気。 大鳥居も迫力があります。参道には、お土産屋さんが軒を連ね、食べ歩きも楽しめます。

あなごめし弁当

発売駅
JR宮島口駅(駅近くの店舗で販売。駅では販売していません)
ねだん
レギュラー 2,160円(税込)
製造元
あなごめし うえの
0829-56-0006

この列車で行こう

新神戸駅・西明石駅・広島駅に行くなら!【山陽新幹線 500系】
運行区間:新大阪駅~博多駅

山陽新幹線区間を走行する「500系こだま」。鋭角なスタイルの先頭車両は、編成全体の円筒形デザインと合わせて、レールファンの人気の的となっている。キャラクターとのコラボレーションも話題を呼んだ。

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金沢駅に行くなら!【北陸新幹線E7系・W7系】
運行区間:東京駅~金沢駅

グランクラスを設置したJR東日本のE7系およびJR西日本のW7系新幹線車両。車体色をアイボリーホワイトとし、車体正面に空色を配置、帯色は銅色で、スピード感と精悍さを表現したデザインだ。車内は日本建築特有の深い色彩を取り入れ、上質でゆとりを感じられる空間も魅力だ。

詳細はこちら

松江駅に行くなら!【サンライズ出雲】
運行区間:東京駅~出雲市駅

朝を連想させる赤とベージュの塗色にゴールドのラインを配した285系電車。現在唯一定期で運行している寝台列車だ。温もりのある高品位な空間で、快適な睡眠とプライベート空間のやすらぎを実現している。

詳細はこちら

和歌山駅に行くなら!
【くろしお(オーシャンアロー車両)】

運行区間:新大阪駅~和歌山駅・新宮駅

「海と太陽が大好きな列車」のキャッチフレーズで登場した、新大阪駅発の南紀へのリゾート観光列車。美しい海岸線を縫うように走る線路はカーブの連続だが、制御付き振り子式車両ならではの心地よい揺れが快適。

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著者

高梨智子

駅弁愛好家。2012~2015年には『JR時刻表』で、「それゆけ! 駅弁探偵団」を連載。これまでに食べて描いた駅弁はおよそ350個。鉄道旅と駅弁をこよなく愛する3児の母。

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