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2024.11.29旅行秋田に息づく文化や伝統を感じる。真っ白に染まった雪国秋田へ

誰と行く? 冬の秋田 ~冬こそ行きたいこんなスポット~

スキーやお祭り、温泉にきりたんぽ……。冬の秋田は魅力がありすぎる!
全国の中でも積雪量の多い・秋田県。1月ごろには一面の白銀世界が広がり、2月には1300年以上の歴史がある「大日堂舞楽」やナマハゲが登場する「なまはげ柴灯まつり」など、県内各地で冬まつりが行われる。
自然に恵まれた秋田では、その資源を活用した数多くの工芸品。美しい職人技にうっとり。

2024年12月1日から「誰と行く? 冬の秋田」と題する観光キャンペーンが開催される秋田。
寒いからこそ楽しめる伝統と自然が織りなす、冬の秋田で訪れたいスポットをご紹介!


誰と行く? 冬の秋田

人と文化の出会いと交流の場「あきた芸術村」

角館駅から車で7分。東京ドーム2つ分の広大な敷地に劇場、ホテル、温泉、クラフトビール醸造所、ブルーベリー農園や森林工芸館など様々な体験ができるアートヴィレッジ「あきた芸術村」がある。
その中心となる「わらび劇場」は、劇団わらび座の大劇場。ほかにも5つの稽古場があり、全国で巡業している劇団わらび座のホームベースとなっている。

歴史や民族伝統など、五感で楽しむ「わらび座」


歴史や民族伝統などをモチーフとしたミュージカルや身体表現と音楽だけでストーリーを展開する舞踊劇、五感で体感する参加型「祭シアタ-」など、小さな子どもからお年寄り、海外の方まで楽しむことができる。2024年はわらび劇場ができて50周年を記念して手塚治虫作品の「ジャングル大帝レオ」のミュージカル化も。
年間600公演!学校の芸術鑑賞も多く、学校行事でわらび座を観たことがある方もいるのでは?


冬の期間中は、温泉ゆぽぽで「祭ステージ This is Akita!」を開催!
秋田の祭りをまるっと楽しめるステージは、太鼓や提灯などで全席参加型エンターテイメント。 太鼓が会場中に鳴り響く迫力満点のステージから、日本三大盆踊りのひとつとして有名な「西馬音内盆踊り」は息をのむ美しさ。
ナマハゲとともに太鼓に挑戦したり、田沢湖ビールとともに楽しむことができ、子どもから大人まで楽しめる。

秋田発、世界一のビール「田沢湖ビール」をブルワリーで楽しむ


本場ドイツの「麦・ホップ・酵母・水以外のものを一切使用しない」というビールの純粋令を守ったクラフトビール。
上質なドイツ産のモルトを使用し、秋田の自然がぎゅっと詰まったビールは、多くの賞を受賞している。


ちなみに限定で、ごほんといえばの「龍角散」とのコラボビールも。龍角散としての効果はないとのことだが、口にしたときにふわりとハーブの香り……これはまさに龍角散!(※個人の感想です)
世界に認められたビールから、変わり種のビールまでほかでは味わえない味を堪能あれ。


秋田の旬の食材と天然温泉で癒される「温泉ゆぽぽ」

「あきた芸術村」には宿泊施設も。「温泉ゆぽぽ」では地元産の旬の食材を使用したお料理や天然温泉など、あたたかなおもてなしで心癒される時間を過ごすことができる。


ホテルにたくさん飾られている風景画は、どこか見たことがある気が……。聞いてみると「となりのトトロ」「おもひでぽろぽろ」「もののけ姫」などのジブリ作品を支えてきたアニメーション美術監督の男鹿和雄さんの作品とのこと。秋田県出身ということで、秋田の風景を描いているそう。

温泉ゆぽぽに宿泊すると、わらび座がお得に見られる宿泊者割も! 日帰り観劇セットもあり、温泉入浴+お食事+観劇を1日で楽しむことができる。
秋田の旬の食事を楽しみつつ、ゆったり温泉に入って、わらび座も。そんな贅沢な一日はいかが?


発酵食品大国でもある秋田を味わい尽くす発酵美食膳


あきた芸術村

住所 秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430
問い合わせ先 0187-44-3939 [予約センター]
交通アクセス JR秋田新幹線「こまち」角館駅下車、角館駅から車で7分、無料シャトルバスあり(事前予約制)
駐車場 平面駐車場 約200台駐車可 (大型車も駐車可)
URL https://www.warabi.or.jp/

嘉永6(1853)年から続く伝承の味噌醤油「安藤醸造」


享保から角館に地主として住んでおり、その副業として小作米として入ってくる米の一部を原料として味噌を醸造し始めたのが「安藤醸造」。合わせて醤油も作るように。現在では味噌醤油、漬物を製造している。


店の人が紹介してくれる仕込み蔵の見学ツアーでは、実際に醤油を作っているところを見ることができた。
天然醸造にこだわり、醤油を作るのに平均で1年、長いものだと2年も発酵が必要で長い時間を費やして味噌や醤油を作り出している。
一つ一つ時間をかけて、そして愛情をかけて、代々伝えられている伝統の味を守り続けている。


蔵を見学した後は、醤油の試食! 当時の製法を守り続けている醤油から5年も熟成させた醤油まで。それぞれ全く違う風味で濃厚な味わいは今までの醤油という概念を覆すほどの衝撃。 お刺身などはもちろん、料理に数滴入れて隠し味にするのもオススメ。
部屋いっぱいに広がる芳醇な香りと濃厚な味をぜひご自宅で!


安藤醸造の本店は明治17(1884)年に再建後、当時のまま今に至る。明治の町家造りの名残を見ることができ、特に本店の象徴である煉瓦蔵の中の奥座敷は冠婚葬祭用として重要な役割をしていた。東北地方でも最古の煉瓦造りの蔵で、仙北市指定有形文化財にも登録されている。
季節によっては当時のひな祭りも体感することができ、貴重な文化も伝承している。


安藤醸造 本店

住所 秋田県仙北市角館町下新町27
問い合わせ先 0187-53-2008
時間 8:30~17:00
定休日 なし
交通アクセス 角館駅より徒歩13分
URL https://www.andojyozo.co.jp/

真っ白な里山を秋田犬とともに進む「秋田内陸線」


JR角館駅の横にたたずむ「内陸線角館駅」。改札を通ってすぐに黄緑の車両が待っていた。


秋田内陸線は角館駅から鷹巣駅まで秋田県内陸部を縦貫するローカル線。沿線には森吉山など自然豊かな地域が広がり、車窓から広がる風景はまさに日本の原風景! 秋田県の中でも特に雪深い地域を走っているので静かな旅を楽しむことができる。

角館駅を出ると風景はがらりと変わり、真っ白に染まった山中へ。


実はこの車両、ある"秘密"が隠されている。この座席をぐーっと近づいて見てみると……


「犬」柄! 細かな犬が散りばめられたモケットになっているのだ。
秋田県の犬といえば、秋田犬! 秋田内陸線の車両はそんな秋田犬の可愛さを存分に楽しめる秋田犬ギャラリーのようになっていて、まさにもふもふ空間!


この座席は秋田犬と写真が撮れるフォトスポット。ぜひ一緒に!

車窓から眺める日本の美しい原風景とニコニコの秋田犬の笑顔に癒されていたらあっという間に阿仁合駅に到着。


日本三大樹氷や花の百名山のひとつで知られる森吉山「阿仁スキー場」への玄関口である阿仁合駅。
駅舎は2018年にリニューアルし、特徴的な三角の形となった駅舎は、阿仁地域が北緯40度に位置することから「4」が背中合わせに配置されており、「4」をあわせているので「しあわせの駅」とも呼ばれている。


すでに辺りは真っ暗だったため、駅舎を彩ったイルミネーションが点灯!

阿仁合駅は途中下車をすることもオススメ!
駅舎内の「里山レストラン&カフェ こぐま亭」は、秋田らしさや沿線ならではの食材を調理。阿仁みそを使用したトンカツ定食や、超濃厚ソフトクリームなどわざわざ降りて食べたくなるものばかり。
売店もあるのでお土産さがしをぜひここで。


列車情報

運転日 毎日運行
運転区間 角館~阿仁合~鷹巣駅

今年の冬は、あなたも秋田へ!

冬に行くからこそ出合える、秋田の魅力。
身も心も温まりに、あなたも、さあ秋田へ。


誰と行く? 冬の秋田

  • 写真提供/劇団わらび座
  • 文・写真/編集部

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