佐賀県鹿島市にて、市内の5つの酒蔵を回りつつ、お酒を味わい、食や歴史などを全身で楽しむ「鹿島酒蔵ツーリズム®」が2024年3月23日・24日に開催されます!
江戸時代より米作りが盛んな佐賀県鹿島市。当時宿場町として栄えた肥前浜宿を中心に市内には5蔵が酒造りを続けています。そのうちの一つ富久千代酒造の「鍋島 大吟醸」が、2011年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の日本酒部門で世界一のチャンピオン・サケを受賞したことを契機に、「鹿島酒蔵ツーリズム®」が始まりました。
5つの酒蔵を回りつつ、蔵人と触れ合いながらお酒を楽しむ。そして、食や文化、歴史を理解する。そんな「鹿島酒蔵ツーリズム®」は今年で13回目の開催!
さらに、同日に「肥前浜宿花と酒まつり」、「かしま発酵まつり」、「鹿島おまつり市」、「嬉野温泉酒蔵まつり」も開催される、大規模なイベントです。
そこで、「鹿島酒蔵ツーリズム®」の日程や見どころなどをまとめてご紹介します。
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」の概要
それでは「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」の基本的な情報を押さえておきましょう。
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」って?
佐賀県南部に位置する鹿島市は、古くから日本酒造りが盛んな地域。現在も5蔵が日本酒を製造しています。そんな鹿島市にある酒蔵をバスや徒歩で巡り、蔵人と触れ合いながら日本酒を楽しめる、日本酒好きにはたまらないイベントが、今年で13回目を迎える「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」です。
また、周辺地域の様々なまつりが同日開催で行われるため、イベントをより一層楽しむことができます。お子様連れもOKな催しもありますよ。
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」の開催日程
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」は鹿島市内にある5蔵を中心に開催。
開催日は3月23日・24日の土日開催で、時間は10時から16時までです。
なお、無料の巡回バスが運行されるため、道に迷う心配はありません。
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」の見どころ紹介
それでは早速「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」の基本的な情報を押さえておきましょう。
おすすめの回り方
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」は鹿島市内の様々な場所で開催されるため、事前に回るルートを決めておくことをおススメします。
また、運営協力金として20歳以上の方は1人500円のご協力をお願いいたします(シャトルバスの受付時や各酒造で支払うことが可能です)。
- おすすめの回り方
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10:00
肥前浜駅着
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10:15
光武酒造場・富久千代酒造・幸姫酒造の3つの酒蔵を巡りつつ、同時開催の肥前浜宿花と酒まつりへ。
- 1時間ほど観光
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11:30
幸姫酒造からシャトルバスで馬場酒造場へ移動(約30分)
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12:00
馬場酒造場観光
- 30分ほど観光
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13:00
馬場酒造場から肥前鹿島駅へ移動し、嬉野温泉酒蔵まつりへ
- 1時間ほど観光
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14:00
シャトルバスで肥前鹿島駅へ。矢野酒造・鹿島おまつり市で鹿島グルメなど楽しむ
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16:00
肥前鹿島駅発
- ※シャトルバスの詳細は決まり次第鹿島酒蔵ツーリズム®公式ホームページに掲載
当日は各蔵や会場を巡るシャトルバスが運行されるため、複数のおまつりや酒蔵めぐりを回りながら、日本酒を楽しむことができます。
シャトルバスとは別に予約制ではありますが、3時間で5つの酒蔵を巡るタクシープランもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。
また、地酒のおみやげとして5蔵の日本酒と鹿島のおつまみがセットになった日本酒セットも販売。限定600セットとなっているため、家でも日本酒を楽しみたい方は確実にゲットしておきましょう!
出場酒蔵の紹介
それでは「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」で楽しむことができる5つの酒蔵をご紹介します。
幸姫酒造
もともとは赤貝の養殖をしていましたが、1934(昭和9)年に酒造りを開始。
一人娘が幸せになるようにという願いを込めてつけられた酒銘が由来となっています。
清酒「幸姫」は、甘口の日本酒で飲みやすく、肉料理などと相性がよく、世界的に上質な甘さが評価されており、特に中国やアメリカで人気のお酒です。
また、日本酒を飲めない人にも日本酒文化を伝えるために、地酒ソフトクリームや甘酒の販売も行っています。
馬場酒造場
1795(寛政7)年創業の歴史ある酒造会社。8代目となる馬場第一郎氏のときに、「能古見」を発売し、全国の日本酒ファンに愛される清酒となりました。
そんな「能古見」は雑誌主催の全国日本酒コンテストで2年連続グランプリを獲得しています。
馬場酒造場の特徴は、甘いが重たくない米の味がしっかりとすること。佐賀の濃い味付けの料理に合うお酒です。
富久千代酒造
「佐賀、九州を代表するお酒」を目指し、造られた「鍋島」は2011年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門で最高賞となるチャンピオン・サケを獲得。これを機に、日本酒産地・佐賀のイメージ向上と定着を行うために「鹿島酒蔵ツーリズム®推進協議会」を設立し、現在に至ります。
さらに富久千代酒造では1日1組限定の酒蔵オーベルジュ「御宿 富久千代」も併設しており、日本料理と合わせて日本酒を楽しむことができます。
光武酒造場
1688(元禄元)年に創業。「芳醇かつ、後キレのいい爽やかな味わい」が特徴的です。また、別名「光武学校」と呼ばれるほど杜氏を数多く輩出しています。
そんな光武酒造場は2019年に峰松酒造場と統合し、観光酒造肥前屋も経営。
こちらの施設では、年間を通して見学客を受け入れており、おみやげを買うのに適している酒造場です。
矢野酒造
1796(寛政8)年創業。母屋は国の有形文化財にも登録されており、鹿島の町づくりを担ってきた蔵です。
2003年に「純米酒宣言」をして、製造を純米酒に移行しました。その際に誕生した「肥前蔵心」はこの地域に珍しく軽快な味わいで、和食や中華にも合う日本酒となっています。
創業220年を超えてもなお進化をし続ける酒造場です。
同日開催の他のおまつりもご紹介!
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」と同じ日に開催される5つのおまつり情報もチェックしておきましょう!
第20回肥前浜宿花と酒まつり
肥前浜宿重伝建地区エリアと肥前浜駅周辺で開催されるおまつりです。
面浮立や獅子舞などのステージイベントや、先ほど紹介した富久千代酒造・光武酒造場・肥前屋の合同蔵開きも開催予定。
さらに、音楽フェスタやマルシェ、漬蔵開きなど様々なイベントも行われ、盛りだくさんな内容となっています。
明治~昭和の歴史が漂う、多良海道の宿場町をぜひ散策してみませんか?
第12回祐徳門前桜まつり
日本三大稲荷の一つ祐徳稲荷神社と門前商店街で開催されるおまつりです。
食事や地酒、祐徳名物のおみやげなどを購入することができます。また、おまつりの時期は桜が見頃を迎え、会場は“大花見会場”となっています。
さらにフォトコンテストも実施!おまつり開催期間中に撮影した写真を投稿すると特産品などをもらえるかも!
日本三大稲荷神社と桜を楽しんでみませんか?
第15回かしま発酵まつり
JR肥前鹿島駅の前に位置する矢野酒造周辺では、伝統の発酵食品や地元の特産品などを扱ったイベントを開催。
特製ナンで食べる酒粕入りのカレーの販売や、地元の発酵食品の試飲・食販売などを楽しめます!
お酒を飲むのが苦手な人でも楽しむことができるイベントです。
鹿島おまつり市
こちらは24日(日)限定で開催されるイベントです。
矢野酒造の前にある稲荷通り周辺で鹿島グルメを堪能できるほか、ガラポンの抽選会など楽しいイベントが目白押しとなっています!
第10回嬉野温泉酒蔵まつり
日本3大美肌の湯で有名な嬉野市で開催!
市内にある3つの酒蔵が新酒を含めた自慢のお酒を試飲・販売します。3つの酒蔵セットの販売などを楽しむことができます!
おまつりとあわせて楽しみたい周辺スポット!
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」開催エリアには様々な観光スポットが存在します。
本記事ではその中でも特に行きたい2つの観光スポットをご紹介!
祐徳稲荷神社
約3万ある稲荷神社の中でも、伏見稲荷・笠間稲荷と並んで日本三大稲荷の一つに数えられている祐徳稲荷神社。
商売繁盛や家運繁栄、交通安全、縁結びなどにご利益があるとされています。
全て漆で塗られた極彩色の社殿や、山の中腹にある朱色の本殿などは神秘的な佇まい。
境内からは周辺の自然に溶け込んだ景観の眺めは、時間を忘れて楽しむことができます。
神社の近くには祐徳博物館もあり、旧鹿島藩歴代藩主の鎧兜なども見学可能です。
祐徳稲荷神社
住所 | 佐賀県鹿島市古枝乙1855 |
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問い合わせ先 | 0954-62-2151 |
交通アクセス | 肥前鹿島駅よりバス約10分 |
URL | https://www.yutokusan.jp/ |
誕生院
創建618年。真言宗や高野山を復興した鹿島市出身の高僧、興教大師覚鑁聖人が誕生した地です。境内には四季折々の花が咲いています。
一度、戦火によって荒廃してしまったものの、1913年に復興。現在は安産や子授け祈願、縁結びの聖地としても知られています。
また3月末からは花が咲き始め、美しい景観を楽しむことができます。
誕生院
住所 | 佐賀県鹿島市大字納富分2011番地 |
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問い合わせ先 | 0954-62-3402 |
定休日 | 無休 |
交通アクセス | 肥前鹿島駅より祐徳バス祐徳神社行きに乗車。誕生院前下車 |
URL | https://www.tanjoin.net/tera/index.html |
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」へのアクセス
日本酒を楽しむイベントですから、列車で向かいましょう!
今回の会場の最寄り駅はJR長崎本線の肥前鹿島駅と肥前浜駅です。
博多駅からは、特急「かささぎ」に乗ると肥前鹿島駅まで1本で着きます。そのほか、博多駅から江北駅まで特急「リレーかもめ」「みどり」「ハウステンボス(「みどり」と併結)」で行き、長崎本線の普通列車で肥前鹿島駅・肥前浜駅へ向かいます。
特急「かささぎ」で博多駅から肥前鹿島駅まで約65分、指定席なら3,410円(自由席は2,880円)です。事前にJR九州のネット限定のきっぷ「九州ネットきっぷ」を購入すれば2,340円で行くことができます。
また、このおまつりに合わせて臨時列車が運行されるため、こちらの情報もチェックしておきましょう。
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」のまとめ
「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」を楽しむために以下のポイントを押さえておきましょう。
・無料のシャトルバスを活用すべし
・各酒蔵を回るとともに、周辺で開催されているおまつりも楽しむべし
・おみやげは出場する5つの酒蔵の日本酒セットを購入するべし
年に一度のこの機会を逃さず、「鹿島酒蔵ツーリズム®2024」を楽しみつくしましょう!
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- ※提供/佐賀県観光連盟
- ※編/トレたび編集室
- ※写真/佐賀県観光連盟、鹿島市商工観光課、嬉野市観光商工課、誕生院
- ※掲載されているデータは2024年2月1日現在のものです。