2023.10.23ジパング俱楽部歴史を感じながら楽しく歩ける山城6選・戦国の山城ハイキング|ジパング倶楽部旬のテーマ旅
日本の城といえば、国宝の姫路城や彦根城を思い浮かべますが、戦国時代を中心に自然の地形を利用して築かれた山城は、今も日本の各地に数多く存在し、登山道や散策路が整備されているところもあります。
そんな山城のうち、編集部では楽しく歩けるところを選びました。戦国武将の息吹を感じる、山城ハイキングに出かけましょう。
- 記載のデータは、2023年10月のものです。お出かけの際は、ホームページ等で最新の情報を必ずご確認ください。
アイヌと和人が共存・勝山館(かつやまだて)跡
【北海道】
北海道新幹線の木古内(きこない)駅からバスで江差(えさし)方面へ走ること1時間少々。日本海を望む高台に、勝山館跡はあります。
江戸時代まで蝦夷地(えぞち)とよばれていた北海道ですが、この地には室町時代からすでに城が存在していました。そこにはアイヌと和人がともに住んでいて、交易の拠点となっていたといわれています。
交易品にもなったであろう北海道の産物を楽しみながら、道南の歴史あるスポットをめぐるコースです。
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頸城(くびき)平野と日本海を一望・春日山城跡
【新潟県】
新潟県、とくに上越市の英雄といえば戦国武将の上杉謙信。戦乱の越後を治め、“甲斐の虎”こと武田信玄と5回にわたって戦い、“越後の龍”とよばれました。
居城とした春日山城は難攻不落と知られており、今も訪れればその傾斜の厳しさや要塞としての堅固さが分かります。
北陸新幹線の上越妙高駅から、上越市にある城跡と、妙高市にある温泉を組み合わせて訪れるコースです。
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こちらの記事で紹介している妙高温泉の「妙高・山里の湯宿 香風館」の宿泊券をプレゼントします。
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巨岩の上の要塞・苗木城(なえぎじょう)跡
【岐阜県】
苗木城は山に囲まれた木曽川沿いにある山城です。このあたりは戦国時代、織田氏と武田氏による領土争いのあった軍事的な要所でした。城主の遠山氏も戦いに巻き込まれて、一度は城を失いますが、三河の徳川氏を頼って生き延び、再び城を取り返します。
そんな苗木城は山頂の巨石と山の上からの素晴らしい眺望が印象的。
木曽・中津川の名物とともに戦国の城を堪能できるコースです。
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石垣群が残る“天空の城”・竹田城跡
【兵庫県】
姫路駅から播但線特急で北へ行くこと1時間程度。竹田駅の近くに竹田城への登山口があります。この城は織田信長の中国攻めの際に拠点となり、総石垣造りに改修されました。“天空の城”として知られ、秋の早朝に出現しやすいといわれる雲海に浮かぶ姿は、機会が合えば一度は見てみたいものです。
山の麓(ふもと)にある城下町散策とともに、昼の山城を歩くモデルコースを紹介します。
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長宗我部氏の本拠・岡豊城(おこうじょう)跡
【高知県】
戦国時代、豪族が群雄割拠する土佐を平定した長宗我部元親。その長宗我部氏代々の城が岡豊城です。一見普通の里山に見えますが、登ってみれば竪堀(たてぼり)、横堀など防御のためのさまざまな工夫が施された要塞の跡だとわかります。
アクセスは高知駅からの路線バスを使うと便利なので、同じく高知駅から路面電車などで行ける、高知城と一緒に行程を組んでみるのもいいでしょう。
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1000年以上前の古代の城・金田城
【長崎県】
これまで選んだ戦国時代の城とは違い、古代に築かれた金田城。「かねだじょう」とも「かなたのき」ともよばれています。1000年以上前の城跡にもかかわらず、今も積み上げられた石塁(せきるい)の跡や、敵に投げるために用意したという弓石を見ることができます。
博多港から船で対馬に渡った際に拠点となる、厳原(いづはら)の港町の見どころとともに紹介します。
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会員様限定! 商品券が当たるチャンス
編集部からのひとこと
草の生い茂る勢いが弱まる秋からは、山城ハイキングにもってこい。今回紹介した場所はみな道が整備されていますが、歩きやすく滑りにくい靴で臨みましょう。
ジパング倶楽部WEBでは、毎月編集部が選んだ旬のスポットをモデルコースにして紹介しています。次の旅の計画の参考に、お役立てください。