トレたび JRグループ協力

2022.02.08鉄道SL冬の湿原号―リニューアルした人気のレトロ観光列車で、冬の北海道旅へ(THE列車)

釧路湿原を車窓に走るC11形牽引のSL列車

自然豊かな釧路湿原や阿寒連峰の山並みを車窓に映して走るSL列車が、根室本線の釧路駅と釧網本線(せんもうほんせん)の標茶駅(しべちゃえき)を結ぶ「SL冬の湿原号」です。釧網本線で20年以上も運行されており、ひがし北海道観光の冬の風物詩として多くの人に親しまれています。

2021年度の運行からSL客車のさらなる魅力アップを図るため、客車リニューアルの第1弾が実施されました。これはSLが持つ「ノスタルジー」や「レトロ」感をベースに、内装にはタンチョウやエゾシカのシルエットをあしらうなど、北海道ならではのSL列車の旅を演出するものとなっています。今年度は1・5号車が「たんちょうカー」にリニューアルされ、魅力度がアップしました。

なお、2022年度の運行からは中間の2~4号車が「ストーブカー」にリニューアルされる予定です。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKの車両解説

C11形171号機


SL冬の湿原号

1940(昭和15)年、川崎車輛で落成したタンク式蒸気機関車。長い間北海道の地で活躍した機関車で、現役引退後は標茶町の桜町児童公園に静態保存されていました。
1999(平成11)年に動態復元工事により復活し、道内のSL列車の牽引機として活躍するようになりました。
なお、2012(平成24)年3月に台湾鉄路管理局のCK124(日本国鉄のC12形と同形機)と姉妹列車協定を締結しています。

たんちょうカー(1・5号車)


たんちょうカー 内装

5両編成の列車の両端の1号車(スハフ14-505)と5号車(スハフ14-507)は、今年度から雄大な釧路湿原やタンチョウを間近に感じることができる「たんちょうカー」となりました。
川側に2人掛けのカウンター席×6、山側に高床化した4人掛けのボックス席×6を設置した定員36名の車両で、釧路川や釧路湿原などの眺望をどの席からも楽しめる座席配置となっています。

また、座席の色調は「タンチョウの赤」をヒントにしたレトロ感ある臙脂(えんじ)色、壁面は雪原に点在する木々をイメージした木目調となり、暖かみのある高級感を感じる車内になっています。
このほか、機器室に隣接する通路の窓を大型化した展望通路を設置するなど、列車に乗る楽しみが増加しています。
なお、座席には抗菌・抗ウイルス生地を使用しています。

カフェカー(2号車)


カフェカー

5両編成の列車の標茶方の2両目は、旧型客車スハ44形を改造したスハシ44-1の「カフェカー」です。
14系客車と比べると旧型客車のレトロ感があり、天井の車内灯や扇風機に懐かしさを感じます。
車内には飲食物やお土産品などを販売するカウンターが設置されています。
なお、2022年度の運行から現状のイメージを踏襲しつつ、内装のリフレッシュを実施する予定です。

3・4号車


3・4号車

5両編成の列車の3・4号車は、14系客車を改造した大型テーブル付きの4人掛けボックス席を配置した車両です。
ダルマストーブが設置されたノスタルジーを感じる室内で、大きな窓から車窓の風景が楽しめます。
なお、2022年度の運転から腰掛生地、壁面、カーテン、テーブルなどの内装変更を実施する予定ですので、現在の車内の雰囲気を楽しめるのは今年度限りとなります。

指定席券+乗車券で乗車


SL冬の湿原号

「SL冬の湿原号」の乗車には、乗車区間の普通乗車券(有効なフリーきっぷを含む)指定席券が必要となります。
指定席券は乗車日1箇月前の午前10時から全国のJR駅のみどりの窓口や旅行センター、主な旅行会社で発売します。

今年度の運行から指定席料金はおとな1,680円、こども840円に改定されています。
なお、釧路駅~標茶駅の片道乗車は乗車券1,290円+指定席券1,680円の合計2,970円(こども半額)になります。

釧路湿原駅


釧路湿原駅

1988(昭和63)年7月、釧路湿原を一望できる細岡展望台への最寄り駅(徒歩約20分)として開業。開業時は季節営業の臨時駅でしたが、1996(平成8)年12月から通年営業の駅に変更となっています。
駅舎はカラマツ材を使用したログハウス風で、屋根は翼を広げたタンチョウをイメージしています。
なお、駅から細岡展望台までの途中には、軽食・喫茶コーナーがある休憩施設「細岡ビジターズ・ラウンジ」があります。


列車情報

運転日 2022年度は1月22日~3月21日までの金・土曜・休日と、2月7~10・24日運転
運転区間 根室本線・釧網本線 釧路駅~標茶駅間
運転時刻 【上り】釧路駅11:05発→標茶駅12:35着
【下り】標茶駅14:00発→釧路駅15:42着

SL冬の湿原号の詳細はこちら(JR北海道ホームページ)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/北海道旅客鉄道株式会社
  • 掲載されているデータは2022年2月現在のものです。
  • 運転日・運転区間・使用車両等は変更となる場合があります。
トレたび公式SNS
  • twiiter
  • Fasebook